広告費用の相場はテレビCM75〜100万円/本(関東キー局スポット15秒)、ゲーム内広告30万円/週〜、SNS広告は月10万円台からと、媒体によって数千倍の開きがある。広告費の決め方で大切なのは「安い媒体を探す」ことではなく、目的・ターゲット・費用対効果の試算を踏まえて、媒体費だけでなく制作費・手数料・調査費まで含めた総額で予算配分を設計することだ。

そもそも広告という活動全体の役割や種類から押さえたい場合は、上位概念をまとめた広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説も合わせて参照してほしい。

この記事でわかること:

  • 全媒体をCPM(1,000回表示あたりの費用)で横断比較できる早見表
  • 広告費の内訳(媒体費・制作費・運用手数料・効果測定費)と総額の見積もり方
  • 課金形式(CPM・CPC・CPV・CPA・期間保証)ごとの相場の読み方
  • 日本の総広告費8兆円台(2025年)の媒体別内訳と市場トレンド
  • テレビCM・デジタル広告・OOH・ゲーム内広告の費用相場
  • ROI・ROAS・CPAの計算方法と具体的な試算例
  • 予算の決め方7手法と、月10万円〜1,000万円以上の規模別プラン
  • 食品・飲料メーカーの新商品発売を想定した月300万円の配分シミュレーション
  • 媒体ごとの向き不向きと、稟議で使える数値のまとめ

広告予算の決定・見直しを担うマーケティング担当者・経営企画・ブランド担当者向けの内容だ。

広告費用の相場はいくら?全媒体CPM早見表【まず結論】

「結局いくらかかるのか」を先に知りたい読者のために、同一指標であるCPM(1,000インプレッションあたりの費用)で主要媒体を横断比較した早見表を示す。あわせて、その媒体を使うときに現実的な最低出稿額の目安も並べた。各媒体の詳しい料金体系はこのあとの見出しで順に解説する。

テレビ・デジタル・新聞など各広告媒体のCPM比較イメージ

媒体

CPM目安

主な課金形式

現実的な最低出稿額の目安

主な特徴

新聞広告(全国紙)

5,000〜20,000円

掲載枠買い切り

数十万円〜(地方紙)/1,000万円超(全国紙全15段)

高信頼・高年齢層中心

屋外ビジョン(渋谷など都市部大型)

3,000〜8,000円

期間買い切り

数百万円/2週間

地域限定・高視認・繰り返し接触

地上波テレビ(関東スポット)

2,000〜5,000円

本数買い(スポット)/番組提供(タイム)

放映費75〜100万円/本+制作費

広範囲リーチ・高信頼性

SNS広告(Instagram/Facebook)

500〜1,000円

CPM/CPC

月10万円〜

属性ターゲティング可

YouTube動画広告

400〜600円

CPV/CPM

月10万円〜

動画視聴層・スキップ前視聴あり

TikTok広告

400〜650円

CPM/CPV

月10万円〜

10〜20代中心・縦型動画

リワード広告(ゲームアプリ)

300〜1,000円

CPM/CPCV

月数十万円〜

ユーザー任意視聴・高完視率

ゲーム内広告(サイネージ型)

約300円

期間保証型(週単位)

30万円/週(100万回再生目安)

Z世代中心・好感度約85%(自社調査)・プレイを中断しない

ディスプレイ広告

100〜500円

CPM/CPC

月10万円〜

広範囲・ターゲティング精度中

※CPMは目安値。業界・季節・掲載条件によって変動する。各媒体の公開料金・解説資料から逆算した参考値。ゲーム内広告は30万円÷100万回再生で算出(出典:Ad-Virtua公式サイト、確認日:2026-10-06)。

CPMだけでは「1人あたり何回見たか」や「その後の行動変化」は測れない。このあとのROI・ROAS・CPAの解説、および媒体ごとの詳細な料金相場と組み合わせて判断することが実務上は重要だ。

広告費用の内訳——媒体費だけでは済まない4つの費目

広告費の見積もりで最も多い失敗は、「媒体費(出稿費)」だけを広告費と考えてしまうことだ。実際の総額は、次の4つの費目で構成される。

費目

内容

相場の目安

発生タイミング

媒体費(出稿費)

広告枠そのものの料金。テレビの放映費、Web広告の配信費など

本記事の媒体別相場を参照

出稿期間中

制作費

動画・バナー・LP・コピーなどクリエイティブ制作

動画15秒:50万〜800万円(有名人起用で数千万円)/バナー1点:数千円〜数万円/LP:30万〜100万円

出稿前

運用・代理店手数料

媒体買付・運用・レポートの代行費

媒体費の15〜20%が一般的(運用型広告は月額最低手数料を設ける代理店も多い)

出稿期間中

効果測定費

ブランドリフト調査、計測ツール、アンケート

ブランドリフト調査:50万〜200万円/計測ツール:月数万〜数十万円

出稿前後

たとえば「媒体費100万円」のデジタル広告を代理店経由で出し、バナーを新規制作し、簡易なブランドリフト調査を付けると、総額は130万〜170万円程度になる。稟議書に載せる金額は、この総額で算出する。

費目を減らす余地があるのは、制作費と効果測定費だ。既存のテレビCM素材をそのまま流せる媒体(ゲーム内広告、YouTube、デジタルサイネージなど)を選べば制作費はほぼゼロになり、レポートを標準で提供する媒体を選べば計測ツール費も抑えられる。

広告の課金形式と相場の読み方

媒体によって課金形式が異なるため、「月○万円」という数字だけでは比較できない。主な課金形式と、それぞれで見るべき相場の指標を整理する。

課金形式

読み方

課金の単位

主な媒体

向いている目的

CPM

Cost Per Mille

1,000回表示ごと

ディスプレイ・SNS・動画・リワード

認知拡大

CPC

Cost Per Click

1クリックごと

リスティング・ディスプレイ・SNS

サイト誘導・検討促進

CPV

Cost Per View

動画1視聴ごと(一定秒数以上)

