広告媒体とは、企業が商品やサービスの情報を消費者に届けるために使う「場所・チャネル・仕組み」の総称で、テレビ・新聞などのマス媒体、検索・SNS・動画などのインターネット媒体、交通・屋外・ゲーム内などの生活接点媒体に大別されます。選ぶときは「目的(認知かCVか)」「届けたい年齢層」「予算」の3点で絞り込み、CPM(1,000回表示あたりの費用)だけでなく好感度・視認率などの接触の質もあわせて比べるのが基本です。

この記事では、主要17種類の広告媒体を一覧表で整理したうえで、それぞれの特徴・費用相場・CPMを比較し、目的・年齢層・予算別の選び方までを解説します。

この記事でわかること:

  • 広告媒体の一覧(17種類の早見表)と3つの分類
  • 「広告媒体」「広告メディア」「宣伝媒体」「媒体広告」の違い
  • テレビCM・SNS・ゲーム内広告など主要17種類の特徴と費用相場
  • CPM・好感度・スキップリスクによる横断比較表
  • 目的・ターゲット年齢層・予算規模別の媒体の選び方
  • こんな企業におすすめ/おすすめしない媒体

広告の定義・目的・効果指標の全体像を先に押さえたい方は、広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説から読むと理解がスムーズです。

インターネット広告費が過半数を超えた広告市場の成長トレンド

広告媒体一覧【主要17種類の早見表】

まずは主要な広告媒体を一覧で確認しましょう。費用は公開情報をもとにした目安で、出稿条件・時期・クリエイティブによって変動します。

No.

広告媒体

分類

費用の目安

得意な目的

1

テレビCM

マス

キー局スポット 40〜80万円/本+制作費

全年代への大規模認知

2

新聞広告

マス

地方紙 数十万円〜/全国紙 1,000万円超

信頼性訴求・中高年層

3

雑誌広告

マス

約50〜250万円/回

趣味・属性を絞った認知

4

ラジオ広告

マス

20秒スポット 2〜10万円台/本

ながら聴き・地域訴求

5

リスティング広告

インターネット

月20〜50万円(クリック課金)

顕在層のCV獲得

6

ディスプレイ広告

インターネット

CPM 100〜500円

認知・リターゲティング

7

SNS広告

インターネット

CPM 400〜1,000円

属性を絞った認知・拡散

8

動画広告

インターネット

CPM 400〜600円

世界観・使用シーンの伝達

9

交通広告

SP(生活接点)

山手線中吊り 約217万円/週

通勤・通学者への反復接触

10

屋外広告(OOH)

SP(生活接点)

渋谷大型ビジョン 約700万円/14日

エリアでの存在感

11

デジタルサイネージ(DOOH)

SP(生活接点)

主要駅 20〜500万円/週

時間帯・場所に合わせた訴求

12

ゲーム内広告

新興

30万円/週〜(CPM約300円)

若年層へのスキップなし認知

13

音声・ポッドキャスト広告

新興

月10万円〜

ながら聴き・高エンゲージメント

14

リテールメディア広告

新興

数万円〜

購買直前の後押し

15

アフィリエイト広告

インターネット

成果報酬(出稿主が設定)

固定費なしのCV獲得

16

ネイティブ広告・記事広告

インターネット

数万〜数百万円/記事

理解促進・比較検討

17

DM・チラシ・折込広告

SP(生活接点)

折込 1部1〜5円程度

地域密着の集客

各媒体の詳しい特徴と費用の内訳は、後半の「主要17種類の広告媒体——特徴と費用相場」で解説しています。

広告媒体とは何か——意味と関連用語の違い

広告媒体とは、企業が「広告を届けるために使うチャネル・場所・仕組み」の総称です。テレビや新聞といった伝統的なマス媒体から、Google検索・Instagram・YouTube・ゲームアプリまで、広告を置けるあらゆる場所が広告媒体に含まれます。

���告そのものの定義・目的・効果の全体像は広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説で扱っており、本記事はその中の「どこに出すか(媒体選び)」に焦点を当てた内容です。

