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【2026年最新】メタバース広告とは?仕組み・種類・費用・事例を徹底解説

メタバース広告とは、3D仮想空間(メタバース)内にブランドや商品・サービスを出稿するマーケティング手法です。テレビCMやWeb広告とは異なり、ユーザーが広告主のコンテンツを「体験」できる没入感の高さが最大の特徴で、Z世代・若年層へのリーチ手段として国内外で採用が急拡大しています。
この記事では、メタバース広告の仕組み・種類・費用相場・国内事例・選び方を体系的に解説します。認知拡大やブランド体験設計の新しい手段を探しているマーケティング担当者の方に向けて構成しました。
メタバース広告市場の規模と成長性
メタバース広告市場はグローバルで急拡大しています。
- 世界のメタバース広告市場規模:2026年 約38億2,000万ドル(年平均成長率 30.8%)、2030年には111億ドル超に到達する見通し(The Business Research Company 調べ)
- 日本のメタバース市場規模:2027年度に2兆円超を見込む(総務省「令和6年度版情報通信白書」)
- メタバース広告事業の成長性:6年間で市場規模が25倍になると予想されている

(出典:総務省 令和6年度版情報通信白書)

(出典:総務省 令和6年度版情報通信白書)
従来のWeb広告市場が成熟・飽和に向かう中、メタバース広告は企業が「新しい生活者接点」として本格的に取り組みを加速させている領域です。
メタバースとは
メタバースとは、「Meta(超越)」と「Universe(宇宙)」を組み合わせた造語で、インターネット上に構築された3D仮想空間のことです。

ユーザーはアバター(分身キャラクター)を通じてメタバース内を移動し、他のユーザーとコミュニケーションやコンテンツ体験ができます。特にゲーム領域ではFortniteやRoblox、VRChatなどを中心に実用化が進み、日常的にメタバースへアクセスする若年ユーザーが急増しています。
コロナ禍を経てオンラインコミュニケーションが定着した現在、メタバースはゲームの枠を超えてファッション・音楽・小売・不動産など多様な産業に広がっています。
メタバース広告の3つの種類
メタバース広告は主に3つのタイプに分類されます。目的・予算・期間に応じて最適な手法を選ぶことが重要です。

オウンド型(自社メタバース構築)
自社独自のメタバース空間を構築する手法です。
ブランドの世界観をそのまま仮想空間に再現できるため、訴求力・体験価値は高くなります。一方で、空間の設計・開発に費用と時間がかかるため、中長期でブランド体験投資ができる大手企業向きのアプローチです。集まったユーザーへの直接訴求力は3タイプ中で最も強い反面、集客には自力プロモーションが必要になります。
出展型(イベント出展)
メタバース上で開催されるイベント・フェスに合わせてブース出展する手法です。
バーチャルマーケットやオンラインライブイベントなど、既に集客力のある場に乗っかることで、自社単独では実現しにくいリーチ数を獲得できます。オウンド型と比較して費用を抑えやすく、期間限定の認知施策として柔軟に活用できます。
コラボ型(広告掲出・タイアップ)
ゲームやメタバースプラットフォームの既存広告枠や、ゲームアイテムとのコラボレーションで出稿する手法です。
プロダクトプレイスメント型:メタバース内の建物の壁面・看板・モニターなどに動画・バナー広告を表示します。ユーザーがアバターで移動する際に自然と広告が視界に入る仕組みで、ゲーム体験を遮らない非強制型のアプローチが特徴です。Ad-Virtuaが提供するゲーム内広告(サイネージ型)はこのタイプに該当します。
タイアップ型:ゲームキャラクターや限定アイテムに自社ブランドをコラボさせたり、メタバース空間全体をジャックする手法です。大きなタイアップはリアル店舗での連動イベント(コラボ商品・限定販売)と組み合わせることで、オンライン・オフラインの相乗効果が生まれます。
種類の詳細比較はこちら:メタバース広告の3種類を徹底比較|オウンド型・出展型・コラボ型の特徴・費用・選び方
メタバース広告の4つのメリット
従来のWeb広告・SNS広告と比較したメタバース広告の主なメリットを解説します。

