メタバース広告ってどんな種類があるの? ~3つのアプローチでメタバースを活用しよう~
これからのマーケティングの新常識として、メタバース広告は徐々に頭角を現し始めており、仮想空間でのブランドプロモーション方法として新たな可能性を秘めています。
メタバース広告は、「オウンド型」、「出展型」、「コラボ型」の3種類に大別されます。それぞれには独自の特徴とメリットがあり、企業は自社の目的や戦略に応じて最適な方法を選択することが必要です。本記事では、「オウンド型」、「出展型」、「コラボ型」の3つのメタバース広告について詳しく解説します。
メタバース広告の種類
近年のメタバース広告は、主に以下の3種類に大別されます。
・【オウンド型】:自社でメタバースを開発する
・【出展型】:既存のメタバース内にショップ(専用空間)を展開する
・【コラボ型】:既存のメタバースの広告スペースへの出稿や、メタバースとのタイアップ(コラボ)をする
オウンド型・出展型は、自社でメタバース空間を所有・管理します。自由度は高いですが、開発や管理のコストが高くなります。また、メタバースの活用自体での拡散効果はあるものの、不特定多数への認知拡大という効果は限定的です。そのため、ブランド価値向上を目的としたマーケティングの側面が強く、大企業向けの施策ともいえます。
一方で、コラボ型はSNS広告のように、認知拡大に非常に強い効果を発揮します。費用自体も、オウンド型や出展型に比べ抑えることができ、マーケティング費用が限られている場合や、お試しでメタバースを活用したい企業に有益な施策です。
では、それぞれの特徴を詳細に見ていきましょう。
それぞれのメリット・デメリット
メタバース広告は、広告方法によって異なるメリットとデメリットが存在します。マーケティングの効果として実現したい内容や、企業の状況などによって、広告の方法を検討することが重要です。
では、それぞれの広告方法について詳細に確認していきましょう。
オウンド型広告(自社でメタバースを所有)
概要
オウンド型広告は、企業が自らメタバース空間を所有・運営し、その中で広告活動を行う手法です。つまり、企業が仮想空間内で自社のバーチャル店舗やブランド空間を作成し、そこを通じてユーザーに直接アプローチします。
施策例
・自社専用のバーチャルショップ: 企業が自社ブランドの仮想店舗をメタバースに構築し、ユーザーがそこで商品を購入したり、ブランド体験をしたりできるようにします。
・ブランド専用のコミュニティスペース: 自社のロゴやテーマを使った仮想空間を設け、ユーザーとの交流の場を提供することも可能です。
メリット
・自由なカスタマイズ: 自社でメタバース空間を所有するため、デザインやコンテンツ、ブランドメッセージなどを自由にカスタマイズできます。企業のブランド価値を反映した体験を提供できる点が大きな魅力です。
・深いブランド体験: ユーザーは企業の仮想空間に入り込んで、ブランドと直に触れ合うことができるため、深い体験を提供できます。自社の特色を全面的に表現できるため、強いブランド認知を促進できます。
デメリット
・初期投資が高い: メタバース空間を自社で運営するためには、開発や維持に多くのリソースが必要です。技術面やコンテンツ制作におけるコストがかかるため、特に小規模な企業にとっては参入障壁となることがあります。
・ユーザーの集客が難しい: 自社空間の集客には工夫が必要で、初期段階ではユーザーが集まりにくい場合があります。
出展型広告(他社のメタバースに店舗を出店)
概要
出展型広告は、企業が他社のメタバースプラットフォームに自社の店舗やブランドのエリアを出店し、ユーザーに向けて広告活動を行う方法です。このタイプの広告は、メタバース空間自体を提供しているプラットフォームに参加し、そこに自社のプロモーションエリアを設けます。
施策例
・ゲーム内にブランドショップを出店: 例えば、人気ゲーム「Fortnite」や「Roblox」に自社のブランドショップを出店し、ユーザーがゲーム内でデジタルアイテムを購入したり、ブランド体験をしたりすることができます。