広告媒体・広告メディア・宣伝媒体・媒体広告の違い

検索では似た言葉が混在して使われています。実務上の使い分けは次のとおりです。

用語

意味

使われる場面

広告媒体

広告を載せる場所・チャネル

最も一般的な呼び方。媒体選定・メディアプランニング

広告メディア/メディア広告

広告媒体とほぼ同義。「メディアに出す広告」を指すことも多い

代理店・媒体社の資料、Web業界

宣伝媒体

広告媒体とほぼ同義。販促物(チラシ・POP等)を含めて広く指すことが多い

店舗・中小企業の販促、行政文書

媒体広告

「媒体に掲載する広告」=自社サイトやオウンドメディアではなく、他社の媒体枠を買う広告

自社メディア(オウンド)との対比

媒体社

広告枠を持ち、販売する事業者(テレビ局・新聞社・プラットフォーム等)

出稿交渉・媒体資料の入手先

呼び方は違っても、「自社の外にある接点に、費用を払って情報を載せる」という本質は共通しています。

広告媒体と広告手法(フォーマット)の違い

「広告媒体」と「広告手法」も混同されやすい概念ですが、役割が異なります。

概念

意味

例

広告媒体

どこに出すか

SNS、テレビ、ゲーム内広告

広告手法・フォーマット

どう見せるか

動画・バナー・記事広告・音声

たとえば「Instagram」は広告媒体で、「縦型動画(リール)」や「カルーセル」はそのフォーマットです。媒体を選んでから、その媒体に合ったフォーマットを設計するのが基本的な流れです。広告全体の種類体系については広告の種類完全ガイド|デジタル・マス・体験型・ゲーム内広告の特徴と選び方も参照してください。

2025年の広告市場データ——媒体選びが重要になった理由

電通「2025年 日本の広告費」によると、日本の総広告費は8兆623億円(前年比105.1%)で、5年連続の成長・4年連続の過去最高を更新しました。注目すべきは、インターネット広告費が4兆459億円(同110.8%)と初めて4兆円を超え、総広告費の過半数(50.2%)を占めたことです。

媒体

金額(億円)

前年比

インターネット

40,459

110.8%

マスコミ四媒体 計

22,980

98.4%

└ テレビメディア

17,556

99.7%

└ 新聞

3,136

91.8%

└ ラジオ

1,153

99.2%

└ 雑誌

1,135

96.3%

プロモーションメディア

17,184

102.0%

└ イベント・展示・映像ほか

4,748

111.2%

総広告費

80,623

105.1%

出典:電通「2025年 日本の広告費」

同調査では、インターネット広告の伸びにはSNS上の縦型動画広告やコネクテッドTVなどの動画広告需要が寄与したと分析されています。プロモーションメディアでも、人流の回復を背景に屋外・交通・POP・イベントなど「人の動きに関わる分野」が伸長しました。一方、マスコミ四媒体は合計で前年を下回っています。

この変化が示すのは、「テレビに出せば届く時代」から「複数の媒体を組み合わせて届ける時代」への移行です。特に10〜20代はテレビのリアルタイム視聴が減り、広告をスキップする行動も定着しているため、媒体の組み合わせ方が成果を大きく左右します。

広告媒体の3つの分類

広告媒体は、業界では以下の3分類で整理されるのが一般的です。各分類の特性を理解することが媒体選びの出発点です。

分類

主な媒体

特徴

マス媒体(マスコミ四媒体)

テレビ・新聞・雑誌・ラジオ

不特定多数への高リーチ。ターゲティングは弱め

インターネット(Web)媒体

検索広告・SNS広告・動画広告・ディスプレイ広告

ターゲティング精度が高く効果測定が容易

セールスプロモーション(SP)媒体

交通広告・屋外広告・DM・チラシ・イベント

地域限定・生活動線上の接触に向く

「広告の種類 4つ」として紹介されることが多いのは、このうちマス媒体のテレビ・新聞・雑誌・ラジオ(マスコミ四媒体)です。

3分類に収まらない「新しい広告媒体」

近年は、この3分類に収まらない新しい広告媒体も伸びています。

  • ゲーム内広告:ゲーム空間の看板・モニターに動画を表示。若年層の長い可処分時間に接触できる
  • リテールメディア広告:小売・ECの購買データを使い、購買直前の接点に出稿できる
  • 音声・ポッドキャスト広告:ながら聴きの時間帯に、パーソナリティの信頼を背景に届けられる
  • コネクテッドTV(CTV)広告:インターネットに接続したテレビで配信する動画広告

いずれも「既存媒体では届きにくくなった層」や「広告を避ける行動」への対策として検討されるケースが増えています。

主要17種類の広告媒体——特徴と費用相場

①テレビCM

リビングでテレビを視聴する様子(テレビCMの主な接触シーン)