YouTube・TikTok

動画での認知・理解促進

CPA

Cost Per Acquisition

1成果(申込・購入)ごと

アフィリエイト・一部の運用型広告

刈り取り・CV獲得

期間保証型(CPD等)

Cost Per Day/Period

1日・1週間などの掲載期間ごと

テレビ・OOH・交通広告・ゲーム内広告(サイネージ型)

認知拡大・反復接触

認知拡大が目的なら、CPMまたは期間保証型で「どれだけの人に、何回見せられるか」を軸に比較する。来店・申込など行動を取りたいならCPC・CPAを軸にする。目的と課金形式がずれていると、「クリックは安いがブランドは覚えられていない」「表示回数は多いが誰も動かない」という結果になりやすい。

日本の広告市場の全体像——8兆円市場の内訳

2025年の日本の総広告費は8兆623億円(前年比105.1%、4年連続で過去最高を更新)に達した。最大の特徴は、インターネット広告費が初めて4兆円を超え、総広告費の過半数(50.2%)を占めたことだ。

日本の広告市場の全体像——媒体別シェアと成長トレンド(2026年版)

媒体区分

2025年広告費

前年比

総広告費

8兆623億円

105.1%

インターネット広告費

4兆459億円

110.8%

テレビメディア広告費

1兆7,556億円

99.7%

─ うち地上波テレビ

1兆6,333億円

99.9%

─ うち衛星メディア関連

1,223億円

97.5%

プロモーションメディア広告費(屋外・交通・折込・イベント等)

1兆7,184億円

102.0%

─ うちイベント・展示・映像ほか

4,748億円

111.2%

新聞

3,136億円

91.8%

雑誌

1,135億円

96.3%

ラジオ

1,153億円

99.2%

出典:電通「2025年 日本の広告費」(確認日:2026-10-06)

この数字が示すように、広告市場の「デジタルシフト」は既定路線だ。テレビ・新聞・雑誌・ラジオはいずれも前年を下回り、インターネット広告は動画広告・SNS広告を牽引役に2桁成長を続けている。プロモーションメディアは大阪・関西万博や世界陸上の開催を背景に、イベント・展示・映像分野が2桁成長した。リアル接点の価値は依然として高い。

広告主の実務にとっての意味は2つある。第1に、インターネット広告の競争激化によりSNS・動画広告のCPMは上昇圧力がかかりやすく、「安いから」という理由だけでデジタルに寄せる判断は危うい。第2に、テレビの総額は横ばいでも視聴時間は若年層ほど短く、同じ放映費で届く若年層の人数は年々減っている。

媒体ごとの役割や特徴をより細かく整理したい場合は、広告の種類完全ガイド・広告媒体とは?主要17種類の特徴・費用・選び方もあわせて確認しておきたい。

媒体別 広告費用の相場【2026年版】

マス広告(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)

マス広告は「一度に大量の人に届ける」ための媒体だ。費用は高めになるが、信頼性・ブランド訴求力という点ではデジタルを上回ることが多い。

テレビCM撮影に使用されるプロフェッショナル用ビデオカメラ

項目

費用相場

備考

テレビCM制作費

50万〜800万円

有名人起用で数千万円以上に。既存素材の転用なら制作費0円

放映費(15秒・関東キー局スポット)

75〜100万円/本

スポット市場のため時期により変動

放映費(15秒・関西大手局)

15〜25万円/本

—

放映費(地方独立局)

1〜3.5万円/本

—

タイムCM(番組提供)

数百万〜数千万円/クール

番組・時間帯・提供秒数で大きく変動

出典:LISKUL「テレビCMの費用(料金)はいくらかかるのか?」ほか各社公開情報

テレビCMで注意すべきは、放映費だけでなく制作費が別途かかることと、スポット市場では時期(年度末・年末などの繁忙期と閑散期)によって同じ枠でも価格が大きく変わることだ。「1本75万円」は一度流す費用であり、認知を定着させるには一定本数(GRP)を積む必要があるため、関東圏で意味のある露出を作るには放映費だけで数百万〜数千万円単位になる。

媒体

費用相場

備考

新聞広告(全国紙・全15段)

1,000万円超

地方紙は数十万〜数百万円

新聞広告(全国紙・半5段)

数百万円

記事下の小枠は数十万円から

雑誌広告(4色1ページ)

50〜250万円

週刊誌の場合:9万〜220万円

ラジオ(20秒スポット)

2〜10万円台/本

タイムCMは10万〜200万円以上

出典:アドクロ「広告費相場 10種類の媒体カテゴリー別」ほか各社公開情報

テレビCMの費用対効果や補完施策の考え方はTVCM補完施策7選|種類・費用・CPM・効果を比較で詳しく整理している。

デジタル広告(リスティング・ディスプレイ・SNS・動画)

オフィスでノートパソコンを見ながらデジタル広告の運用を打ち合わせするビジネスパーソン

デジタル広告は「少額から始められる」「ターゲティング精度が高い」「効果測定しやすい」という点でマス広告と対照的な特性を持つ。一方で、ユーザーに刺さらないクリエイティブでは費用を消耗しやすく、競合が増えるほど単価が上がるオークション型である点にも注意が必要だ。

媒体

費用相場

課金形式

リスティング広告(Google/Yahoo!)