1. ユーザーに嫌われない広告体験
バナー広告やインタースティシャル広告のように強制的に表示する形式ではなく、ゲーム・メタバース空間の中に自然に溶け込む形で広告が表示されます。
ユーザーはゲームや体験を楽しみながら、意識・無意識の両方でブランドに接触します。Ad-Virtuaが配信するゲーム内広告では広告好感度 約85%という計測結果も出ており(自社調査)、「嫌われない広告」として認知拡大施策の新しい選択肢になっています。
2. Z世代・デジタルネイティブへのリーチ
テレビや新聞への接触時間が減少している若年層(10〜30代)でも、ゲームやメタバースへの可処分時間は増加傾向にあります。メタバース広告はこの層へのリーチ手段として有効で、地理的制約なく「いつでも・どこからでも」接触できる点も強みです。二次拡散(SNSシェア・スクリーンショット投稿)による連鎖的な認知拡大も期待できます。
3. 没入感による高い訴求力・体験価値
単なる広告表示ではなく、商品・ブランドの世界観をユーザーが「体験」できます。
バーチャルショールームでの試着体験、限定アイテムの取得体験、ブランドイベントへの参加体験など、リアルでは実現しにくい演出が可能です。体験した記憶は通常の広告視聴よりも定着しやすく、ブランドロイヤルティの向上にも寄与します。
4. 計測可能な指標による効果検証
「滞在時間」「インタラクション数(アイテム取得・クリック等)」「エンゲージメント率」「UGC(ユーザー投稿)発生数」など、体験の深度を示す指標で効果測定が可能です。従来のインプレッション・CTRに加え、体験型広告ならではの指標でPDCAを回せる点は、データドリブンなマーケティング担当者にとって大きなメリットです。
メリット・デメリットの詳細比較はこちら:メタバース広告のメリットとデメリットを徹底比較
こんな企業に向いています/おすすめしない企業
こんな企業に向いています
- ブランド体験・世界観を重視する商材を持つ企業(ファッション、コスメ、食品・飲料、ゲーム、自動車など)
- Z世代・α世代・若年層を主要ターゲットにしている企業
- テレビCMの補完・代替施策を探している企業(リーチの重複が少なく、補完性が高い)
- 認知拡大・ブランドリフトを長期的に設計したい企業
- 新しい顧客接点を開拓したいナショナルクライアント(食品・日用品・外食・インフラ等)
こんな企業にはおすすめしません
- 機能訴求が中心のBtoB SaaS・業務系ツール(ゲームユーザーとターゲットが合いにくい)
- 高齢者層(60代以上)が主要ターゲット(メタバース利用率が低い層)
- 即時購買(コンバージョン)を最優先したい場合(メタバース広告は認知・ブランド形成向き)
- 広告予算が月10万円未満の場合(制作費・掲出費を考えると費用対効果が合いにくい)
日本でのメタバース広告の活用事例
三越伊勢丹「REV WORLDS」
三越伊勢丹では、スマートフォン向けの仮想都市空間サービス「REV WORLDS」をリリースし、バーチャル伊勢丹新宿店を運営しました。
仮想新宿を舞台に、ユーザーはアバターで店内を探索し、店員アバターとのチャット接客を通じて購買体験を楽しめる設計です。時間・地理的制約を超えた接客と、リアル店舗に限りなく近いコミュニケーションを実現し、他企業とのコラボ出店も積極的に実施しました。

(画像:三越伊勢丹「REV WORLDS」)
ビームス(バーチャルマーケット)
ファッション大手のビームスは世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」に複数回出展し、メタバースを積極活用する企業として認知されています。
2023年12月のイベントではビームスの本拠地・原宿の街並みをメタバース上に再現。実店舗との連動イベントやアバターによる試着体験・ファッションショーを開催し、バーチャル接客からリアル店舗への送客を実現しました。