テレビCMは日本最大の広告媒体のひとつです。2025年のテレビメディア広告費は1兆7,556億円と依然として大きな規模を持ちますが、前年比99.7%と微減しています。若年層(15〜34歳)のリアルタイム視聴は減少が続いており、若年層向けには他媒体での補完が前提になりつつあります。

費用相場(公開情報からの目安):

  • 制作費:50万〜800万円(ローカル局〜キー局規模による)
  • 放映費(キー局スポット):40〜80万円/本
  • 放映費(キー局プライムタイム19〜23時):100万円以上/本
  • 放映費(地方局スポット):3〜15万円/本

全年代への高い認知獲得・ブランドのマス訴求には引き続き有効です。テレビCMの補完策はテレビCMの代替・補完施策の選び方で目的別に比較しています。

②新聞広告

新聞広告は中高年・高所得者層へのリーチと、媒体の信頼性の高さが強みです。2025年の新聞広告費は3,136億円(前年比91.8%)と減少傾向が続いています。

費用相場:

  • 全国紙(5段全段):1,000万円超が目安
  • 地方紙:数十万〜数百万円

金融・不動産・行政・企業広告など、信頼性の訴求が重要なカテゴリに向いています。

③雑誌広告

読者の属性(ライフスタイル・趣味・職種)が明確な専門誌・業界誌に掲出でき、ターゲットを絞った認知施策に使われます。2025年の雑誌広告費は1,135億円(前年比96.3%)です。

費用相場:約50〜250万円(媒体・サイズ・掲載位置によって変動)

④ラジオ広告

「ながら聴き」での接触が特徴で、通勤・ドライブ中など他の行動と並行して情報が届きます。地域密着型の訴求や、通勤時間帯など特定の時間帯のリーチに向いています。2025年のラジオ広告費は1,153億円(前年比99.2%)です。

費用相場:20秒スポットCM(東京エリア)2〜10万円台/本

⑤リスティング広告(検索広告)

Googleなどの検索エンジンで、特定のキーワードに連動して表示されるテキスト型広告です。購買意欲の高い「顕在層」が検索するタイミングに接触できるため、CVに最も直結しやすい媒体のひとつです。

費用相場:

  • 月額目安:20〜50万円
  • クリック単価(CPC):数十円〜数百円(業種・競合状況によって大きく変動)

⑥ディスプレイ広告

WebサイトやアプリのAd枠に表示されるバナー・画像・動画型の広告です。認知拡大から、一度訪問したユーザーへの再訴求(リターゲティング)まで幅広く使われます。

費用相場:

  • クリック単価(CPC):50〜100円程度
  • CPM:100〜500円

広告ブロックツールの普及で視認率が下がるケースもあり、クリエイティブと掲載面の質が成果を左右します。

⑦SNS広告

各SNSプラットフォームに出稿する広告です。詳細なユーザー属性・行動データに基づくターゲティング精度と、フィード内に自然に表示される点が特徴です。

SNS広告をはじめとする各種デジタル広告媒体の特徴比較

媒体

CPM相場

主なターゲット層

特徴

Instagram/Facebook

500〜1,000円

20〜40代(女性に強い)

ビジュアル訴求・EC親和性が高い

TikTok

400〜650円

10〜20代

若年層への大規模リーチ

YouTube

400〜600円

全年代

動画訴求・スキップ可能

LINE

400〜1,000円

全年代(国内最大級のユーザー数)

日常的な接触頻度が高い

X(旧Twitter)

400〜700円

20〜40代

拡散・トレンド向き

参考:各広告代理店・メディアの公開情報。入札状況・業種・クリエイティブによって変動します。

注意点:SNS広告は、ユーザーが「広告だ」と認識した時点でスクロールして離脱する行動が定着しつつあります。特にZ世代は広告を直感的に見抜く傾向が強く、クリエイティブの質と「広告らしさ」を抑えた表現が重要です。

⑧動画広告(インストリーム・アウトストリーム)

YouTubeや動画配信サービスに組み込まれる動画型広告です。5秒後にスキップ可能なスキップ可能インストリーム広告と、スキップ不可のバンパー広告(6秒以内)が代表的なフォーマットです。電通の分析でも、SNS上の縦型動画やコネクテッドTVの動画広告需要がインターネット広告費の伸びを押し上げたとされています。

費用相場:

  • CPM:400〜600円(YouTube)
  • バンパー広告:CPM 300〜500円程度

商品の世界観や使用シーンを伝えられる一方、スキップ可能なフォーマットでは実際の接触時間が極めて短くなるリスクがあります。

⑨交通広告

中吊り広告や窓上広告が並ぶ通勤電車の車内

電車・バス・駅構内の広告枠に掲出する媒体です。通勤・通学者に高い頻度で繰り返し接触できるのが強みで、複数回の接触によるブランド記憶効果が期待できます。

費用相場:

  • 山手線 中吊り広告:約217万円/週(目安)
  • JR全線交通広告パッケージ:約480万円/週(目安)

都市部に通勤・通学する若年層にもリーチしやすい媒体です。

⑩屋外広告(OOH・ビルボード)

大型ビジョンや屋外看板が集まる夜の渋谷スクランブル交差点

屋外の大型看板・ビルボード・大型ビジョンなどへの掲出です。特定エリアでの圧倒的な存在感と、反復的なブランド接触が強みです。

費用相場:渋谷エリア大型屋外ビジョン 約700万円/14日間(目安)

ブランド認知・イメージ訴求に向いており、都市部・繁華街での大型キャンペーンと組み合わせて使われます。

⑪デジタルサイネージ(DOOH)

屋外・屋内の広告をデジタル化したもので、時間帯・天候・曜日に応じてコンテンツを切り替えられます。自動入札で配信するプログラマティックDOOHも国内で普及が進んでいます。

費用相場:

  • 主要駅・15秒・1週間:20〜500万円(規模・ロケーションによる差が大きい)
  • 空港内:100〜150万円/月

インプレッション数・視認率などのデジタル計測も進みつつあります。種類や活用法はデジタルサイネージ広告とは?種類・費用・活用戦略で詳しく解説しています。

⑫ゲーム内広告

ゲーム空間内の看板に広告を表示するAd-Virtuaのサイネージ型ゲーム内広告の例

ゲームアプリの中で表示する広告です。大きく以下の2種類に分かれます。

種類

概要

特徴

インタースティシャル・リワード型

ゲームを中断して全画面表示、または動画視聴でアイテムを配布

接触は強制的。プレイ中断による体験阻害がある

サイネージ型(ゲーム内看板・モニター)

ゲーム空間の看板・モニターに動画広告を掲出

プレイを妨げず自然に接触。スキップ操作がない

特に注目されているのがサイネージ型で、ゲームの世界観に溶け込む設計により、プレイを中断させずに接触できます。

費用相場(Ad-Virtua公式サイトより):

  • 最低出稿:300,000円/週(100万回再生が目安)
  • CPM換算:約300円(上記の再生回数目安から算出)

主な効果指標(Ad-Virtua調べ):

  • 広告好感度:約85%
  • 広告想起率:業界比 約1.8倍
  • 注目度:業界比 約1.7倍
  • 視認率:最大96%

数値はAd-Virtuaによる自社調査データです。仕組みや効果の詳細はゲーム内広告とは?仕組み・費用・効果を完全解説で解説しています。

⑬音声・ポッドキャスト広告

ポッドキャスト収録用のマイクとヘッドホン

ポッドキャスト番組や音声プラットフォーム(Spotify等)で配信する広告です。通勤・ランニング・家事中など「ながら聴き」の時間に接触でき、パーソナリティとの信頼関係を背景に高いエンゲージメントが期待できます。

費用相場:月額10万円〜が目安。日本の音声広告市場は成長段階にあり、相場は媒体によって大きく異なります。

⑭リテールメディア広告

スーパー・コンビニ・EC(Amazon・楽天等)の購買データを活用して出稿する広告です。購買直前の消費者に絞ってアプローチでき、店頭サイネージやECの検索結果ページへの掲出が代表的です。

費用相場:EC型は数万円〜出稿可能。大手スーパーの店頭サイネージ型は数十万円〜。

⑮アフィリエイト広告

成果報酬型の広告で、成約・購入が発生した場合のみ費用がかかります。固定費なしで始められるため、EC・通信・金融系のサービスで広く活用されています。

費用相場:成果報酬額は出稿主が設定(商材によって数百円〜数万円)。別途ASPの初期費用・月額費用がかかる場合があります。

⑯ネイティブ広告・記事広告

媒体のコンテンツに自然に溶け込む形で表示される広告です。「広告」「PR」の表記はありますが、通常の記事と同じ体裁で読まれるため、情報量を多く伝えられます。

費用相場:大手メディアのタイアップ記事は数十万〜数百万円/記事。配信プラットフォーム型は数万円〜。

⑰DM・チラシ・��込広告

郵送・新聞折込で届ける紙媒体の広告です。郵便番号・エリア単位で配布先を絞り込め、中高年層や地域密着型のビジネス(スーパー・クリニック・不動産など)に引き続き有効です。

