OOH広告の費用相場は、駅構内ポスターなら1週間3万〜9万円、JR山手線の中づりで1週間約217万円、渋谷の街頭ビジョンで1週間100万円前後が目安です。デジタル広告より「1回見せる単価」が安いとは限りませんが、生活動線で見せられる広告をスキップできない点と、掲出が終わった後も記憶に残る点がOOHの強みです。

この記事では、OOH広告の料金相場を種類別に整理したうえで、デジタル広告・DOOH・ゲーム内広告とCPM(1,000回表示あたりの費用)で横断比較します。費用だけでなく、OOH広告で得られる効果と効果測定の方法、目的・予算別の選び方、食品・飲料メーカーの新商品発売を想定した予算配分の例までまとめました。

広告全体の中でOOHやデジタル広告がどこに位置づくかを先に押さえたい場合は、広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説から読むと全体像がつかみやすくなります。

この記事でわかること

  • OOH広告の種類別の料金相場と、媒体費以外にかかる費用
  • OOH・DOOH・デジタル広告・ゲーム内広告のCPMと費用対効果の比較
  • OOH広告の効果と、効果を数字で示すための測定方法
  • 目的・予算別の媒体の選び方と、食品・飲料メーカーの予算配分例
  • 各媒体がおすすめの企業・おすすめしない企業

まず結論:OOH・DOOH・デジタル・ゲーム内広告の費用対効果比較表

各媒体の費用と特徴を一覧にしました。どの媒体を選ぶか考えるときの出発点にしてください。

媒体

CPM目安

最低出稿額の目安

ターゲティング

効果の測りやすさ

得意な役割

OOH広告(屋外・交通)

推計値のため幅が大きい

数万円〜(電柱は月数千円)

△ 場所・時間帯のみ

△ 推計値+調査

認知・話題化

DOOH(デジタルサイネージ)

約500〜1,500円

数万円〜

○ 時間帯・エリア

○ 人流データで推計

認知・興味喚起

Googleディスプレイ広告

200〜500円

数万円〜

◎ 属性・行動履歴

◎ 管理画面で即時

興味喚起・検討

YouTube広告

400〜600円

数万円〜

◎ 属性・行動履歴

◎ 管理画面で即時

認知・興味喚起

SNS広告(Instagram・X等)

数百〜数千円

数万円〜

◎ 属性・行動履歴

◎ 管理画面で即時

認知〜購入

ゲーム内サイネージ広告(Ad-Virtua)

約300円

30万円/週

○ ゲームジャンル・年齢層

○ 再生数・レポート

認知・想起・好感度

出典:CMスタッフコラム(2025年)、グラッドキューブ(2026年更新)、春光社コラム(2025年)、Ad-Virtua公式サイト。ゲーム内広告のCPMは「1週間30万円で約100万回再生目安」から算出。DOOHのCPMは設置場所・時間帯によって変わります。

ポイント:アナログのOOHは「何人が見たか」が推計値になるため、CPMをデジタル広告と同じ精度では比べられません。OOHは「その場所を通る人に確実に見せる」ための費用、デジタル広告は「狙った人に表示して反応を測る」ための費用と捉えると、比較を誤りにくくなります。

OOH広告の費用・料金相場

夕暮れの都市で輝く屋外ビルボード・OOH広告の事例

OOH広告(Out-of-Home広告)は、屋外・駅や電車・商業施設など、家の外で目に入る広告の総称です。看板やポスターのような「アナログOOH」と、映像を配信できる「DOOH(デジタルOOH)」に大きく分かれます。OOHの仕組みや種類を基礎から確認したい場合はOOHとは?DOOHとゲーム内広告で進化する自然接触型広告を参照してください。

種類別の料金相場

広告の種類

料金の目安

掲出期間

駅構内ポスター(B0サイズ)

3万〜9万円

1週間

JR山手線 中づりポスター(シングル)

約217万円

1週間

渋谷の街頭ビジョン(15秒×1時間4回)

約100万円

1週間

駅構内の大型デジタルサイネージ(98インチ)

約165万円

1週間

屋外看板(ビルボード)

8万〜35万円/件

月単位〜年単位が多い

電柱広告

3,000〜6,000円程度

月額(東京23区内)