月20〜50万円目安、CPC数十〜数百円(競合の多い業種では1,000円超)

CPC

ディスプレイ広告

CPM 100〜500円、CPC 50〜100円

CPM/CPC

SNS広告(Instagram/Facebook)

CPM 500〜1,000円、月10万円以上推奨

CPM/CPC

SNS広告(TikTok)

CPM 400〜650円

CPM/CPV

SNS広告(LINE)

CPM 400〜1,000円、CPC 80〜150円

CPM/CPC

SNS広告(X〈旧Twitter〉)

CPM 400〜700円

CPM/CPC

動画広告(YouTube)

CPM 400〜600円、月10〜80万円

CPV/CPM

Webタイアップ広告

100〜200万円/月

掲載課金

ネイティブ広告(記事広告)

数十万〜数百万円/記事

掲載課金

出典:AD EBiS、アドクロほか各社公開情報

SNS広告のCPMは「月10万円以下の少額出稿では機械学習が十分に回らない」という特性があり、実務上は月10万円以上から始めるのが一般的だ。またリスティング広告は検索されないと表示されないため、まだ知られていない新ブランドの認知形成には向かず、認知系の媒体と組み合わせて使うのが基本になる。

ディスプレイ広告の費用感をさらに詳しく知りたい場合はディスプレイ広告の費用とは?月20〜50万円の相場を解説を、動画広告の費用相場と媒体別CPMは動画広告とは【2026年完全ガイド】種類・仕組み・費用・媒体別CPM徹底解説を、ゲーム内・OTT・SNS動画の使い分けは動画広告の種類・媒体別費用と効果比較を参照してほしい。

OOH・交通広告

都市部の交差点に掲出された大型デジタルサイネージ広告

屋外広告・交通広告(OOH)は、特定エリアでの反復接触による認知形成に強みがある。通勤・通学で毎日同じ場所を通る人に繰り返し見せられるため、エリアを絞ったブランディングや店舗集客と相性がよい。

媒体

費用相場

備考

屋外ビジョン(渋谷大型ビジョン)

700万円/14日間

都市部の主要スポット

交通広告(山手線中吊り)

217万円/週

JR全線パッケージ:480万円/週

デジタルサイネージ(主要駅)

20〜500万円/1週間

配置・日数で変動

デジタルサイネージ(空港)

100〜150万円/月

—

駅貼りポスター

1.65〜6.6万円/週

—

電車広告(ドア横・窓上など)

5.1万〜120万円

路線・掲載種別による

出典:アドクロ「広告費相場 10種類の媒体カテゴリー別」、bizpa.netほか各社公開情報

OOHの費用対効果を測るうえで難しいのは、「何人が見たか」が推計値になる点だ。デジタル広告と費用効率を比較する際の考え方はOOH広告 vs デジタル広告の費用効果を徹底比較にまとめている。

ゲーム内広告・新興デジタル

スマートフォンでモバイルゲームをプレイする若者

ゲーム内広告は、ゲームの世界観に溶け込む形で広告を掲載する手法だ。ゲームの進行を強制中断する全画面広告とは異なり、ゲーム空間内の看板・モニターに動画が流れる「サイネージ型」はプレイを邪魔しないため好感度が高く、認知形成に向くとされている。

媒体

費用相場

課金形式

備考

ゲーム内広告(サイネージ型・Ad-Virtua)

30万円/週〜

期間保証型(週単位)

100万回再生目安、初期費用なし、レポート無料、週2枠限定

ゲーム内広告 CPM換算

約300円

—

30万円÷100万回で算出

リワード広告 CPM相場

300〜1,000円

CPM/CPCV

ゲームアプリ内で任意視聴

メタバース広告(出展・ワールド制作型)

数百万〜数千万円

制作費+運営費

常設ワールドは別途ランニング費

出典:Ad-Virtua公式サイト(確認日:2026-10-06)、メタバース広告の費用・料金相場

ゲーム内広告の費用は「1週間300,000円で約100万回再生」という期間保証型のため、運用型広告のようにオークションで単価が上がらず、見積もり段階で露出量を確定できるのが特徴だ。課金モデル別の目安や予算設計の詳細はゲーム内広告の費用・料金相場【2026年版】を、30万円からの始め方はゲーム内広告を小予算で始めるには?を参照してほしい。ゲーム内広告という媒体そのものの仕組み・種類・効果はゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果・費用を徹底解説にまとめている。

全媒体をCPMで比較すると

各媒体の課金形式(CPC・CPV・期間保証等)は異なるため、そのままでは比較しづらい。CPM(1,000インプレッション単価)に揃えた早見表は本記事冒頭にまとめてあるので、そちらを参照してほしい。ゲーム内広告(サイネージ型)はCPM約300円で、地上波テレビ(2,000〜5,000円)の7〜17分の1、SNS広告(500〜1,000円)の2〜3分の1に収まる。

ただし、CPMが安い媒体ほど「1回の接触の重み」が軽い傾向もある。テレビCMは音声付き15秒を全画面で見せられるのに対し、ディスプレイ広告はスクロール中に0.5秒視界に入っただけでも1インプレッションとカウントされる。CPMと一緒に視認率(viewability)・視聴完了率・好感度を見て、「実質的に届いた1,000人あたりの費用」で考えるのが実務的だ。

広告費のROI試算——「いくら投資すると何が返るか」

ROI・ROAS・CPAの使い分け

広告の費用対効果を測る指標は複数ある。用途に応じて使い分けよう。広告効果の測定設計を体系的に整理したい場合は、広告効果とは|測定方法・KPI設計・ブランドリフト・主要指標の実践ガイドを併読すると理解が深まる。

指標

計算式

使うべき場面

ROI(投資収益率)

(利益 − 広告費) ÷ 広告費 × 100

利益ベースで広告効率を見たいとき

ROAS(広告費用対効果)

広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100

EC・通販など売上追跡が可能なとき

CPA(顧客獲得単価)