費用相場:チラシ制作費+配布費で数万円〜。新聞折込は1部あたり1〜5円程度。

主要媒体のCPM横断比較——費用対効果を俯瞰する

CPM(Cost Per Mille)は1,000回表示あたりのコストで、媒体をまたいで費用効率を比べる共通指標です。ただし、CPMが低くても視認率・好感度・完全視聴率が低ければ、実際の効果は下がる点に注意が必要です。媒体別・施策別の予算の考え方は広告費用の相場と決め方で詳しく整理しています。

広告媒体のターゲット・費用対効果を戦略的に比較するマーケティング手法

媒体

CPM目安

ターゲティング精度

若年層への到達力

広告好感度

スキップ・離脱リスク

テレビCM(地上波)

条件により大きく変動

△低

△低

○高

低(ただしCM中の離席・チャンネル変更あり)

YouTube広告

400〜600円

○中

◎高

△中

高(スキップ可能)

Instagram広告

500〜1,000円

◎高

◎高(20代女性)

△中

高(スクロール離脱)

TikTok広告

400〜650円

◎高

◎高(10〜20代)

△中

高(スワイプ離脱)

ディスプレイ広告

100〜500円

○中

○中

△低

高(広告ブロック対象)

ゲーム内広告(サイネージ型)

約300円

○中

◎高

◎高(約85%)

低(スキップ操作なし)

交通広告

媒体により大きく異なる

△低〜中

○中(都市部の通勤・通学者)

○高

低

  • テレビCMのCPM換算値は放映条件・視聴率・GRPによって大きく変動するため、個別の算出が必要です
  • ゲーム内広告の好感度はAd-Virtua調べの自社調査データ、CPMは公式料金(30万円/週・100万回再生目安)からの換算値です
  • SNS広告のCPMは各広告代理店・メディアの公開情報を参考にした目安で、入札状況・業種・クリエイティブによって変動します

この表からわかるのは、若年層に届く媒体ほど「スキップ・離脱のしやすさ」も高いという傾向です。その中でゲーム内広告(サイネージ型)は、CPMを抑えつつ、好感度とスキップ操作がない点で違いを持つ媒体といえます。

「広告スキップ・広告ブロック時代」の媒体選び

Z世代を中心に、広告を意識的に避ける行動が定着しています。

  • 動画広告の5秒スキップを待ってすぐに飛ばす
  • SNSのフィードで広告と認識した瞬間にスクロールする
  • ブラウザ拡張やスマホの広告ブロック機能を使う
  • 「広告っぽい言葉・表現」に反応しなくなる

つまり、「表示された回数(インプレッション)」と「実際に見られた回数」の差が広がっているのです。CPMが安くても、実際に目に入っていなければ効果は期待できません。

媒体選定では、以下の「接触の質」を示す指標もあわせて確認しましょう。指標の測り方は広告効果とは|測定方法・KPI設計・ブランドリフトで体系的に解説しています。

指標

意味

特に確認したい媒体

視認率(ビューアビリティ)

画面上に一定時間表示された割合

ディスプレイ・SNS

完全視聴率(VTR)

動画広告を最後まで視聴した割合

YouTube・TikTok

広告好感度

広告を不快に感じなかった割合

ゲーム内広告・交通広告

広告想起率

「見た記憶がある」と答えた割合

ゲーム内広告・テレビ

ブランドリフト

広告接触者と非接触者の認知・好意・購入意向の差

認知目的の全媒体

接触の「量」と「質」の両方を見て媒体を組み合わせることが、2026年の媒体設計では欠かせません。

広告媒体の選び方——目的・ターゲット・予算別

目的別の媒体選定

目的

適している媒体

ブランド認知(広範なリーチ)

テレビCM・交通広告・YouTube動画広告・ゲーム内広告

特定層への認知(精度の高いリーチ)

SNS広告・デジタルサイネージ・ゲーム内広告

CV獲得(購入・申込・資料請求)