出典:春光社コラム(2025年)、PRONIアイミツ(2025年)。料金は媒体社の公開料金表をもとにした参考値で、時期・場所・枠の空き状況で変わります。

路面電車の車体にラッピングされた交通広告の例

OOH広告の料金を決める4つの要素

同じ「駅のポスター」でも料金は数倍違うことがあります。料金は主に次の4つで決まります。

  1. 場所:乗降客数の多いターミナル駅や繁華街ほど高くなります。同じ路線でも駅によって料金ランクが分かれています。
  2. 期間:交通広告は1週間単位、屋外看板は月単位〜年単位の契約が一般的です。長期契約で割安になる枠もあります。
  3. サイズ・面数:ポスターの大きさや掲出する枚数。駅の通路を同じポスターで埋める「連貼り」は単価が上がりますが、目立ち方が大きく変わります。
  4. 形式:静止画のポスターか、映像を流すビジョンか。ビジョンは放映回数(1時間あたり何回流すか)でも料金が変わります。

媒体費以外にかかる費用

OOH広告の見積もりでは、媒体費(枠の料金)以外の費用を見落としやすい点に注意が必要です。

費用項目

内容

目安

制作費

ポスター・映像のデザイン制作

5万〜30万円程度(ポスターの場合)

印刷・出力費

ポスター印刷、大型シートの出力

枚数・サイズで変動

施工費

看板・ラッピングの取り付けと撤去

屋外看板・車体広告で発生

代理店手数料

媒体の手配・進行管理

媒体費の一定割合で設定されることが多い

調査費

掲出後の認知調査など

実施する場合のみ

映像を流すDOOHやゲーム内広告では印刷・施工費がかからない一方、動画素材の制作費が必要です。テレビCMやWeb動画の素材を流用できれば、追加費用を抑えられます。

OOH広告の市場規模

電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月発表)によると、2025年の屋外広告費は3,042億円(前年比105.3%)、交通広告費は1,736億円(前年比108.6%)でした。飲料や情報・通信を中心に多くの業種で出稿が増え、繁華街の大型ボードではSNSでの拡散を狙った展開が目立ったと分析されています。

デジタル広告の費用・特徴

スマートフォンを使ったデジタル広告とオンラインマーケティングのイメージ

デジタル広告は、インターネットを通じて配信される広告の総称です。電通「2025年 日本の広告費」では、2025年のインターネット広告費は4兆459億円(前年比110.8%)となり、総広告費8兆623億円の50.2%と初めて半分を超えました。

主要媒体のCPM相場

媒体

CPM相場

主な課金方式

Googleディスプレイ広告(GDN)

200〜500円

クリック課金・表示課金

YouTube広告

400〜600円

視聴課金・表示課金

SNS広告(Instagram・X等)

数百〜数千円

表示課金・クリック課金

動画広告(全般)

300〜1,500円

視聴課金・表示課金

出典:CMスタッフコラム(2025年)、グラッドキューブ(2026年更新)。運用型広告はオークション形式のため、競合が増える時期や狙う層によって単価が上がります。

デジタル広告の強みと課題

デジタル広告の強みは、表示回数・クリック数・購入数を管理画面ですぐに確認でき、結果を見ながら配信先やクリエイティブを変えられることです。数万円から試せるため、予算の小さい企業でも始めやすい媒体です。

一方で、広告をスキップしたり、広告ブロック機能で非表示にしたりする人がいるため、表示されても見られていないケースがあります。画面を中断する広告は嫌われやすく、配信を止めると接触もそこで止まります。デジタル広告の費用の決め方は広告費用の相場と決め方|媒体別比較・ROI試算・予算配分ガイドで詳しく解説しています。

OOH広告の効果|デジタル広告では得にくい4つの効果

OOH広告の効果は、クリックや購入のような「すぐ測れる反応」よりも、認知や印象として表れます。デジタル広告と比べたときの主な効果は次の4つです。

1. 避けられない接触で認知を広げる

駅や街頭の広告は、スキップも非表示もできません。毎日同じ道を通る人には繰り返し目に入るため、「何度も見た」ことによる親しみが生まれやすくなります。スマートフォンを見ていない時間に接触できる点も、デジタル広告にない特徴です。