広告費 ÷ CV数

来店・資料請求・会員登録などCVを計測するとき

ROASとROIの落とし穴:ROASが高くてもROIがマイナスになるケースがある。粗利率30%のビジネスでROAS 300%(売上が広告費の3倍)の場合、粗利は広告費の90%にしかならず赤字だ。ROASだけを追うと低粗利ビジネスで失敗する。

出典:AD EBiS「ROASとROIの違い・計算式・広告費目安」

計算例:各指標で何がわかるか

ROI試算例(食品メーカー・広告費30万円の場合)

  • 広告費:30万円/売上:120万円(広告経由)/粗利率:40%/粗利:48万円
  • ROI = (48万 − 30万) ÷ 30万 × 100 = 60%
  • ROAS = 120万 ÷ 30万 × 100 = 400%

この例ではROAS 400%と高く見えるが、粗利40%を考慮したROIは60%。同業他社の資金調達コストや機会コストと比較して判断する必要がある。

CPA試算例(来店促進・広告費10万円の場合)

  • 広告費:10万円/来店者数:50人(広告経由)
  • CPA = 10万 ÷ 50 = 2,000円/人

この来店客の平均購買単価・来店頻度・LTV(顧客生涯価値)が2,000円を十分に上回るなら、費用対効果は合格ラインだ。

媒体別 ROI試算シナリオ比較

「TVCM月200万円」vs「SNS+ゲーム内広告 月200万円(各100万円)」の比較

項目

TVCM単体

SNS+ゲーム内広告

月の広告費

200万円

200万円(100万円×2媒体)

推定インプレッション

関東スポット2〜3本分(CPM 2,000〜5,000円換算で40〜100万回)

SNS 100〜200万回+ゲーム内広告 約330万回

Z世代・若年層リーチ

低(テレビ視聴時間の低下が続く)

高(ゲーム利用者・SNS利用者)

ターゲティング精度

低(エリア・時間帯のみ)

高(属性・興味関心・ゲームジャンル)

広告好感度

中

ゲーム内広告:約85%(Ad-Virtua自社調査)

即効性

高(大規模認知を一気に作れる)

中〜高(1〜2週間で数値が出始める)

主な強み

信頼感・ブランド格・幅広いリーチ

費用効率・認知×行動データの両立

※インプレッションは本記事記載のCPM目安から機械的に算出した参考値。

どちらが優れているという話ではなく、「ターゲット層の媒体接触習慣」「目的(認知形成 vs 即時CV)」「測定可能性」によって正解は変わる。SNS・TVCM・ゲーム内広告の3媒体の使い分けはSNS広告・TVCM・ゲーム内広告の比較で、ファミリー層リーチの媒体選定は家族層に届く広告7種類を比較で詳しく整理している。

認知型広告の効果測定——クリックが出ない場合

テレビCM・ゲーム内広告・OOHなど「認知型広告」は、クリック数やCV数が直接の成果指標にならない。こうした媒体ではブランドリフト調査(広告接触前後でのブランド認知・好感度・購買意向の変化を測定)が有効だ。

主な測定指標:

  • 広告想起率(広告を見たことを覚えているか)
  • ブランド好感度(そのブランドに好印象を持っているか)
  • 購買意向(今後買いたいか)
  • 第一想起率(商品カテゴリで最初に思い浮かぶブランドか)

ブランドリフト調査の費用は50万〜200万円程度が目安とされる(参考値)。大規模な認知型広告を出稿する場合は、調査費も予算に組み込んでおく必要がある。調査の設計方法や発注の仕方はブランドリフト測定とは?評価指標・手法・費用を参照してほしい。

予算の決め方——7つのメソッドと規模別戦略

予算を決める7つのアプローチ

「広告費をいくらにするか」は企業の状況によって正解が異なる。以下のメソッドを参考に自社に合う手法を選ぼう。広告投資全体を中期視点で組み立てたい場合は、広告戦略の立て方|目標設定・媒体選定・クリエイティブ・効果測定までの実践ガイドもあわせて参照してほしい。

広告予算の決め方を検討するビジネスチームのミーティング

手法

概要

向いている局面

目標基準法(タスク法)

CPA・ROAS・CV数などKPIから逆算して必要広告費を算出

具体的なKPI目標がある場合(最も推奨)

売上高比率法

売上の一定%を広告費に充当(立ち上げ期20〜30%、安定期5〜10%)

実績のある安定期

競争者対抗法

競合他社と同等以上の予算を設定

競合分析ができている場合

可能額配分法

固定費控除後の残余を充当

予算が限られる場合

ROAS法

目標ROASから必要広告費を逆算

EC・通販など売上追跡可能な場合

LTV法

顧客生涯価値(LTV)から逆算

サブスク・継続商材

予算据え置き法

前期予算をそのまま維持

安定事業の維持期

出典:wi-t.co.jp コラム「広告費の予算の決め方」

最も理にかなっているのは目標基準法だ。「月に何件のリード/来店/購入を獲得したいか」→「CPAいくらを目標にするか」→「必要な広告費はいくらか」という順で逆算する。

目標基準法の計算例:

  • 目標:月100件のサンプル申込/目標CPA:5,000円
  • 必要広告費:100件 × 5,000円 = 50万円/月

認知が目的の場合は、CV数の代わりに「到達したい人数×必要な接触回数(フリークエンシー)」で逆算する。たとえば「首都圏の20代100万人に平均3回見せたい」なら必要インプレッションは300万回で、CPM300円の媒体なら90万円、CPM1,000円の媒体なら300万円が媒体費の目安になる。

