メタバース広告は大きく分けて「オウンド型」「出展型」「コラボ型」の3種類で、必要な投資額・向いている目的・得られる効果が大きく異なります。本記事は、その3種類を横並びで比較し、自社の目的に合う1つを選ぶための判断材料に絞ってまとめた選び方ガイドです。
メタバース広告そのものの仕組みや市場規模を知りたい方は、まずメタバース広告とは?仕組み・費用・事例の総合ガイドをご覧ください。広告全体の中での位置づけを把握したい方は広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説もあわせて参照すると、メタバース広告が「動画広告」「OOH」「ゲーム内広告」とどう違うかが整理できます。
この記事でわかること:
- オウンド型・出展型・コラボ型の仕組み・費用・メリット・デメリット
- 3種類を一覧で比較した早見表
- 「予算」「目的」「企業規模」から自社に合う種類を選ぶ判断軸
- Ad-Virtuaのコラボ型広告の実事例
メタバース広告の3種類の全体像
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種類 | 概要 | 費用感 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
オウンド型 | 自社でメタバース空間を構築・運営 | 高(数百万〜数千万円) | 大企業・ブランド体験を深く訴求したい |
出展型 | 既存のメタバースに自社スペースを出店 | 中(数十万〜数百万円) | 中堅企業・既存ユーザー基盤を活用したい |
コラボ型 | メタバース内の広告枠への出稿・タイアップ | 低〜中(数万円〜) | 全規模・まずメタバース広告を試したい |
コラボ型は最も参入コストが低く認知拡大に強い手法です。オウンド型・出展型はブランド体験の深さで勝りますが、大きな初期投資が必要になります。
メタバース空間そのものが「没入できるブランド体験の場」として注目されている背景については、没入型マーケティングの完全ガイドで詳しく解説しています。
3種類の詳細解説

① オウンド型(自社メタバースを構築)

企業が自らメタバース空間を開発・所有し、バーチャルショップやブランド体験空間を運営する手法です。
施策例:
- 自社ブランドの仮想店舗の構築・運営
- ブランド専用のコミュニティスペース設置
- バーチャルイベントの自社主催
メリット:
- デザイン・コンテンツ・ブランドメッセージを自由にカスタマイズできる
- ユーザーがブランド空間に「入り込む」深い体験を提供できる
- 長期的な自社アセットになる
デメリット:
- 開発・維持に多大なコストと時間がかかる
- ユーザーの集客に独自の努力が必要で、初期は集まりにくい
- 中小企業には参入障壁が高い
費用目安: 数百万〜数千万円(開発規模による) 代表事例: 三越伊勢丹「REV WORLDS」(バーチャル新宿・伊勢丹新宿店の運営)
② 出展型(既存メタバースに出店)
FortniteやRoblox、VRChatなど既存のメタバースプラットフォームに、自社ブランドのスペースや店舗を出店する手法です。
施策例:
- Fortnite・Roblox内にブランドショップを出店
- バーチャルマーケット(VRChat)への出展
- メタバースイベントへの出展参加
メリット:
- オウンド型より低コストで参入できる
- 既存ユーザー基盤にすぐにアクセスできる
- インタラクティブな体験でユーザーエンゲージメントを高めやすい
デメリット:
- プラットフォームの仕様変更・方針転換に影響を受ける
- 同一プラットフォーム内の他ブランドとの競争が激しい
費用目安: 数十万〜数百万円(プラットフォーム・規模による) 代表事例: BEAMSのバーチャルマーケット出展(原宿の街並みをメタバース上に再現)
③ コラボ型(広告枠出稿・タイアップ)