2. 「世の中で話題になっている」という印象をつくる

大型ビジョンや駅の連貼りは、多くの人が同時に見ていることが分かる広告です。そのため「よく見かける商品」「大きく広告している企業」という信頼感につながります。電通「2025年 日本の広告費」でも、繁華街の大型ボードではSNSでの拡散を狙った展開が多かったと分析されています。

3. 他の広告の効果を底上げする

OOHでテレビCMやWeb広告と同じビジュアルを見せると、思い出すきっかけになります。SMNとTrue Dataが2026年4月に公表した大手飲料メーカーの検証では、テレビCMだけに接触した層の購買リフト(非接触層と比べた購入の伸び)が+13%だったのに対し、テレビCMとデジタル広告の両方に接触した層は+41%でした。OOH単体の数値ではありませんが、複数の媒体で接触させると効果が大きくなることを示すデータとして、媒体を組み合わせる際の根拠になります。

4. 店舗の近くで購入を後押しする

駅ナカやスーパー・ドラッグストア周辺の広告は、買い物の直前に目に入ります。食品・飲料のように店頭で選ばれる商品では、売り場に近い場所での接触が購入のきっかけになります。

OOH広告の効果を引き出す設置場所やクリエイティブの考え方は、屋外広告(OOH)の効果と効果測定の方法|効果を最大化する7つの戦略で事例とあわせて解説しています。

OOH vs デジタル広告:担う役割と費用対効果の考え方の違い

OOH広告とデジタル広告は、どちらかを選ぶものではなく、担う役割が異なる媒体です。

比較ポイント

OOH広告

デジタル広告

効果が出るタイミング

掲出を続けるほど積み上がる

配信直後から反応が出る

主な評価指標

認知率・広告想起率・好意度

クリック率・獲得単価(CPA)・広告費用対効果(ROAS)

得意な段階

認知〜興味喚起

検討〜購入

効果の持続

掲出終了後も印象が残りやすい

配信停止とともに接触が止まる

ターゲティング

場所・時間帯が中心

属性・興味・行動履歴で細かく設定可

修正のしやすさ

印刷・施工があり数週間かかる

当日中に差し替え可能

出典:ROI+ロアプラス「マス広告とネット広告のROIの違い」を参考に整理

費用対効果の考え方の違い:デジタル広告は「広告費÷獲得件数」で費用対効果を測れます。OOHは購入までの距離が長いため、同じ式で比べると低く見えがちです。OOHは「認知率を1ポイント上げるのにいくらかかったか」「掲出したエリアの売上が掲出しなかったエリアよりどれだけ伸びたか」で評価すると、デジタル広告と公平に比べられます。

判断の目安:新商品の発売や、ブランドを知らない人に広く知らせたい段階ではOOH。すでに知っている人に購入を促す段階ではデジタル広告。OOHかデジタルかではなく、「認知・検討・購入のどこに課題があるか」で選ぶのが基本です。

OOH広告の効果測定の方法|費用対効果を数字で示すには

広告接触群と非接触群を比較するブランドリフト調査のイメージ

OOH広告は「効果が測れない」と言われてきましたが、現在は人流データや調査を組み合わせて数字で示せるようになっています。費用対効果を社内で説明するために、どの指標を・どの方法で測るかを整理します。

OOH広告で使う主な指標

段階

指標

内容

接触

インプレッション(推計)