(画像:HIKKY)
Uber Eats(SHIBUYA109 SHOOT and RUN)
Uber Eatsは期間限定で、Epic Gamesが運営するFortnite内にリリースされたメタバース空間「SIBUYA109 SHOOT and RUN」(運営:株式会社渋谷109エンタテイメント)に広告を掲載しました(現在は掲載終了)。
メタバース上の広告と現実世界の掲出を同時に行う「デジタルツイン広告」として注目を集め、話題性とともに費用対効果の高いマーケティングを実現した事例として知られています。


(画像:SHIBUYA109 エンタテイメント)
国内事例の詳細はこちら:メタバース広告とは?日本で広がる活用事例と企業が導入すべき理由
メタバース広告の費用・予算の考え方
メタバース広告の費用は出稿形態によって大きく異なります。予算と目的に合わせた手法の選定が重要です。
主な出稿形態別の費用目安
出稿形態 | 費用目安 | 特徴 |
|---|---|---|
プラットフォーム内広告枠(バナー・看板型) | 数十万円〜数百万円/月 | Roblox・Fortnite等の既存広告枠 |
イベント出展型(バーチャルマーケット等) | 数十万円〜数百万円/イベント | 期間・規模によって変動 |
ゲーム内サイネージ広告(Ad-Virtua) | 1週間 30万円〜 | 400タイトル以上、比較的始めやすい |
ブランド専用バーチャル空間構築 | 500万円〜数千万円 | フルカスタム・長期運用向き |
費用対効果を判断するKPI
メタバース広告では以下の指標で費用対効果を測定します:
- CPM(1,000インプレッション単価):ゲーム内サイネージ広告では約300円〜(Ad-Virtua実績、通常500円比)
- 広告想起率:認知調査で計測。Ad-Virtuaでは想起率約1.8倍の実績あり(自社調査)
- 注目度(視認率):約1.7倍(Ad-Virtua自社調査)
- 滞在時間・インタラクション数:体験型広告特有の深度指標
- UGC発生数:SNSへの拡散・スクリーンショット投稿数
まずはプラットフォームの既存広告枠や比較的少額から始められるゲーム内サイネージ広告でテスト出稿し、KPIを確認してから投資を拡大するアプローチが推奨されます。
費用・料金相場の詳細はこちら:メタバース広告の費用・料金相場:プラットフォーム・形式別の目安と予算設計
メタバース広告 vs 従来広告の比較
比較ポイント | メタバース広告 | Web広告 | OOH広告 | テレビCM |
|---|---|---|---|---|
主なリーチ層 | 10〜30代のデジタルネイティブ・ゲーマー層 | 全年代(ターゲティング次第で絞り込み可) | 交通・屋外接触者(地域・生活動線依存) | 全年代(特に40代以上のテレビ視聴者) |
没入感・体験価値 | ◎ 3D空間での体験型・インタラクティブ広告 | △ 表示はされるが受動的・スキップされやすい | 〇 視覚的インパクトは大きいが一方通行 | 〇 映像・音声で感情に訴求できるが非双方向 |
費用対効果 | △ 制作コストは高いが到達単価は低下傾向 | ◎ 少額から出稿可・クリック課金で無駄が少ない | △ 掲出費用が高く効果測定が難しい | ✕ 制作・枠購入コストが高く中小企業には難易度が高い |
計測可能な指標 | 滞在時間・アバター行動・エンゲージメント率 | クリック率・コンバージョン率・インプレッション数 | 推定視認数・通行量(直接計測は困難) | 視聴率・GRP(直接的なCV計測は困難) |
ブランドセーフティ | △ プラットフォーム品質・ユーザー行動に依存 | △ 不適切サイトへの表示リスクあり(対策要) | ◎ 掲出場所を事前確認でき安全性が高い | ◎ 放送局の審査があり品質管理が厳格 |
ゲーム内広告との詳細な違いについてはこちら:ゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果・費用を徹底解説
