モバイル計測大手のAppsFlyer(アップスフライヤー)が、Google・Meta・Unity・Molocoの4社から10億ドル超(報道ベース)の出資を受け、評価額27億ドルに到達したと2026年6月22日に発表した。広告を配信する側のプラットフォームが、その効果を独立して測る側の企業にこぞって出資したという構図は、日本の広告主にとっても「広告効果をどう客観的に証明するか」という問いの重みが増していることを示している。
発表の内容
AppsFlyerは2026年6月22日、公式プレスリリース(appsflyer.com)で、Google・Meta・Unity・Molocoの4社との投資契約締結を発表した。4社の出資はいずれも少数株式(マイノリティ)・非支配的なもので、経営権の取得は伴わない。
公式リリース本文には具体的な調達金額・評価額の数字は記載されていないが、Axiosの独占取材報道をもとに、Calcalistech(Ctech)、Crunchbase News、GamesBeat、PocketGamer.bizなど複数の業界メディアが「調達額10億ドル超、調達後評価額27億ドル」という数値を横並びで報じている。この記事では、出資の枠組み(4社・マイノリティ出資)は公式確認済みの事実として、金額・評価額は「報道ベース」の数値として扱う。
項目 | 内容 | 確度 |
|---|---|---|
発表日 | 2026年6月22日 | 公式確認 |
出資社 | Google、Meta、Unity、Moloco(各社マイノリティ出資) | 公式確認 |
調達額 | 10億ドル超 | 報道ベース(Axios) |
調達後評価額 | 27億ドル(前回2020年11月は20億ドル) | 報道ベース(Axios) |
顧客数 | 15,000以上のブランド(グローバル) | 公式確認 |
従業員数 | 約1,300名 | 報道ベース |
ARR | 約5億ドル、黒字・キャッシュフロープラス | 報道ベース |
AppsFlyerの公式リリースには、投資条件として「各投資家はAPI・計測シグナル・アトリビューションロジック・商業条件について優遇的な扱いを受けない」旨が明記されている。広告プラットフォーム自身が出資者になることで生じかねない「計測の中立性が崩れるのではないか」という懸念に、先回りで釘を刺した形だ。
共同創業者でCEOのOren Kanielは公式コメントで次のように述べている。
"Better attribution. Better signals. Better ads. A better internet. One where advertising is a value-added service, creating safer and more relevant experiences for everyone."
(より良いアトリビューション。より良いシグナル。より良い広告。より良いインターネットへ。広告が付加価値のあるサービスとなり、誰にとってもより安全で適切な体験を生み出す世界を目指す)
投資家側のコメントも出資の意図を端的に表している。GoogleのGaurav Bhaya氏(VP & GM)は「正確で信頼できる計測は健全なデジタルエコシステムの基盤である」、MetaのAndrew Bocking氏(VP Ads)は「広告主・パブリッシャー双方が、何が効果的かを理解するために公正で偏りのない計測を必要としている」とコメントしている。
AppsFlyerとはどんな会社か

AppsFlyer Ltd.は2011年設立、イスラエル発のアドテク企業で、現在はサンフランシスコをグローバル本社としつつ、創業地イスラエルを含む世界20拠点以上にオフィスを展開している。共同創業者はOren Kaniel(CEO)とReshef Mann(CTO)。高校時代からの友人同士で、KanielがウォートンMBA留学中に着想したB2Bモバイル計測のアイデアをMannに持ちかけて会社を立ち上げたという経緯が伝えられている。日本には2018年5月設立のAppsFlyer Japan株式会社(東京都渋谷区)があり、日本語でのサポート・営業体制を既に持っている。
従業員規模は報道ベースで約1,300名。ゲーム内広告とはで解説しているような広告配信の仕組みとは異なり、AppsFlyerが手がけているのは「広告を配信する」側ではなく「広告の効果を独立して測る」側の事業である。
何を提供する会社か