広告の前を通った人数に、見た確率を掛けた推計値

接触

リーチ・フリークエンシー

何人に届いたか、1人あたり何回見たか

費用

CPM

1,000回接触あたりの費用。他の媒体と比べる基本の指標

認知

広告認知率・広告想起率

「この広告を見た」「このブランドを思い出せる」人の割合

態度

好意度・購入意向

ブランドへの好感や「買いたい」と答えた人の割合

行動

指名検索数・サイト流入

掲出期間中にブランド名の検索やサイト訪問が増えたか

行動

来店・売上

掲出エリアの来店数や売上の変化

効果測定の主な手法

手法

分かること

向いているケース

人流・位置情報データ

広告の前を通った人数、接触者の属性、接触後の来店

駅・街頭の大型キャンペーン

ブランドリフト調査

接触した人と接触していない人の認知率・好意度の差

認知や好感度の向上が目的のとき

エリア比較

掲出したエリアとしなかったエリアの売上・来店の差

店頭で販売する商品、地域限定の出稿

指名検索・サイト流入の前後比較

掲出前後のブランド名検索やサイト訪問の変化

少ない予算で手軽に確認したいとき

QRコード・専用URL

広告から直接アクセスした人数

広告からキャンペーンページに誘導したいとき

アナログOOHの測定が進んだ例として、2025年10月にNTTドコモ・LIVE BOARD・電通アドギア・電通の4社は、サントリーホールディングスの交通・屋外広告(鉄道180路線以上・900媒体以上、2024年10月〜2025年7月)を対象に、位置情報データを使ってインプレッション・リーチ・フリークエンシーを算出したと発表しました。看板やポスターでもデジタル広告と同じ指標で評価できるようになりつつあります。

費用対効果を計算する式

測定した数値は、次の式で費用に換算すると他の媒体と比べやすくなります。

  • CPM = 広告費 ÷ 推計インプレッション × 1,000
  • 認知1ポイントあたりの費用 = 広告費 ÷(接触者の認知率 − 非接触者の認知率)
  • 売上の増分による費用対効果 =(掲出エリアの売上増加分 × 粗利率)÷ 広告費

たとえば300万円のOOHで、接触者の認知率が非接触者より6ポイント高ければ、認知1ポイントあたり50万円です。同じ計算をデジタル広告やゲーム内広告でも行えば、媒体ごとの効率を同じ基準で比べられます。

OOH広告の効果測定の手順(KPI設計から掲出後の評価まで)は屋外広告(OOH)の効果と効果測定の方法で、媒体を問わない広告効果の測り方は広告効果とは|測定方法・KPI設計・ブランドリフト・主要指標の実践ガイドで詳しく解説しています。ブランドリフト調査の設計方法はブランドリフト測定とは?評価指標・手法・費用も参考になります。

DOOH(デジタルOOH):OOHとデジタル広告の中間

複数の広告を切り替えて表示する大型デジタルサイネージ(DOOH)

OOHとデジタル広告の中間にあたるのがDOOH(Digital Out-of-Home)です。駅や街頭のデジタルサイネージに、インターネット経由で広告を配信します。アナログOOHと比べた違いは次のとおりです。

  • 印刷・施工が不要:入稿から配信までオンラインで完結し、差し替えも早い
  • 時間帯・エリアを指定して配信できる:通勤時間だけ、特定の駅だけといった配信が可能。広告枠を自動で売買する「プログラマティックDOOH」も2025年に本格的に広がり始めました(電通「2025年 日本の広告費」)
  • 接触の推計がしやすい:人流データと組み合わせ、インプレッションを推計して報告する媒体が増えています
LIVE BOARD調査によるデジタルサイネージ広告市場規模の推移(2025年1,110億円・2030年1,647億円予測)

LIVE BOARDの調査(デジタルインファクト実施、2025年10月発表)によると、デジタルサイネージ広告市場は2025年に1,110億円(前年比116%)、2030年には1,647億円に拡大する見通しです。ただし、DOOHのインプレッションも推計値であり、デジタル広告ほど正確な数字ではない点は理解しておく必要があります。DOOHの種類や主要な事業者はデジタルサイネージ広告とは?種類・費用・食品飲料の活用戦略で、DOOHとゲーム内広告の費用の違いはDOOHとゲーム内広告の費用比較とは?効果とCPM相場で解説しています。

第三の選択肢:ゲーム内サイネージ広告

OOHでも通常のデジタル広告でもない選択肢が、ゲーム内サイネージ広告です。スマートフォンゲームの中にある看板やモニターに動画広告を流す形式で、街の看板のように「その場にあるものとして目に入る」点はOOHに、再生数をレポートで確認できる点はデジタル広告に近い媒体です。ゲーム内広告の仕組みや種類はゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果・費用を徹底解説で詳しく解説しています。

スマートフォンでゲームをプレイする若年層。ゲーム内広告の主なターゲット

Ad-Virtuaのゲーム内サイネージ広告の料金と指標

項目

内容

料金

30万円/週〜(ゲーム内で約100万回再生が目安)

