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【手順】食品・飲料のブランドリフト調査:設問設計と実施の進め方

食品・飲料業界でブランドリフト調査が求められる背景

私たちアドバーチャがゲーム内広告の提案をする中で・・・食品・飲料メーカーのマーケティング担当者から、こんな声をよく耳にします。

「テレビCMやデジタル広告に予算を投じているけれど、本当に認知が広がっているのか分からない」

「売上データだけでは、消費者の心理的な変化が見えてこない」

食品・飲料という身近な商材だからこそ・・・「おいしそう」「安心できる」「いつも選びたい」といった感情の動きを捉えることが、ブランド価値の向上には欠かせません。

そこで注目されているのが「ブランドリフト調査」です。

広告に接触した人と接触していない人を比較することで、認知度・好意度・購入意向などの変化を数値化できます。

本記事では・・・食品・飲料業界に特化したブランドリフト調査の設問設計から実施手順、そして調査結果を受けた次の打ち手まで、実践的なノウハウを解説します。

ブランドリフト調査とは〜基本の仕組みを理解する

ブランドリフト調査は、広告やキャンペーンによって消費者の意識がどれだけ変化したかを測る手法です。

具体的には・・・広告に接触したグループと接触していないグループに同じアンケートを実施し、その差分(リフト値)を算出します。

この調査の最大の特長は、売上やクリック率では見えない「心理的変化」を可視化できる点です。

食品・飲料の場合、購買までのプロセスが長く、広告を見てすぐに購入するとは限りません。

しかし・・・「このブランドなら安心」「おいしそう」という印象が形成されれば、将来の購買につながります。

ブランドリフト調査では、認知度・広告想起率・好意度・購入意向など、複数の指標を測定します。

これにより、広告がどの段階で効果を発揮したのか、どの層に響いたのかを詳細に分析できるのです。

調査の基本的な流れ

ブランドリフト調査は、以下のステップで進めます。

  • 調査設計:測定したい指標と質問項目を決定
  • サンプル抽出:広告接触者・非接触者のグループ分け
  • アンケート実施:インバナーサーベイやモニタ調査で回答収集
  • データ分析:リフト値の算出と統計的検証
  • 施策改善:結果を次のキャンペーンに反映

調査期間は通常1〜2週間程度ですが、キャンペーンの規模や目的によって調整します。

食品・飲料業界特有の設問設計ポイント

食品・飲料のブランドリフト調査では、業界特有の消費者心理を捉える設問設計が欠かせません。

一般的な認知度や購入意向に加えて・・・「味への期待感」「安心・信頼感」「定番としての位置づけ」といった指標が重要になります。

これらは食品・飲料ならではの購買決定要因だからです。

「味への期待感」を測る設問例

食品・飲料において、味は最も重要な要素です。

広告を通じて「おいしそう」「試してみたい」という期待感が高まったかを測定します。

  • 「この商品はおいしそうだと思いますか?」(5段階評価)
  • 「この商品の味を試してみたいと思いますか?」(はい/いいえ/わからない)
  • 「この商品にどのような味を期待しますか?」(自由記述または選択肢)

これらの設問により、広告クリエイティブが味覚的な魅力を伝えられたかを検証できます。

「安心感・信頼感」を測る設問例

食品・飲料では、品質や安全性への信頼が購買に直結します。

特に健康志向の高まりにより、原材料や製造プロセスへの関心が強まっています。

  • 「このブランドは安心できると思いますか?」(5段階評価)
  • 「このブランドの品質を信頼していますか?」(5段階評価)
  • 「このブランドは家族に安心して勧められますか?」(はい/いいえ/わからない)

ブランドの信頼性が広告によってどれだけ向上したかを把握できます。

「定番感・習慣化」を測る設問例

食品・飲料は、日常的に繰り返し購入される商材です。

「いつも選ぶブランド」として定着しているかを測ることで、長期的なブランド価値を評価できます。

  • 「このブランドを日常的に選びたいと思いますか?」(5段階評価)
  • 「このブランドは定番として信頼できると思いますか?」(5段階評価)
  • 「このブランドを家族や友人に勧めたいと思いますか?」(5段階評価)