・VRチャット空間への出店: VRプラットフォームである「VRChat」において、企業が自社ブランドの仮想ショップを開設し、ユーザーとのインタラクションを図るケースです。
メリット
・低コストで参加可能: 他社のメタバースプラットフォームを活用するため、初期投資や維持コストがオウンド型に比べて低く、参入障壁が低いです。
・既存のユーザー基盤へのアクセス: 他社のメタバースにはすでに多くのユーザーがいるため、そのプラットフォームに店舗を出店することで、既存のユーザー層にアクセスでき、短期間で集客が可能です。
・インタラクティブな体験の提供: メタバースプラットフォームにおける出展型広告は、ユーザーが自由に探索したり、製品を購入したりする体験を提供でき、ユーザーエンゲージメントを高めやすいです。
デメリット
・プラットフォーム依存: 他社のメタバース空間に依存するため、そのプラットフォームの仕様変更やユーザーの動向に影響を受けます。企業のコントロール範囲が限られる点はデメリットです。
・競争の激化: 同じプラットフォーム内に複数の企業が出店するため、他のブランドとの競争が激しくなり、目立つためには工夫が必要です。
コラボ型広告(ディスプレイ広告、アイテム/イベントコラボ)
概要
コラボ型広告は、企業が他のブランドやコンテンツプロバイダーと協力して広告を展開する手法です。ディスプレイ広告、アイテムコラボ、イベントコラボなど、複数の形態が含まれます。企業は共同でキャンペーンを実施したり、共通のテーマでメタバース空間を活用したりします。
施策例
・ディスプレイ広告: 他のメタバース内に自社ブランドの広告看板やポスターを表示する手法です。例えば、仮想都市内で特定のブランドの広告が見えるように設置されます。
・アイテムコラボ: 他のブランドと共同でバーチャルアイテムを制作し、ユーザーに提供します。例えば、ファッションブランドが他のブランドとコラボして、特定のアイテム(服やアクセサリー)を共同で販売します。
・イベントコラボ: メタバース内で特定のイベントを他の企業と共同で開催し、ブランドをプロモートする手法です。例えば、大型のバーチャル音楽フェスで特定の企業がスポンサーになり、商品やブランドを宣伝します。
メリット
・シナジー効果: 他社とのコラボにより、複数のブランドが相乗効果を得られるため、より広範囲のターゲットにリーチできます。
・嫌われない広告の提供: ディスプレイ広告はユーザーの行動に干渉することなく展開することが可能なため、従来のSNS広告のような、動画を途中で遮られるなどの煩わしさを取り除くことが可能です。
・イベントやアイテムを通じたユニークなプロモーション: コラボ型広告は、特別なイベントやアイテムを通じて、広告が単なる宣伝ではなく、エンターテインメントや体験の一部として消費されます。
デメリット
・ブランドイメージの影響: 他の企業とのコラボレーションにおいては、自社ブランドのイメージや価値観が相手のブランドと一致している必要があります。イメージが合わない場合、逆効果となるリスクがあります。
・調整の手間: 複数の企業と協力してプロモーションを行うため、調整やコミュニケーションに時間と労力がかかる場合があります。
・広告出稿の難しさ: ディスプレイ広告はまだ発展途上段階であり、現時点では容易に出稿することができません。
まとめ
メタバース広告の種類は、「オウンド型」、「出展型」、そして「コラボ型」という3つの異なるアプローチがあります。自社のニーズやリソースに応じて、これらの手法を選択することで、効果的にブランド認知を拡大し、ターゲット市場にアプローチできます。
メタバース広告は、今後市場を急速に拡大し、マーケティング手法の主流の1つになっていくと多くの研究から予想されています。まずはメタバース広告のメリット・デメリットを正しく理解し、しっかりと業界のトレンドに遅れず活用していくことが、これからのマーケティングで重要となってくるでしょう。
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(出典:PR Times)
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