予算規模別の戦略ガイド

予算によって選べる媒体・戦略は変わる。本記事のCPM目安から算出した「その予算で買えるインプレッション量」とあわせて、規模感の参考にしてほしい。

月の広告予算

その予算で買える露出量の目安

おすすめ戦略

〜10万円

SNS広告10〜20万回、ディスプレイ広告20〜100万回、リスティング数百〜1,000クリック程度

1媒体に集中。SNSかリスティングのどちらかでテストし、クリエイティブの当たり外れを見極める期間

〜30万円

ゲーム内広告1週間(約100万回再生)、またはSNS広告30〜60万回、YouTube 50〜75万回

認知テストなら期間保証型のゲーム内広告で露出量を確定させる、刈り取りならSNS・リスティング1媒体

30〜100万円

ゲーム内広告2〜3週間(200〜330万回)+SNS広告50〜100万回

デジタル2媒体の組み合わせ。認知と刈り取りをセットで設計し、効果測定を習慣化する期間

100〜500万円

認知系で500〜1,000万回規模の露出+検討系で数千クリック

フルファネル設計(認知→検討→刈り取り)が可能。認知系(OOH・ゲーム内広告・動画)+検討系(リスティング・ディスプレイ)を組み合わせ、ブランドリフト調査も組み込む

500〜1,000万円

関東スポットCM5〜10本、または主要駅サイネージ1週間+デジタル複数媒体

マス×デジタルの媒体ミックスが視野に入る。テレビCM(またはOOH)と並行してデジタルで検索リフトを取る設計が有効

1,000万円以上

スポットCM10本以上+デジタル・OOHの統合キャンペーン

年間計画で季節・新商品に合わせた山谷をつけ、媒体ごとの貢献度を統合的に評価する体制が必要

※露出量は本記事記載のCPM目安から機械的に算出した参考値で、実際の配信結果とは異なる。

業種別・売上広告費比率の目安

業種によって「適正な広告費の売上比率」は異なる。以下はあくまでも参考値であり、自社の粗利率・競合状況・成長フェーズによって変わる。

業種

売上比率の目安

食品・飲料

約5%

外食・関連サービス

約5%

化粧品・健康食品

10〜20%

通販・サービス業

15〜20%

流通業

1〜3%

自動車

1〜2%

金融

1〜5%

BtoB全般

2〜5%

BtoC消費財全般

5〜15%

EC事業

10〜20%

出典:販促の大学。業界・商品単価の違いが大きいため、あくまでも参考値として使用。

食品・飲料メーカーを例に取ると、年商50億円なら広告費2.5億円(月約2,000万円)が一般的な規模感になる。年商10億円なら月400万円強、年商100億円なら月約4,000万円だ。食品・飲料の若年層リーチに特化した予算設計は食品・飲料の若年層リーチを増やす施策7選も参考になる。

【シミュレーション】食品・飲料の新商品発売に月300万円かけるなら

抽象的な相場だけでは稟議が書けないため、食品・飲料メーカーが新商品の発売月に月300万円(媒体費)を投じるケースで、配分と期待露出量を試算する。目的は「20〜30代の認知形成+発売直後の検索・店頭想起」とする。

媒体

配分

役割

期待露出量の目安(本記事のCPM目安で算出)

ゲーム内広告(サイネージ型)

120万円(4週間)

20〜30代ゲームユーザーへの反復認知。TVCM素材を転用し制作費ゼロ

約400万回再生

SNS広告(Instagram/TikTok)

90万円

商品ビジュアルの訴求・UGC誘発

90〜225万回表示

YouTube動画広告

60万円

15秒素材で商品理解を促す

100〜150万回表示

リスティング広告

30万円

商品名・カテゴリ名検索の受け皿

1,000〜3,000クリック

合計

300万円

—

約600〜780万回の表示+数千クリック

これに加えて、媒体費とは別枠で以下を見込む。

  • 制作費:TVCM素材を転用すれば0円。SNS用の縦型動画を新規制作する場合は10万〜50万円
  • 代理店手数料:運用型広告を代理店に委託する場合、媒体費の15〜20%(約30〜50万円)
  • ブランドリフト調査:50万〜200万円(発売前後の認知・購買意向の変化を測るなら必須)

つまり稟議に載せる総額は、媒体費300万円+付帯費用80万〜300万円=380万〜600万円程度が現実的なレンジになる。同じ300万円をテレビCMの関東スポットに投じた場合は3〜4本の放映にとどまるため、若年層への反復接触を優先する発売初月はデジタル中心、全世代への認知を広げる第2〜3か月でテレビCMを検討する、といった段階設計が合理的だ。

食品・飲料業界でゲーム内広告をどう活かすかは食品メーカーのブランド体験施策比較|TV・SNS・ゲーム内広告・体験型イベントの費用効果、飲料ブランド向けの媒体選定は飲料メーカーの若年層認知施策で業界特化の事例を確認できる。

広告費を抑える5つの方法

同じ成果をより少ない費用で得るための、実務で効く方法を5つに絞って紹介する。

1. 既存の動画素材を転用できる媒体を選ぶ

テレビCM用に制作した15秒・30秒素材は、ゲーム内広告・YouTube・デジタルサイネージにそのまま流用できることが多い。制作費50万〜800万円を新たにかけずに済むため、総額の圧縮効果が最も大きい。

2. 期間保証型で露出量を先に確定させる

運用型広告は競合の入札状況でCPMが上がる。認知目的で「○万人に○回」を確実に届けたいなら、テレビ・OOH・ゲーム内広告のような期間保証型を使い、見積もり段階で露出量を固定するほうが予算超過のリスクが小さい。