これらの指標は、単発購入ではなく継続購入につながる重要な要素です。

調査期間と接触回数の考え方

ブランドリフト調査の精度を高めるには、適切な調査期間と広告接触回数の設定が重要です。

食品・飲料の場合、購買サイクルが短いため、キャンペーン開始から1〜2週間程度で効果が現れることが多いです。

ただし・・・新商品の認知拡大を目指す場合は、もう少し長めの期間設定が必要になることもあります。

最適な接触回数を見極める

広告効果は接触回数によって変化します。

1回だけの接触では認知にとどまりますが、複数回接触することで好意度や購入意向が高まる傾向があります。

ブランドリフト調査では、接触回数別にグループを分けて分析することで、「何回接触すれば効果が最大化するか」を把握できます。

たとえば・・・3回接触したグループと5回接触したグループで購入意向を比較し、費用対効果の高い接触回数を見極めるのです。

ただし、商材やターゲット層によって最適値は異なるため、自社データの蓄積が重要です。

調査タイミングの設定

キャンペーン開始直後と終了後の2回調査を実施することで、時系列での変化を追跡できます。

また、競合の動向や季節要因も考慮し、比較可能なタイミングを選ぶことが大切です。

調査方法の選択〜インバナーサーベイとモニタ調査

ブランドリフト調査には、主に「インバナーサーベイ」と「調査会社のモニタ活用」の2つの方法があります。

インバナーサーベイ

インバナーサーベイは、YouTubeやFacebook、LINE広告などのプラットフォーム上で、広告バナー内に直接アンケートを表示する手法です。

ユーザーが広告を見た直後に回答できるため、リアルタイムで効果を測定できます。

メリットは、広告接触者を確実に特定できる点と、迅速にデータを収集できる点です。

一方、回答数が限られる場合や、プラットフォームごとに調査設計が固定されている点がデメリットとなります。

調査会社のモニタ活用

マクロミルやクロス・マーケティングなどの調査会社が保有するモニタを活用する方法です。

広告接触の有無を事前に確認し、接触者・非接触者に分けてアンケートを実施します。

メリットは、質問項目を自由に設計でき、詳細な分析が可能な点です。

また、大規模なサンプル数を確保しやすく、統計的に信頼性の高いデータが得られます。

デメリットは、調査期間が1〜2週間程度かかる点と、費用が数十万円から数百万円になる点です。

食品・飲料の場合、詳細な消費者心理を把握したいなら調査会社のモニタ活用が適しています。

一方、キャンペーン中にリアルタイムで効果を確認したい場合は、インバナーサーベイが有効です。

調査結果を受けた次の打ち手〜ゲーム内広告の活用

ブランドリフト調査で認知度や好意度の向上が確認できたら、次は接触機会をさらに増やす施策が必要です。

その有力な選択肢の一つが「ゲーム内広告」です。

特にZ世代男性へのリーチが課題となっている食品・飲料ブランドにとって、ゲーム内広告は効果的な手段となります。

ゲーム内広告の特長

私たちアドバーチャが提供する「Ad-Virtua(アドバーチャ)」は、メタバース・ゲーム内広告のアドネットワークサービスです。

様々なゲーム・メタバースの中に配置されたテレビや看板に、テレビCMのような動画広告を配信することができます。

従来のWeb広告と比較して、以下のような優れた効果が報告されています。

  • 広告想起率:約180%(他Web広告の誘導想起率ベンチマーク33%に対し、48%が自発的に想起、誘導で58%に上昇)
  • 視認率:約140%(他Web広告の業界平均67%に対し、最大96%が広告を閲覧)
  • 注目度:約170%(他Web広告の業界平均1,000imp当たり17.5分に対し、29分に相当)

Z世代のゲームプレイヤー割合は約80%で、プレイ時間は約100分と可処分時間の多くをゲームで消費しています。

ゲームユーザーの男女比は男性64%、女性36%となっており、男性にリーチしたい食品・飲料商材と好相性です。

食品・飲料ブランドでの活用例

新商品の認知拡大キャンペーンでブランドリフト調査を実施し、Z世代男性の認知度が目標を下回った場合・・・ゲーム内広告で追加接触を図ることができます。

ゲーム内では、プレイヤーの邪魔にならない形で自然に広告が表示されるため、「嫌われない広告」として機能します。

調査設計から実施までの相談窓口

ブランドリフト調査は、設問設計から分析まで専門的なノウハウが必要です。

食品・飲料業界特有の指標設計や、調査結果を踏まえた次の打ち手まで含めて相談したい場合は・・・広告配信と調査設計をワンストップで提供するサービスの活用が効果的です。

アドバーチャでは、ゲーム内広告の配信に加えて、専任のコンサルタントが実績や最新海外事例を踏まえたベストプラクティスに基づき、広告配信設定や運用サポートなど安定稼働に至るまで包括的に支援します。

まずは無料相談で、貴社のブランド課題や目標をお聞かせください。

最適な調査設計と広告施策をご提案いたします。

まとめ

食品・飲料業界におけるブランドリフト調査は、広告効果を可視化し、次の施策につなげるための重要な手法です。

味への期待感・安心感・定番感といった業界特有の指標を設計し、適切な調査期間と接触回数を設定することで、精度の高いデータが得られます。

調査結果を受けて、ゲーム内広告などの新しいチャネルで接触機会を増やすことで、認知拡大から購買促進までの一貫した戦略を構築できます。

調査設計から実施、結果分析、次の打ち手まで・・・専門家のサポートを活用することで、より効果的なブランディングが実現します。

WRITTEN BY

水野 征太朗

アドバーチャ株式会社代表取締役CEO | 学生時代からインディーズゲーム開発者として、複数のゲームを開発・リリース。名古屋大学経済学部を卒業後、アビームコンサルティング株式会社にて、メタバース/XR/センサーなど先端技術を用いたソリューションの提案・開発に従事。その後、アマゾンジャパン合同会社にてデータ分析・ツール開発・プロセス改善等を経験。2022年にアドバーチャ株式会社を創業。