リスティング広告・アフィリエイト広告

既存顧客のリテンション

LINE広告・メール・リターゲティング

購買直前の後押し

リテールメディア広告・店頭サイネージ

イベント・期間限定の認知喚起

屋外広告・交通広告・SNS広告

ターゲット年齢層別の媒体選定

年齢層

リーチに強い媒体

10〜20代(Z世代)

TikTok・YouTube・ゲーム内広告・Instagram

20〜30代

Instagram・YouTube・X・LINE

30〜50代

LINE・Facebook・交通広告・テレビCM

50代以上

テレビCM・新聞広告・ラジオ・折込チラシ

10〜20代へのリーチで注目されているのがゲーム内広告です。Ad-Virtuaの調査では、Z世代の約80%がスマホゲームをプレイし、プレイ時間は1日約100分とされ、長い接触時間を確保できます。食品・飲料・日用品のように生活接点の広い商材では、テレビCMで届きにくくなった若年層を補う手段として検討が進んでいます。

予算規模別の媒体選定

予算規模/月

選択肢になる媒体

〜30万円

リスティング広告・SNS広告(Meta・X)・ゲーム内広告(週30万円〜)

30万〜100万円

SNS広告各媒体・YouTube広告・ゲーム内広告

100万〜500万円

交通広告・デジタルサイネージ・テレビCM(地方局)

500万円以上

テレビCM(キー局)・全国規模の屋外広告・大型SNSキャンペーン

少額から若年層向けの認知施策を試したい場合、ゲーム内広告は週30万円から始められる選択肢のひとつです。

企業が広告媒体を選定する際の目的・予算・ターゲット別の判断プロセス

媒体選びでよくある失敗

  • CPMの安さだけで決める:表示回数は稼げても、視認・記憶に残らず認知が伸びない
  • 目的と媒体がずれている:認知目的なのにリスティング広告のCV数で評価してしまう
  • 単一媒体に集中する:テレビCMだけ、SNSだけでは、届かない年齢層が必ず残る
  • 効果測定の設計を後回しにする:出稿後にブランドリフト調査を組めず、稟議で次の予算が通らない

こんな企業におすすめ/おすすめしない(媒体別)

テレビCMがおすすめの企業

  • 全年代への広範なブランド認知が最優先のナショナルクライアント
  • 大型商品ローンチや季節キャンペーンで短期間に大きなリーチが必要
  • 制作費込みで1,000万円以上の予算を確保できる

テレビCMをおすすめしない企業:

  • 10〜20代への単独リーチが主目的
  • 少額で効果を数値検証してから拡大したい

リスティング広告がおすすめの企業

  • すでに検索している購買意欲の高い層へのアプローチが目的
  • BtoB企業・ECサイトで資料請求・購入などのCVを重視している
  • 効果の数値管理・改善サイクルを速く回したい

リスティング広告をおすすめしない企業:

  • ブランド認知そのものが目的(まだ検索していない潜在層には届かない)
  • 月間検索数が少ないニッチな商材

ゲーム内広告がおすすめの企業

  • 若年層・Z世代(10〜30代)へのブランド認知に課題を感じている
  • テレビCMやSNS広告の補完として、新しい接点を探している
  • 15〜30秒の動画素材がすでにあり、他媒体から流用できる
  • 広告好感度・ブランドセーフティを重視している
  • 週30万円〜の少額で効果を検証してから投資判断したい

食品・飲料メーカー、日用品・消費財メーカー、エンターテインメント、自動車など、生活接点の広い商材を持つ企業と相性が良い媒体です。食品・飲料業界での活用は食品・飲料の若年層リーチを増やす施策7選で整理しています。

ゲーム内広告をおすすめしない企業:

  • 50代以上のみがターゲットで、ゲーム利用率が低い層だけに届けたい
  • クリックから購入までのCV直結の計測を最優先にしたい(現状は認知施策が中心)
  • 個人属性での精密なセグメント配信が必須

ゲーム内広告という新しい選択肢——Ad-Virtuaが合う企業の条件

媒体の選択肢が増えるなかで、「若年層に届きつつ、好感度を損なわない接点」として注目されているのがゲーム内サイネージ広告です。

スマートフォンゲームをプレイする若年層・Z世代へのゲーム内広告接触イメージ

Ad-Virtuaが提供するゲーム内サイネージ広告の主な数値は次のとおりです。

指標

数値

出典

掲載可能ゲーム数

600以上

Ad-Virtua公式サイト

累計再生数

8,000万回以上(2025年後半時点)