AppsFlyerは「MMP(Mobile Measurement Partner、モバイル計測パートナー)」と呼ばれる領域の企業だ。アプリを提供する広告主が、どの広告チャネル・キャンペーンがインストールや購入といった成果(コンバージョン)に貢献したかを、Google・Meta・TikTok・Unity Adsといった広告プラットフォームやゲームパブリッシャーから独立した立場で計測・分析する。

主なプロダクトは以下の通り。
- モバイルアトリビューション: どの広告経由でインストール・購入に至ったかを計測する中核機能
- OneLink: OS・デバイスをまたいでユーザーを適切な遷移先に誘導するディープリンク技術
- Protect360: 不正なインストール水増しなどの広告詐欺(アドフラウド)を検知する仕組み
- AI活用のクロスプラットフォーム計測・分析ツール: モバイルに加えウェブ、CTV(コネクテッドTV)、PC、コンソールまで対応範囲を拡大している
公式サイトによれば、対応するインベントリ規模は「10万以上のアクティブなモバイルアプリを計測」「190カ国以上でサービス展開」「15,000以上のブランドが利用」という規模である。公式ミッションは「AIを活用したプライバシー優先の計測技術で、データを成長機会に変える(Deliver AI-powered, privacy-first measurement technologies that turn data into growth opportunities)」と表記されている。
主要パートナー・利用企業
公式サイトのトップページには、Barclays、King(『Candy Crush』)、Ubisoft、Scopely、Gap、TikTok、Lululemon、Burger King、Netflix、Pepsi、Carrefourなどのクライアントロゴが掲載されている。King・Ubisoft・Scopelyといったゲーム企業が名を連ねている点は、AppsFlyerがモバイルゲームのユーザー獲得(UA)領域でも強い存在感を持つことを裏付けている。
受賞・第三者評価


公式ニュースルームには、Forbes Cloud 100(2023年、"World's Best Cloud Companies"選出)のほか、ゲーム業界メディアによるPocket Gamer Mobile Games Awards、App Growth Awardsなどの受賞バッジが掲載されている。Pocket Gamerの表彰が含まれている点は、AppsFlyerがモバイルゲーム業界内でも一定の評価を得てきたことを示している。
ここまでの歩み
AppsFlyerの資金調達史は、単なる金額の積み上げではなく「独立した計測企業としてどう評価されてきたか」の記録でもある。特に2025年後半から2026年前半にかけての身売り交渉の顛末は、今回の出資を理解するうえで欠かせない。

時期 | ラウンド | 金額 | 主要投資家 | そのとき会社は何をしようとしていたか |
|---|---|---|---|---|
2012年9月 | シード | 非公開(報道) | Magma Venture Partners、Microsoft Accelerator(報道) | モバイル計測という新しい領域の立ち上げ |
2014年3月 | Series A | 約710万ドル(報道) | Pitango Venture Capital、Magma Venture Partners | 初期プロダクトの拡張 |
2015年1月 | Series B | 2,000万ドル | Fidelity Growth Partners | 独立した計測プラットフォームとしての地位確立、OneLinkの業界標準化、マーケティングダッシュボード強化 |
2017年1月 | Series C | 5,600万ドル | Qumra Capital中心の複数新規投資家 | 計測能力の拡大とAI駆動インサイトの追求 |
2020年1月 | Series D | 2億1,000万ドル | General Atlantic | 調達後評価額16億ドルでユニコーン化。調達前3年で従業員数4倍(850名)、ARRは5倍成長し1.5億ドル超に |
2020年11月 | Series D拡張 | 非公開(報道) | Salesforce Ventures | この調達で評価額が20億ドルに到達 |