メタバース広告ならAd-Virtua
Ad-Virtuaは、ゲーム空間内の看板・モニターに動画広告を配信する国内最大級のゲーム内広告(メタバース広告)プラットフォームです。
- 対応タイトル数:400タイトル以上(カジュアル/RPG/パズル/アクション等)
- 累計再生数:8,000万回突破(2025年後半時点)
- CPM実績:約300円(一般的なWeb広告比で高コスパ)
- 最低出稿プラン:1週間 300,000円〜(テスト出稿にも対応)
- 広告好感度:約85%(自社調査)
- 広告想起率:約1.8倍(自社調査)
テレビCMの補完施策として、また若年層・Z世代への新たな接点として、多くの食品・飲料・日用品メーカーに導入いただいています。ブランド体験の設計や若年層リーチについてお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. メタバース広告とは何ですか?
A. メタバース広告とは、3D仮想空間(メタバース)内に出稿するデジタル広告の総称です。看板・ビルボード型の静止・動画広告から、ブランド独自のバーチャル空間(バーチャルストア・イベント会場)の構築、アバターが着用できるバーチャルウェアのスポンサーまで、手法は多岐にわたります。現実世界の広告と異なり、ユーザーが広告主のコンテンツに「参加」「体験」できる点が最大の特徴です。
Q. メタバース広告はどのくらいの市場規模がありますか?
A. グローバルのメタバース広告市場は2026年時点で約38億2,000万ドル規模(The Business Research Company調べ)、2030年には111億ドルを超えると予測されています。年平均成長率は30.8%と高く、急成長市場です。国内でも総務省の試算で2027年度に2兆円超のメタバース市場が見込まれており、広告領域の成長も続いています。
Q. メタバース広告に向いている商材・業種はどれですか?
A. ファッション・コスメ・食品・飲料・ゲーム・音楽・自動車など、「体験」や「世界観」で差別化できる商材と相性が良い傾向があります。ナイキのバーチャルスニーカーやグッチのデジタルコレクション販売はその代表例です。一方、BtoBのSaaS製品など、ブランド体験より機能訴求が重要な商材は費用対効果の検証が必要です。
Q. メタバース広告の出稿費用はどれくらいかかりますか?
A. 出稿形態によって大きく異なります。Roblox・Fortniteなどのプラットフォーム内広告枠は数十万円〜数百万円が目安です。ブランド専用のバーチャル空間構築は制作費込みで500万〜数千万円規模になるケースもあります。Ad-Virtuaのゲーム内サイネージ広告は1週間30万円〜と比較的少額からテスト出稿が可能です。まず小規模にKPIを測定してから投資を拡大するアプローチを推奨します。
Q. メタバース広告の効果はどう測定すればよいですか?
A. 主なKPIとして「滞在時間」「インタラクション数(アイテム試着・クリック等)」「UGC発生数(ユーザーによるスクリーンショット・SNS投稿)」「広告想起率・注目度」が活用されます。従来のインプレッション・CTRに加え、体験の深度を示す「エンゲージメント時間」を重視することがメタバース広告評価の特徴です。プラットフォームが提供するダッシュボードと、UTMパラメータを組み合わせた外部サイトへの流入計測を併用するのが効果的です。
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WRITTEN BY
水野 征太朗
アドバーチャ株式会社代表取締役CEO | 学生時代からインディーズゲーム開発者として、複数のゲームを開発・リリース。名古屋大学経済学部を卒業後、アビームコンサルティング株式会社にて、メタバース/XR/センサーなど先端技術を用いたソリューションの提案・開発に従事。その後、アマゾンジャパン合同会社にてデータ分析・ツール開発・プロセス改善等を経験。2022年にアドバーチャ株式会社を創業。