Ad-Virtua公表値

最低出稿

300,000円/週〜(100万回再生目安)

Ad-Virtua公式サイト

CPM換算

約300円

公式料金から換算

広告好感度

約85%

Ad-Virtua調べ

視認率

最大96%

Ad-Virtua調べ

広告想起率

業界比 約1.8倍

Ad-Virtua調べ

注目度

業界比 約1.7倍

Ad-Virtua調べ

公開されている活用事例:

  • ブシロード:ゲーム内広告の配信期間中、未配信期間と比べてオーガニック流入が26%増加し、平均滞在時間が167%増加(1分9秒→3分4秒)(Ad-Virtua公式サイト掲載)
  • 飲料メーカー(企業名非公開):新商品の認知率が目標の2倍を達成

食品・飲料メーカーが稟議を通す際には、CPMだけでなく想起率・ブランドリフト・購買意向への波及まで含めた試算が必要になります。具体的な測り方と目安は食品・日用品メーカーのゲーム内広告ROIガイドで、事例はゲーム内広告 国内成功事例10選で紹介しています。

自社商材で「どのくらいの予算で、どのKPIを狙えるか」を知りたい場合は、Ad-Virtuaへのお問い合わせからご相談いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 広告媒体はいくつ組み合わせるべきですか?

目的と予算によって異なりますが、最初は「認知用1媒体+刈り取り用1媒体」の2つから始めるのが現実的です。認知とCV獲得では向いている媒体が違うため、役割を分けて設計します。大手ブランドでは、テレビCMで認知を広げ、リスティング広告でCVを刈り取り、ゲーム内広告やSNSで若年層を補うといった組み合わせも見られます。

Q2. 媒体資料(メディアガイド)はどこで入手できますか?

多くの媒体社は公式サイトの「広告掲載について」「媒体資料ダウンロード」ページで配布しています。料金・掲載枠・ユーザー属性・入稿規定がまとまっているため、比較の前に候補媒体の資料を揃えましょう。テレビ・新聞などは広告代理店経由で最新の料金表を取り寄せるのが一般的です。

Q3. 広告媒体の料金は交渉できますか?

マス媒体・交通広告・屋外広告は、出稿量・期間・時期(閑散期など)によって料金が調整されるケースがあります。一方、リスティング広告・SNS広告などの運用型広告は入札で単価が決まるため、交渉ではなく入札設計とクリエイティブ改善で単価を下げるのが基本です。

Q4. 動画素材がない場合、どの媒体が選べますか?

静止画で出稿できるディスプレイ広告・SNS静止画広告、テキスト中心のリスティング広告、紙媒体のDM・チラシが選択肢になります。動画素材がある場合は、YouTube・SNS動画広告・ゲーム内広告(15〜30秒素材を流用可能)など選択肢が大きく広がります。

Q5. 広告媒体の効果はどう比較すればよいですか?

媒体ごとに出てくる指標が違うため、「同じ物差し」を事前に決めておくことが重要です。認知目的なら、出稿前後や接触者・非接触者で認知率・好意度・購入意向を比べるブランドリフト調査が共通の物差しになります。CV目的なら、CPA(獲得単価)で横並びに比べます。

Q6. 小規模な予算でも出稿できる広告媒体はありますか?

リスティング広告・SNS広告は1日数千円から出稿でき、予算の上限も自由に設定できます。地域限定であれば折込チラシやポスティングも少額で始められます。若年層向けの認知施策では、ゲーム内広告が週30万円からの出稿に対応しています。

まとめ——広告媒体選びの3つの基本

広告媒体の選び方は、以下の3点で整理できます。

  1. 目的を明確にする:認知獲得なのかCV獲得なのかで、最適な媒体はまったく異なります
  2. ターゲット層の行動に合わせる:若年層にはデジタル・ゲーム媒体、中高年層にはマス・地域媒体が有効です
  3. CPMだけでなく接触の質で比べる:好感度・視認率・スキップリスクまで含めて総合的に判断します

2025年にインターネット広告費が総広告費の過半数を超えたことで、デジタル媒体は「補完」から「中心」に移りました。一方で広告の多さから「広告疲れ・スキップ」も進んでおり、表示回数を積み上げるだけでなく、接触の質(好感度・視認率・想起率)を意識した媒体設計が重要です。

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