CPM換算

約300円

初期費用

なし(レポート無料)

配信開始

最短翌日

広告を掲載できるゲーム

600タイトル以上(2026年4月時点)

広告想起率

約1.8倍(Ad-Virtua自社調査)

注目度

約1.7倍(Ad-Virtua自社調査)

広告好感度

約85%が好意的(Ad-Virtua自社調査)

出典:Ad-Virtua公式サイト。想起率・注目度・好感度は自社調査の値です。

OOHと比べた費用面の特徴:1週間30万円で約100万回再生という期間保証型のため、出稿前に露出量が決まります。山手線の中づり1週間(約217万円)と比べると、7分の1以下の費用で始められます。ただし、OOHのように特定の駅や街を通る人に絞って見せることはできません。

効果測定の例:Ad-Virtua公式サイトに掲載されているブシロードの事例では、配信期間中の公式サイトへの自然検索からの流入が配信していない期間より26%増え、平均滞在時間は1分9秒から3分4秒(167%増)に伸びました。OOHの「エリア比較」と同じく、配信した期間としなかった期間を比べる方法で効果を示しています。

目的・予算別の媒体の選び方

マーケティング戦略の計画・媒体ミックスを示す付箋とノート

「予算はあるが、どの媒体に使うべきか」の答えは、認知・検討・購入のどこに課題があるかで変わります。

目的別のおすすめ媒体

課題・目的

おすすめ媒体

理由

新商品の発売・一気に知らせたい

OOH(交通広告・街頭ビジョン)

生活動線で必ず目に入り、話題になりやすい

若年層・Z世代に覚えてもらいたい

ゲーム内サイネージ広告

ゲームで長い時間を過ごす層に、繰り返し接触できる

知っている人に購入を促したい

SNS広告・検索広告

属性や行動で絞り込み、購入直前の人に届けられる

ブランドの好感度を上げたい

OOH+ゲーム内広告

嫌われにくい接触を複数の場所で重ねられる

少ない予算で反応を試したい

GDN・SNS広告

数万円から始められ、クリエイティブを比べやすい

特定の地域・訪日客に知らせたい

OOH(主要駅・繁華街)

場所を確実に押さえられる

予算規模別の選び方

月間予算

組み合わせの例

注意点

〜50万円

SNS広告・GDNで反応を確認/ゲーム内広告1週間

OOHは電柱・小型サイネージなど局所的な枠に限られる

50万〜200万円

ゲーム内広告2〜4週間+検索広告/駅ポスターを数駅

主要駅の大型枠は1週間でも予算を超えやすい

200万〜500万円

主要駅のOOH1週間+ゲーム内広告+SNS・検索広告

効果測定(調査・エリア比較)の費用も見込んでおく

500万円〜

交通広告・街頭ビジョン+ゲーム内広告+デジタル広告

媒体ごとにKPIを分け、同じ基準で費用対効果を比べる

食品・飲料メーカーの新商品発売:予算500万円の配分例

食品・飲料メーカーが10〜30代向けの新商品を発売し、発売月に500万円を使うケースを例に、媒体の組み合わせと稟議で使える数値を整理します。

段階

媒体

配分

期待する役割

見るべき指標

認知の入口

主要駅の交通広告(1週間)

約220万円

発売を一気に知らせ、話題をつくる

推計インプレッション、広告認知率

認知の定着

ゲーム内サイネージ広告(4週間)

120万円

若年層に約400万回再生で繰り返し接触

再生数、広告想起率

購入の後押し

SNS広告・検索広告

約110万円

広告を見た人の検索・購入を後押し

指名検索数、クリック率、獲得単価

効果測定

指名検索の前後比較・簡易調査

約50万円

媒体ごとの効果を数字で示す

認知1ポイントあたりの費用

ゲーム内広告の再生数は「1週間30万円で約100万回再生目安」(Ad-Virtua公式サイト)から算出しています。交通広告の金額は山手線中づり1週間(約217万円)を想定した参考値です。