3. ターゲットを絞って無駄なインプレッションを減らす

全世代向けに広く出すより、商品を買う可能性が高い層(年齢・性別・地域・興味関心・ゲームジャンル)に絞るほうが、1人あたりの到達コストは下がる。ただし絞りすぎると配信量が確保できず単価が上がるため、まず広めに配信してからデータを見て絞る順序が望ましい。

4. 相見積もりと直接取引を使い分ける

テレビ・新聞・大型OOHは広告代理店経由が基本だが、SNS・リスティング・ゲーム内広告は媒体社と直接取引できる。自社で運用できる体制があれば手数料15〜20%を圧縮できる。一方、複数媒体の統合運用や制作を伴う場合は代理店の価値が大きいため、「どの媒体を直接、どの媒体を委託するか」を分けて考える。

5. 効果測定を前提に小さく始めて拡張する

いきなり年間予算を固めず、1媒体・1か月の小規模テスト(月30万円程度)で広告想起率・CPA・視聴完了率などの実測値を取り、良かった媒体に予算を寄せる。学習コストを払って「自社商材に効く媒体」を特定することが、長期的な広告費の最適化につながる。

こんな企業にはこの媒体——向き不向きの整理

媒体ごとの特性と向き不向きを整理する。「全媒体で出稿すれば安心」ではなく、目的・ターゲット・予算規模に合った選定が費用対効果を大きく左右する。

SNS・デジタル・イベントなど広告媒体の選び方を検討するシーン

テレビCM

こんな企業におすすめ:

  • 全国規模でブランド認知を一気に上げたい
  • 信頼感・格式が必要な商材(保険・金融・大手飲料・医薬品など)
  • 月500万円以上の広告予算がある
  • 幅広い世代(30〜60代)にリーチしたい

おすすめしない企業:

  • Z世代(10〜20代)だけにリーチしたい
  • 少額でテスト出稿したい(制作費+放映費で最低数百万円かかる)
  • 出稿翌日に効果測定データが必要

リスティング広告(Google/Yahoo!)

こんな企業におすすめ:

  • 「〇〇 比較」「〇〇 購入」のような検討・刈り取りフェーズのユーザーを狙いたい
  • BtoBで商談・問い合わせにつなげたい
  • 月20万円以上の予算を継続確保できる

おすすめしない企業:

  • まだ市場に認知されていないブランドの認知形成(検索されないと届かない)
  • 競合が多く入札単価が高騰しているカテゴリで少額出稿(費用対効果が出にくい)

SNS広告(Instagram/TikTok/YouTube)

こんな企業におすすめ:

  • 20〜40代の属性・趣味嗜好でターゲティングしたい
  • ビジュアル訴求が強い商材(コスメ・アパレル・食品)
  • 月10万円以上から運用可能で、クリエイティブ制作体制がある

おすすめしない企業:

  • 月5万円以下での少額出稿(機械学習が回らず効率が落ちる)
  • BtoBの専門的サービス(LinkedIn以外では属性マッチングが難しい)

ゲーム内広告(サイネージ型)

こんな企業におすすめ:

  • Z世代・10〜30代男女へのブランド認知が課題
  • TVCMの補完施策として、プレイを邪魔しない接触機会を増やしたい
  • 既存の動画素材(TVCM素材など)を転用して費用を抑えたい
  • 月30万円〜で始められ、露出量を事前に確定できる認知施策を探している
  • 好感度の高い広告接触を重視している

おすすめしない企業:

  • 即時の購買・コンバージョンが主目的(認知型媒体のため直接CVは出にくい)
  • BtoBの法人向けサービス(ゲームユーザーとのターゲットマッチングが難しい)
  • ターゲットが60代以上の商材

OOH・交通広告

こんな企業におすすめ:

  • 特定エリア(都市部・主要沿線)での反復認知を重視する
  • 店舗集客・ローカルブランディングが目的
  • 月200万円以上の予算がある

おすすめしない企業:

  • 全国規模の展開を少額で行いたい(エリアが限定されるため費用対リーチが小さい)
  • ターゲットの細かい属性設定が必要なケース(OOHはターゲティング精度が低い)

広告費を無駄にしないための注意点

実務でよく起きる5つの失敗と、その対処法をまとめる。

1. 目的に合わない課金方式を選ぶ

認知拡大が目的なのにCPCで最適化すると、クリックしやすいユーザーには届くが「ブランドを知ってもらう」という本来の目的を達成しにくい。認知目的にはCPM・CPV・期間保証型が適切だ。

2. 学習期間を無視して早期撤退する

SNS広告やリスティングは機械学習が安定するまで2〜4週間かかる。それ以前のデータで「効果なし」と判断してやめると、コストだけかかって成果が出ない状態で終わる。最低1か月は継続してから判断するのが原則だ。

3. 単一媒体に集中させてリスクを高める

1つの媒体に広告費を集中させると、アルゴリズム変更・コスト高騰・プラットフォームの仕様変更で一気に効果が落ちるリスクがある。認知系と刈り取り系の2〜3媒体に分散させることがリスクヘッジになる。

4. ROASだけで判断して低粗利に陥る

「ROAS 300%だから成功」と判断していても、粗利率が30%以下のビジネスでは広告費の回収ができていない可能性がある。粗利率を考慮したROIで判断する習慣をつける。

5. 認知型広告の効果を短期CVだけで測る

テレビCM・ゲーム内広告・OOHは「今すぐ買う層」ではなく「潜在層・将来客」への投資だ。直後のCV数では測れないため、広告想起率・好感度・ブランドリフト指標で評価する。短期CVが出ないからといって認知型広告をゼロにすると、中長期的にブランド力が低下するリスクがある。

ゲーム内広告が合う企業の条件

認知型広告の選択肢としてAd-Virtuaのゲーム内広告(サイネージ型)を検討する際、費用の観点から合う企業の条件を整理する。ゲーム内広告という媒体全体の位置づけを先に押さえたい場合はゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果・費用を徹底解説から読むと理解しやすい。