2025年8月〜2026年3月 | 身売り検討(IPOではなく売却) | 目標評価額27〜30億ドル→最終提案は約19億ドルまで低下 | Goldman Sachsがアドバイザー、買い手候補はApollo Global Management・Fortissimo Capital | 2024年半ばまでIPOを準備していたが、成長率が年9〜15%に鈍化しナスダック上場には不十分と判断、売却へ方針転換 |
2026年6月22日 | Series E相当(本ニュース) | 10億ドル超(報道) | Google、Meta、Unity、Moloco(いずれもマイノリティ出資・リード表記なし) | 独立した計測企業として、AI活用のアトリビューション技術の高度化と自律型(エージェンティック)マーケティングを支える計測基盤の構築 |
累計調達額について、Crunchbaseの集計では創業以来の累計約13億ドル(今回のSeries Eを含む)とされているが、これは二次サイトの集計値であり、AppsFlyer公式が累計額を明記した資料は確認できなかった。参考値として扱いたい。
特に注目すべきは2025年8月〜2026年3月の身売り交渉である。 AppsFlyerは2024年半ばまでIPO準備を進めていたが、成長率の鈍化(年9〜15%)を理由にナスダック上場には力不足と判断し、Goldman Sachsをアドバイザーに立てて身売り(Apollo Global Management、Fortissimo Capitalが買い手候補)を検討した。当初の目標評価額は27〜30億ドルだったが、最終提案は約19億ドルまで下落し、2026年3月5日に取締役会が交渉を打ち切ったと報じられている。
今回のGoogle・Meta・Unity・Molocoによる出資は、この交渉決裂からわずか3カ月半後の発表だ。身売りでは市場成長率の鈍化を理由に評価額が切り下がったが、最終的には広告プラットフォーム側自身が「独立した計測インフラとしての価値」を評価し、身売り時の目標評価額に近い27億ドルでの資金調達という形に落ち着いた。CEOのKanielは報道で「これは通過点であり目的地ではない。AppsFlyerはいつか公開企業として存続すべきだと常に信じてきた」と述べており、IPOへの含みも残している。
日本企業の出資者は、過去の調達履歴・今回のSeries Eいずれにおいても確認できなかった。
広告出稿事例
AppsFlyerは広告主向けの計測ツールであり、それ自体が広告枠を持つわけではない。そのため「広告出稿事例」としては、AppsFlyerが計測パートナーとして関わったゲーム内広告キャンペーンの実績が最も具体的だ。
事例1: Discordの新広告フォーマット「Arena Quests」の計測パートナーに選定

Discordは2025年10月2日、新広告フォーマット「Arena Quests」の発表と同時に、AppsFlyerを初のモバイル計測パートナー(MMP)として選定したと発表した。「Quest」は、Discordユーザーが指定ゲームを一定時間プレイする、または動画を視聴することでアバターの装飾などの報酬を獲得できる広告フォーマットで、いわゆるリワード型のゲーム内広告に近い仕組みだ。AppsFlyerとの提携により、キャンペーンの効果をプラットフォーム発表の数値だけでなく独立した第三者データで検証できるようになった。
事例2: Second Dinner『Marvel Snap』のQuestキャンペーン

『Marvel Snap』を手がけるSecond Dinnerは、Discord上で「Symbiote Spider-Man Quest」を実施した。AppsFlyerの計測データをもとに、1回目のキャンペーンで得たインサイトを2回目のターゲティング最適化に活用した。AppsFlyer公式ブログ("How Discord Quests boost in-app ads with measurement insights")および業界メディアDigiday・Tubefilterが伝える効果指標は以下の通り。
指標 | 数値 |
|---|---|
インプレッション数 | 1,500万〜1,800万以上(有料・オーガニック合算) |
動画完了率 | 95〜99% |
リワード引き換え率 | 99% |
CPI(インストール単価)の改善 | 1回目から2回目のキャンペーンで30%改善 |
このキャンペーンの詳細は、本サイトの既存記事「Discord Arena Quests広告フォーマットと計測パートナー選定」でも扱っている。今回のAppsFlyer資金調達ニュースは、「なぜGoogle・Meta・Unityのような広告プラットフォームが計測企業に出資するのか」を裏付ける具体事例として位置づけられる。