稟議で使える数値のまとめ

  • 市場の裏付け:2025年は屋外広告費3,042億円(前年比105.3%)、交通広告費1,736億円(前年比108.6%)と、いずれも拡大(電通「2025年 日本の広告費」)
  • CPMの比較:駅構内DOOHは約500〜1,500円、YouTube広告は400〜600円、ゲーム内サイネージ広告は約300円
  • 組み合わせの効果:大手飲料メーカーの検証で、テレビCMとデジタル広告の両方に接触した層の購買リフトは+41%(テレビCMのみは+13%)(SMN×True Data、2026年4月公表)
  • ブランドリフト:ゲーム内広告の広告想起率は約1.8倍、好感度は約85%(Ad-Virtua自社調査)

食品・飲料業界で若年層への認知をどう広げるかは、食品・飲料の若年層リーチを増やす施策7選と飲料メーカーの若年層認知施策|媒体選定・ゲーム内広告・SNS広告活用ガイドで業界別に詳しく解説しています。

こんな企業におすすめ / おすすめしない企業

OOH広告がおすすめの企業

  • 全国に広く知らせたい大手ブランド:食品・飲料・日用品で「街でよく見る」印象をつくりたい
  • 信頼感が購入に影響する商品:高価格帯の商品や金融・不動産など、「大きく広告している」ことが安心につながる
  • 地域・店舗への集客が目的:特定のエリアや駅周辺の人に確実に知らせたい
  • SNSでの話題化を狙う企業:大型ビジョンや駅の連貼りで、写真を撮って投稿したくなる展開をしたい

OOH広告をおすすめしない企業

  • 年齢・興味で細かく絞って届けたい:場所と時間帯以外で対象を絞れない
  • すぐに購入数で費用対効果を示す必要がある:購入までの効果を短期で測るのは難しい
  • クリエイティブを頻繁に変えたい:アナログOOHは差し替えに数週間かかる
  • 予算が数十万円程度:主要駅・大型ビジョンは1週間で数百万円規模になる

デジタル広告がおすすめの企業

  • 購入・申込みを直接増やしたい:ECサイト、資料請求、アプリのダウンロードなど
  • 結果を見ながら改善したい:属性や行動履歴で絞り込み、費用効率を高めたい
  • 少額で試してから広げたい:数万円から始められる
  • サイト訪問者に再度アプローチしたい:一度訪れた人への再配信で効率を上げられる

デジタル広告をおすすめしない企業

  • 長い期間かけてブランドの好感度を上げたい:配信をやめると接触が止まる
  • 広告を避けがちな層に届けたい:スキップや広告ブロックで見られないことがある
  • 嫌われない接触を重視したい:画面を中断する広告は印象を損なうおそれがある

ゲーム内サイネージ広告がおすすめの企業

  • 10〜30代・Z世代に知ってもらいたい:スマートフォンゲームの主要な利用層に届く
  • テレビCM・OOHの補完を探している:テレビを見ない層への接触を増やしたい
  • 好感度を重視したい:ゲームの世界観に溶け込み、プレイを邪魔しない
  • OOHより少ない予算で認知施策を試したい:30万円/週から始められる

ゲーム内サイネージ広告をおすすめしない企業

  • すぐに購入・申込みを増やしたい:認知・想起を高めるための媒体
  • 50代以上だけを狙いたい:主な利用層と合わない可能性がある
  • 特定の地域に絞って届けたい:OOHのように場所を指定した配信には向かない

OOH広告とデジタル広告を比較するときのよくある失敗

  • CPMだけで媒体を決める:アナログOOHのCPMは推計値で、デジタル広告の「表示」とは意味が異なります。見られた時間や場所も含めて判断しましょう。
  • 媒体費だけで予算を組む:OOHは制作・印刷・施工費、デジタル広告は運用費、どちらも効果測定の費用がかかります。総額で比べないと予算が不足します。
  • OOHを購入数で評価する:OOHを獲得単価で評価すると、ほぼ確実に「効果がない」という結論になります。認知率や指名検索の変化など、役割に合った指標で評価しましょう。
  • 効果測定を出稿後に考える:掲出前の認知率や指名検索数を記録していないと、変化を比べられません。測定方法は出稿前に決めておく必要があります。
  • 申込みが遅れて枠が取れない:交通広告や大型ビジョンは人気の時期に枠が埋まります。広告内容の審査もあるため、数か月前から準備するのが安全です。

よくある質問(FAQ)

Q1. OOH広告の見積もりは何を伝えれば出してもらえますか?