費用・配信条件(Ad-Virtua公式サイト掲載値、確認日:2026-10-06)

項目

内容

料金

30万円/週〜(週2枠限定)

露出量の目安

ゲーム内で100万回再生/週

CPM換算

約300円

初期費用

なし

レポート

無料

配信開始

最短1営業日

対応タイトル数

600以上(2026年4月現在)

ユーザー層

Z世代のゲームプレイヤー割合約80%、1日のプレイ時間約100分、男女比64:36

効果指標(Ad-Virtua自社調査)

指標

数値

好感度

約85%

広告想起率

約1.8倍

注目度

約1.7倍

視認率(Viewability)

最大96%

媒体ROI

平均4.5倍

※効果指標はサービス全体の平均値または最大値で、個別キャンペーンの結果を保証するものではない。

ゲーム内広告が費用効率を高めやすいケース:

  • CPMを下げたい:約300円はテレビCM(2,000〜5,000円)の7〜17分の1。同じ予算でより多くのインプレッションを獲得できる
  • TVCM素材の転用が可能:既存動画素材をそのまま転用すれば制作費がほぼゼロになり、総額を抑えられる
  • Z世代・若年層への認知が課題:テレビの視聴時間が短い層に対し、ゲームという生活接点から認知を積める
  • 露出量を事前に確定したい:期間保証型のため、運用型広告のようなCPM高騰による予算超過が起きにくい
  • 月30万円〜でテスト出稿したい:大規模予算なしに認知型広告のテスト運用を始められる

ゲーム内広告の費用対効果の測り方はゲーム内広告の費用対効果・ROI測定ガイドで、ファミリー向けの認知施策で「ごっこランド」「親子向けアプリ」と比較検討中の場合は親子向けアプリ広告 vs ゲーム内広告 比較で費用感・リーチ層の違いを整理している。

決裁者向け:食品・飲料メーカーが稟議で使える数値まとめ

食品・飲料メーカーの担当者からは「上長・経営会議で広告費を通すために、根拠となる数値を揃えたい」という相談が多い。ここまでの内容から、稟議書に転用しやすい数値だけを抜き出して整理する。

  • 市場規模の裏付け:日本の総広告費は8兆623億円(2025年、電通調べ)。インターネット広告費が初めて4兆円超・過半数を占め、デジタルシフトは業界共通の潮流であることを示せる
  • 予算の目安:食品・飲料業界の広告費は売上高の約5%が参考値。年商50億円なら月約2,000万円が一般的な規模感
  • 総額の見積もり:媒体費に加えて制作費・代理店手数料(媒体費の15〜20%)・ブランドリフト調査費(50万〜200万円)を計上する。媒体費300万円なら総額380万〜600万円が現実的なレンジ
  • CPM比較:ゲーム内広告のCPMは約300円(30万円÷100万回)で、テレビCM(2,000〜5,000円)の7〜17分の1、SNS広告(500〜1,000円)の2〜3分の1。同じ予算でリーチ量を確保しやすい根拠になる
  • ブランドリフト:広告想起率は約1.8倍、好感度は約85%(Ad-Virtua自社調査)。クリックが出ない認知施策でも、ブランドリフト調査で効果を数値化できる
  • ROIの参考値:ゲーム内広告の媒体ROIは平均4.5倍(Ad-Virtua自社調査)。粗利率を反映したROI試算とセットで提示すると説得力が増す

次のステップとして、以下の順で読み進めると業界特化の判断材料が揃う:

  1. 広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説(広告活動全体の基礎知識)
  2. ゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果・費用を徹底解説(Z世代・若年層への認知施策の仕組み)
  3. 食品・飲料の若年層リーチを増やす施策7選(業界特化の事例・KPI設計)
  4. Ad-Virtuaへ相談(目標KPIに応じた費用シミュレーションの個別案内)

数値を踏まえたうえで自社に合う配分を相談したい場合は、Ad-Virtuaの無料相談から問い合わせれば、目標KPIに応じた費用シミュレーションを個別に案内してもらえる。

よくある質問(FAQ)

Q. 月10万円の広告費で、現実的に何ができますか?

1媒体に絞ったテスト出稿が現実的な範囲だ。SNS広告なら10〜20万回程度の表示、リスティング広告なら数百〜1,000クリック前後が目安になる。この規模では「売上を作る」より「どのクリエイティブ・どの訴求が反応を得られるか」を見極めることを目的に置き、当たりが見えた段階で月30万円以上に引き上げるほうが、結果的に広告費の無駄が少ない。

Q. 月50万円なら、どう配分するのがよいですか?

目的が認知なら「ゲーム内広告1週間(30万円)+SNS広告20万円」のように、露出量を確定できる期間保証型と、反応データを取れる運用型を1つずつ組み合わせるのが扱いやすい。目的が刈り取りなら「リスティング30万円+ディスプレイまたはSNSのリターゲティング20万円」が基本形になる。いずれも2媒体までに抑え、1媒体あたりの予算を薄くしすぎないことがポイントだ。

Q. 月100万円を超えたら、何を変えるべきですか?

媒体を増やすことより、効果測定の体制を整えることを優先したい。具体的には、認知系と刈り取り系の役割を分けてKPIを別々に置く、ブランドリフト調査や検索数の変化を追う指標を追加する、代理店に委託するか自社運用するかを媒体ごとに決める、の3点だ。測定体制がないまま予算を積み増すと、どの媒体が効いたのか判断できず翌期の予算根拠が作れなくなる。