なお、AppsFlyerは2016年時点で年間約60億ドルのモバイル広告支出を計測し、パートナー企業(アプリ提供企業)が合計300億ドル以上の資金調達・M&A・IPOを達成する際の指標データとして活用されたと公式ブログで説明している。特定ブランドの事例ではないが、AppsFlyerの計測データが投資家の意思決定材料としても機能してきたことを示す数値だ。
食品・消費財などゲーム業界以外での公式な出稿事例スクリーンショットは、今回のリサーチでは発見できなかった。
なぜこの動きが起きたのか
背景にあるのは、広告におけるAIの役割拡大だ。AppsFlyerのKanielは報道で「AIが意思決定のより多くを担うようになるほど、独立したアトリビューションと計測は"優位性"ではなく"すべての土台"になる」と述べている。広告の出稿判断・入札・クリエイティブ選定までをAIが自律的に担う「エージェンティックマーケティング」が広がるほど、そのAIが参照するデータが特定のプラットフォームに偏っていないかを検証する仕組みの重要性が増す、という理屈だ。
投資家側の顔ぶれも、この文脈を裏付けている。Googleは広告配信の最大手、Metaも広告事業が収益の柱、Unityはゲームエンジンと広告事業(Unity Ads)を持つ企業、Molocoはプログラマティック広告基盤を提供する企業だ。いずれも「広告を売る側」でありながら、その効果を測る「独立した第三者」に出資している。これは、広告主・パブリッシャー双方から「計測の中立性」への要求が強まっていることの表れと考えられる。Meta側のコメント「広告主・パブリッシャー双方が、何が効果的かを理解するために公正で偏りのない計測を必要としている」は、この構図を端的に示している。
もう一つの背景が、直前まで進んでいた身売り交渉の決裂だ。市場成長率の鈍化を理由に評価額が19億ドルまで切り下がった経緯を踏まえると、広告プラットフォーム自身による27億ドルでの出資は、AppsFlyerの独立した計測インフラとしての価値を、成長率という財務指標だけでは測れない形で評価した結果とも解釈できる。
日本市場ではどうか
AppsFlyerは日本法人(AppsFlyer Japan株式会社、2018年5月設立、東京都渋谷区)を通じて、既に日本語でのサポート・営業を展開している。多くの日本のアプリ事業者が導入済みであり、今回のSeries E的出資自体が日本の広告主の実務に直接影響を与えるものではない。AppsFlyer Japan独自の日本語プレスリリースも今回は確認できなかった。
日本国内のMMP市場では、AppsFlyerとAdjust(ドイツ発)の2強体制とされ、近年はSingularもシェアを伸ばしているとされる。ただし国内シェアを示す公式データは確認できず、この点は業界解説記事の記述にとどまる。
このニュースが日本の広告主にとって意味を持つのは、個別のツール選定よりも「広告効果をどう客観的に証明するか」という考え方の面だ。メタバース広告とゲーム内広告の違いで解説しているように、広告施策ごとに測るべき指標のレイヤーは異なる。AppsFlyerが強いのはインストールや購入といった「成果(コンバージョン)」の計測であり、Ad-Virtuaが提示する広告想起率・注目度・CPMは「認知・想起」段階の指標だ。両者は競合するサービスではなく、計測対象のレイヤーが異なる点を正確に理解しておく必要がある。
日本で同じ広告を実施する選択肢
Google・Meta・Unity・Molocoが計測の独立性に大型出資したという今回のニュースは、AppsFlyerというMMP(コンバージョン計測)の話であり、Ad-Virtuaが提供するゲーム内サイネージ広告(認知・想起施策)とは提供領域が異なる。AppsFlyerとAd-Virtuaが業務提携している事実はなく、両者を同一視すべきではない。
その上で、日本の広告主が「効果を客観的に証明できる広告施策」を国内で探す場合の選択肢を整理する。
- アプリのインストール・購入などの成果を計測したい企業: 自社アプリを持ち、広告経由のインストール・課金を追跡したい場合は、AppsFlyer(日本法人経由で導入可能)やAdjust、Singularといった既存のMMPが選択肢になる。この文脈にAd-Virtuaは該当しない。