「掲出したいエリア・駅」「期間」「予算の上限」「誰に見せたいか」の4点を伝えると、媒体社や代理店が具体的な枠を提案しやすくなります。見積もりでは媒体費だけでなく、制作費・印刷費・施工費・手数料が含まれているかを確認しましょう。項目ごとに分けた見積もりを依頼すると、他の媒体と比べやすくなります。

Q2. OOH広告はいつまでに申し込めばよいですか?

交通広告や大型ビジョンは、年末年始や新生活の時期などに枠が埋まりやすくなります。広告内容の審査や制作の期間もあるため、主要な枠は数か月前から相談を始めるのが一般的です。一方、DOOHやゲーム内広告は入稿から配信までが短く、ゲーム内広告(Ad-Virtua)は最短翌日から配信を始められます。

Q3. OOH広告の効果はどのくらいの期間で判断すべきですか?

1週間程度の掲出では認知率が大きく動かないことも多いため、一定期間掲出を続けたうえで、掲出前と掲出後を比べるのが基本です。指名検索やサイト流入は掲出期間中から変化を確認できるため、短期の指標として併用すると判断しやすくなります。

Q4. テレビCMを出していなくてもOOH広告に効果はありますか?

あります。ただし、OOHだけで商品の特徴まで伝えるのは難しいため、短い言葉とビジュアルで「名前と見た目を覚えてもらう」ことに絞るのが効果的です。テレビCMがない場合は、SNS広告や動画広告、ゲーム内広告など、映像で商品を説明できる媒体と組み合わせると、OOHで知った人が詳しく知る場所を用意できます。

Q5. 動画素材はOOHとゲーム内広告で使い回せますか?

多くの場合、使い回せます。ただし、駅のビジョンやゲーム内の看板は音が出ない、または音を聞かずに見られることが多いため、音声なしでも伝わる映像にしておく必要があります。冒頭数秒で商品名とロゴが分かる構成にすると、どちらの媒体でも効果を出しやすくなります。

Ad-Virtuaのゲーム内広告が向いている企業

OOH広告・デジタル広告・ゲーム内広告は、それぞれ得意な役割が異なります。次の条件に当てはまる企業には、ゲーム内サイネージ広告が有力な選択肢になります。

  • 10〜30代・Z世代への認知が課題:OOHやテレビCMを出しても若年層に定着しない
  • OOHと同じような「自然に目に入る」接触を、少ない予算で試したい:30万円/週・約100万回再生目安から始められる
  • 広告を避けがちな層に好意的に見てもらいたい:プレイを中断しないため、好感度約85%(Ad-Virtua自社調査)
  • 露出量を出稿前に確定させたい:期間保証型のため、オークションで単価が上がらない

ゲーム内広告の費用の詳細はゲーム内広告の費用・料金相場【2026年版】課金モデル別の目安と予算設計のポイントで、費用対効果の測り方はゲーム内広告の費用対効果・ROI測定ガイドで解説しています。OOH・DOOHとの媒体選びをさらに詳しく比べたい場合はOOH・デジタルサイネージとゲーム内広告を徹底比較も参考になります。

次に読むべき記事

  1. 広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説:OOH・デジタル広告を含む広告全体の基礎
  2. ゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果・費用を徹底解説:若年層に届く認知施策の仕組み
  3. 食品・飲料の若年層リーチを増やす施策7選:食品・飲料業界の事例とKPI設計
  4. Ad-Virtuaへの相談:予算と目標に合わせた媒体配分・費用シミュレーション

OOH・デジタル広告とゲーム内広告をどう組み合わせるか、自社の予算でどのくらい届くかを知りたい場合は、Ad-Virtuaへのお問い合わせからご相談ください。現在の広告予算と、届けたい層・目標とする指標をお知らせいただくと、具体的な配分案をご案内できます。

※OOH広告の費用は掲出場所・期間・サイズによって大きく変わります。最新の料金は各媒体社にご確認ください。