Q. 広告費は会計上どのように処理されますか?

一般に「広告宣伝費」として費用計上し、不特定多数に向けた宣伝であれば全額を損金として扱える。ただし、特定の取引先に向けた接待性のある支出は交際費と判断される場合があり、Webサイト制作などは資産計上が必要になるケースもある。金額が大きい場合や判断に迷う支出は、税理士・経理部門に確認するのが安全だ。

Q. 広告代理店を通さずに出稿できる媒体はありますか?

ある。SNS広告・リスティング広告は各プラットフォームの管理画面から自社で出稿できる。ゲーム内広告(Ad-Virtua)も媒体社と直接取引でき、初期費用なし・レポート無料で30万円/週から始められる。一方、テレビCM・新聞・大型OOHは代理店や媒体社の営業窓口を通す必要があり、少額での直接取引は難しい。

Q. 広告の効果はいつ頃から出始めますか?

媒体によって異なる。リスティング・SNS広告はクリックや表示のデータは即日出るが、機械学習の安定には2〜4週間かかる。ゲーム内広告は配信開始から1〜2週間でインプレッション・視認率などの数値が揃い、ブランドリフトを測るなら配信終了後の調査が必要だ。テレビCMは放映直後に検索数が動くことが多いが、認知の定着には複数回の放映を要する。「いつ・何の指標で判断するか」を出稿前に決めておくことが肝心だ。

Q. 広告費の相場は時期によって変わりますか?

変わる。テレビCMのスポット枠は年度末や年末などの繁忙期に高騰し、閑散期には同じ枠が割安になる。運用型のデジタル広告も、年末商戦や新生活シーズンなど広告主が増える時期にCPM・CPCが上昇する傾向がある。期間保証型のゲーム内広告のように料金が固定の媒体は季節変動の影響を受けにくい。繁忙期に無理に出稿するより、競合の少ない時期にテストを重ねる方が費用効率はよい。

Q. テレビCMとゲーム内広告、費用はどのくらい違いますか?

放映費で比較すると、テレビCM(関東キー局スポット15秒)は75〜100万円/本、ゲーム内広告(サイネージ型)は30万円/週〜と、初期費用の規模が大きく異なる。CPM換算でもテレビCMの2,000〜5,000円に対し、ゲーム内広告は約300円と7〜17分の1に収まる。ただし到達できる層・信頼感の与え方が異なるため、大規模かつ幅広い認知形成にはテレビCM、若年層への効率的なリーチにはゲーム内広告が向いている。

Q. CPMとは何ですか?なぜ媒体を横断比較するのに使えますか?

CPM(Cost Per Mille)は1,000インプレッション(広告表示1,000回)あたりの費用を指す。媒体によって課金形式(CPC・CPV・期間保証等)が異なるため、そのまま比較することができない。CPMに換算することで「1,000人に見せるのにいくらかかるか」という共通の物差しで比べられる。ただしCPMが安くても視認率や好感度が低ければ実質的な費用効率は落ちる点に注意。

Q. 食品・飲料メーカーが広告費を稟議に通すには、どんな数値を用意すればよいですか?

「市場全体のデジタルシフト(総広告費8兆円台・インターネット広告費過半数)」「業界の売上広告費比率(食品・飲料は約5%が目安)」「媒体別CPM比較(テレビCMとゲーム内広告の差)」「ブランドリフト指標(想起率・好感度)」の4点をセットで提示すると、経営層・上長が判断しやすい。特に認知型施策は短期CVで説明しにくいため、想起率・好感度・ROI平均などの実績値を根拠に加えることが通りやすさに直結する。

まとめ——広告費の相場と決め方を押さえて、次の一手へ

広告投資のROI・ROAS分析を示す株価・データチャート画面

この記事で解説した要点を整理する。

  • 広告費は媒体によって数千倍の開きがある。テレビCM1本75〜100万円、ゲーム内広告は30万円/週から、SNS広告は月10万円から始められる
  • 広告費の総額は媒体費・制作費・手数料・効果測定費の4費目で見積もる。媒体費だけで比較すると予算が足りなくなりやすい
  • 課金形式と目的を揃える。認知拡大にはCPM・CPV・期間保証型、刈り取りにはCPC・CPAが合う
  • 日本の総広告費は8兆623億円(2025年)。インターネット広告が初めて4兆円を超えて過半数に達し、デジタルシフトが続いている
  • ROI・ROAS・CPAを指標ごとに使い分ける。ROASだけで判断すると粗利率の低いビジネスでは失敗しやすい
  • 予算は「目標基準法」で逆算するのが最も合理的。目標CV数 × 目標CPA、または到達人数 × 接触回数 × CPMで必要広告費を設計する
  • 媒体の向き不向きを理解して選ぶ。Z世代・若年層への認知形成にはゲーム内広告・SNS・YouTube動画、信頼感・大規模認知にはテレビCM・OOH、即時CVにはリスティングがそれぞれ向いている
  • 食品・飲料メーカーは業界売上比率とCPM比較、ブランドリフト指標を組み合わせて稟議根拠を作るとよい

広告費という単独の論点だけでなく、広告活動全体の目的・効果・戦略までまとめて理解したい場合は、上位概念をまとめた広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説から、広告の種類完全ガイド・広告媒体とは?主要17種類の特徴・費用・選び方・広告効果とは|測定方法・KPI設計・ブランドリフト・主要指標の実践ガイド・広告戦略の立て方へ進むと、決裁稟議に必要な要素を一通りカバーできる。

ゲーム内広告の費用感・貴社ターゲットとの相性・効果試算について詳しく確認したい場合は、Ad-Virtuaの無料相談よりお問い合わせいただきたい。まずは現状の広告予算と目標KPI(目標CPA・目標ROAS・到達したい人数など)をご用意いただくと、具体的な費用シミュレーションをスムーズにご案内できる。