- ゲーム空間内での認知・想起を高めたい企業: TVCM・SNS広告の補完として、若年層・可処分時間の長いゲームプレイヤー層への接触を増やしたい場合は、ゲーム内広告のような媒体側の選択肢が合う。Ad-Virtuaは国内最大級のゲーム内広告アドネットワークとして、広告想起率・注目度・CPMという指標を自社で提示しており、400タイトル以上のゲーム内サイネージ広告枠を扱う。
- メタバース空間でのブランド体験・コミュニティ形成を検討する企業: 単発の広告接触ではなく、継続的なファン接点を作りたい場合はメタバースブランドコミュニティ設計やZ世代×ゲームコミュニティ施策のような、コミュニティ設計を伴う選択肢を検討する余地がある。
Ad-Virtuaが合わないのは、自社アプリの獲得効率(CPI改善など)を主目的とする企業だ。この場合はMMPとの連携を前提としたパフォーマンス広告が優先課題になる。逆にAd-Virtuaが合うのは、TVCM・SNS広告の補完として「嫌われにくい広告接触」による認知拡大を求める企業である。
広告主が取るべき判断
今すぐ動く必要がある企業は限定的だ。 今回のニュースは資金調達の発表であり、AppsFlyerの製品・料金体系・日本向けサービスに直接的な変更が生じたわけではない。
一方で、次の条件に当てはまる企業は、この動きを踏まえて自社の計測体制を点検する価値がある。
- 複数の広告プラットフォーム(Google広告、Meta広告、TikTok広告など)にまたがってアプリ広告を運用しており、プラットフォームごとの自己申告データだけで予算配分を判断している企業
- AIによる自動入札・自動最適化の比重を高めつつあり、その判断根拠となるデータの独立性を検証する仕組みを持っていない企業
- ゲーム内広告・メタバース広告のような新しい接点への出稿を検討しているが、「効果をどう証明するか」を社内で説明できていない企業
逆に、自社アプリを持たずコンバージョン計測の必要性が薄い企業(ブランド認知・第一想起を主目的とする企業)にとっては、今回のニュースは直接的なアクションを要求するものではない。むしろ「計測の独立性がなぜここまで重視されているか」という業界の温度感を理解する材料として押さえておけば十分だろう。
関連する基礎知識への導線
- ゲーム内広告とは — ゲーム内広告の仕組み・種類・費用を基礎から解説
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- メタバース広告 vs ゲーム内広告の違いと選び方 — 施策選定の判断基準
- メタバース広告の事例 — 企業の導入事例集
- メタバースブランドコミュニティ設計ガイド — 継続的なファン接点の作り方
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FAQ
Q. AppsFlyer Japan(日本法人)の規模はどのくらいか。
A. 登記情報ベースでは従業員13名(出典: g-search企業情報)。グローバル全体の約1,300名と比べると小規模に見えるが、これは日本法人単体の登記上の数値であり、グローバルの人数とは集計時点が異なる可能性がある点に注意したい。
Q. Google・Meta・Unity・Molocoの出資によって、AppsFlyerの経営方針や中立性は変わるのか。
A. AppsFlyerは出資条件として、投資家4社に対しAPI・計測シグナル・アトリビューションロジック・商業条件での優遇を行わない旨を公式リリースで明記している。出資自体も経営権を伴わないマイノリティ出資にとどまり、現時点で経営方針が投資家寄りに変わるとする公式情報はない。
Q. AppsFlyerはいずれIPO(新規株式公開)するのか。
A. CEOのOren Kanielは報道で「AppsFlyerはいつか公開企業として存続すべきだと常に信じてきた」と述べ、将来の上場に含みを持たせている。ただし2024年半ばのIPO準備は成長率の鈍化を理由に一度見送られており、今回の資金調達発表の時点で具体的な上場時期は明らかにされていない。
Q. Ad-VirtuaはAppsFlyerのデータと連携しているのか。
A. 連携していない。AppsFlyerはアプリのインストール・購入などのコンバージョンを計測するMMPであり、Ad-Virtuaはゲーム内サイネージ広告の配信と、広告想起率・注目度といった認知段階の指標を自社で提示するアドネットワークである。両者は業務提携関係になく、計測対象のレイヤーが異なる別々のサービスとして理解する必要がある。


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