既存のメタバース・ゲーム空間の広告枠に出稿したり、ゲームとのタイアップ企画を実施したりする手法です。3種類の中で最も参入ハードルが低く、認知拡大に強いのが特徴です。
施策例:
- メタバース空間の看板・ビルボードへの広告出稿(ディスプレイ広告)
- ゲーム内のバーチャルアイテムとのコラボ
- メタバースイベントのスポンサーシップ
メリット:
- 低コストから始められる(数万円〜)
- SNS広告のように認知拡大に強く、不特定多数へのリーチが可能
- ユーザーのプレイを邪魔しない「嫌われない広告」を実現できる
- 他ブランドとのコラボ効果でSNS・メディアへの二次拡散が期待できる
デメリット:
- 自社でメタバース空間を持てないためカスタマイズの自由度は低い
- コラボ先のブランドイメージが自社に影響するリスクがある
費用目安: 数万円〜(広告枠・コラボ規模による) 代表事例: Uber Eats × Fortnite内「SIBUYA109 SHOOT and RUN」への広告掲載
コラボ型の中でも特にゲーム空間内に動画広告を配信する手法は、可処分時間の長い若年層に届けやすい認知施策として注目されています。詳しくはゲーム内広告とは?仕組み・費用・効果ガイドをご覧ください。
3種類の比較表
比較ポイント | オウンド型 | 出展型 | コラボ型 |
|---|---|---|---|
初期費用 | 高(数百万〜) | 中(数十万〜) | 低(数万円〜) |
認知拡大効果 | △(集客に別途工数) | 〇(既存ユーザーにリーチ) | ◎(広範囲に一斉リーチ) |
ブランド体験の深さ | ◎(完全カスタマイズ) | 〇(出店スペースをカスタマイズ) | △(広告枠内に制限) |
向いている企業規模 | 大企業 | 中堅〜大企業 | 全規模 |
導入のしやすさ | 難しい | 中程度 | ◎ 簡単 |
ローンチまでの期間 | 6か月〜1年以上 | 2〜3か月 | 最短2週間 |
効果測定のしやすさ | 来訪数・滞在時間など独自指標 | プラットフォーム提供データ | 視認数・想起率など標準指標 |
目的別の選び方
目的 | 推奨する種類 |
|---|---|
まずメタバース広告を試してみたい | コラボ型(ディスプレイ広告) |
若年層へのブランド認知を広げたい | コラボ型(広告枠出稿) |
話題化・PRキャンペーンとして活用したい | コラボ型(タイアップ)/ 出展型 |
ブランドの世界観を深く体験させたい | 出展型 / オウンド型 |
長期的な自社アセットを構築したい | オウンド型 |
こんな企業におすすめ
- 食品・飲料・日用品メーカー: 短いサイクルで新商品の認知を取りたい場合、コラボ型のディスプレイ広告から始めるのが最も低リスク
- アパレル・コスメ・ライフスタイルブランド: 世界観の表現が売上に直結する場合、出展型でフィッティングや試着体験まで設計する価値がある
- 大手ナショナルクライアント: ブランド資産を長期で積み上げたい場合、オウンド型で常設のメタバース拠点を持つことを検討
おすすめしない企業
- 直接効果(即時CV)だけを求める企業: メタバース広告は認知・想起・ブランドリフトに強い手法で、刈り取り目的には向かない
- テスト予算が数万円未満で社内に説明工数を割けない企業: 効果測定や事例共有まで含めて社内で稟議を回す体力がないと、運用が単発で終わってしまいやすい
- 半年以内に必ず売上効果を出さなければならない案件: 認知→購買のラグを許容できる中長期テーマで導入する方が再現性が高い
コラボ型広告の活用事例:ボートレース多摩川 × インディーゲーム
Ad-Virtuaでは、人気インディーゲームとのコラボ型広告出稿を支援しています。ゲーム内の世界観に自然に溶け込む形で広告を掲載することで、ゲームユーザーへの自然なブランドリーチを実現しました。

(出典:PR TIMES)
メタバース広告を初めて試みる企業にとって、コラボ型は最もリスクが低くスタートしやすい形態です。広告自体がゲーム体験の一部に溶け込むため、ユーザーから「広告を見せられた」という印象を持たれにくいのも強みです。
Ad-Virtuaのメタバース・ゲーム内広告
Ad-Virtua(アドバーチャ)は、ゲーム・メタバース空間の看板・サイネージに動画広告を配信できる国内最大級のゲーム内広告ネットワークです。400タイトル以上のゲームに横断配信でき、コラボ型広告から気軽に始められます。CPM約300円・好感度約85%という指標は、TVCMやWeb動画広告と比べても効率の高い水準です。
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よくある質問
Q. メタバース広告を初めて試みる企業にはどの種類が向いていますか?
A. コラボ型(特にディスプレイ広告・タイアップ)が最も参入しやすいです。初期投資が少なく、既存のメタバース・ゲームのユーザー基盤にすぐリーチできます。まず小規模にテストして効果を測定し、手応えが得られたら出展型・オウンド型へとステップアップするアプローチが現実的です。
Q. コラボ型広告の具体的な費用感を教えてください。
A. ディスプレイ広告(看板・サイネージへの出稿)はAd-Virtuaの場合、動画配信プランが税抜10万円から対応しており、CPM約400円で配信できます。アイテムコラボやイベントコラボは規模・内容によって異なりますが、数十万〜数百万円が目安です。
Q. オウンド型メタバース広告はどんな企業に向いていますか?
A. 大きな予算を確保できる大企業や、長期的な自社アセット構築を重視するブランド向けです。三越伊勢丹のREV WORLDSのように、ブランドの世界観を仮想空間で体験させたい場合に有効です。中小企業の場合はまずコラボ型・出展型から始めることを推奨します。
Q. メタバース広告の効果はどう測定しますか?
A. 種類によって測定指標が異なります。コラボ型(ディスプレイ広告)では視認数・広告想起率・ブランドリフト調査を使います。出展型では滞在時間・インタラクション数・来場者数が指標になります。オウンド型では継続訪問率・ユーザー生成コンテンツ(UGC)数なども重要な指標です。
Q. オウンド型・出展型・コラボ型は併用できますか?
A. はい、併用が前提のブランドも増えています。たとえば「コラボ型で広く認知を取る → 出展型で関心層を集める → オウンド型で深いファン化を狙う」というファネル設計が代表例です。最初から全部やる必要はなく、コラボ型でテスト → 効果が見えたら出展型・オウンド型に拡張、という順序が現実的です。
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