メタバース広告(仮想空間・ゲーム内広告)の費用は、国内ゲーム内サイネージ型なら週30万円ほどから始められる一方、Fortniteブランドコラボでは数千万円以上になるケースもあり、プラットフォームと形式の選択次第で10倍以上の差が生まれます。ただし、検索で「メタバース広告 費用」と調べるとMeta広告(Facebook/Instagram広告)の費用情報が多数表示されます。本記事が扱うのは、ゲームや仮想空間の内部に配置する広告の費用です。Meta広告(SNS広告)を調べている方とは対象が異なりますので、ご注意ください。

この記事でわかること:

  • プラットフォーム別のメタバース広告費用相場(2026年版)
  • 媒体費以外に発生する「総コスト」の構造
  • 他の広告媒体とのCPM・効果の比較
  • 予算規模別のおすすめ選択肢(〜50万円・〜200万円・1,000万円以上)
  • メタバース広告が向いている企業・向いていない企業

メタバース広告への出稿を検討しているマーケティング担当者・予算設計担当者が「いくらかかるか」「どこから始めるか」を判断するための情報をまとめています。

メタバース広告の費用相場とプラットフォーム別比較の概要図

メタバース広告の費用相場【プラットフォーム別一覧】

国内企業が現時点で選べるメタバース広告のプラットフォームは、大きく4種類に分類されます。費用感はプラットフォームの規模・広告形式・運用方法によって大きく変わります。

プラットフォーム別費用比較

プラットフォーム / 形式

費用目安

課金モデル

特徴

国内ゲーム内サイネージ(Ad-Virtua等)

週30万円〜(税抜)

週単位 / CPM型

最も参入しやすい。TVCM素材転用可、初期費用なし

Roblox(バナー広告・CPM型)

CPM 500〜2,000円

CPM型

海外プラットフォーム。Z世代・ティーンに強い

Roblox(スポンサード体験)

50万〜300万円 / キャンペーン

固定費

ブランド体験空間の制作込み

Roblox(博報堂枠・日本語対応)

2週間80万円〜

固定費

日本市場向け窓口あり(メタバース総研調べ)

Fortnite(ブランドコラボ)

500万〜5,000万円以上

個別交渉

大手ブランド向け。高リーチだが参入障壁が高い

The Sandbox / Decentraland

30万〜200万円 / 3ヶ月

LAND賃貸

ブロックチェーン系。費用は流動性あり

国内バーチャルイベントスポンサー

30万〜200万円 / イベント

イベント単位

REALITY等。イベント連動型の露出

バーチャルショップ・体験空間(自社設計)

500万〜数千万円

制作費込み

大型施策。世界観を作り込むブランド体験型

※ Roblox・Fortniteの料金は代理店・メタバース専門メディアによる推計値です。公式料金表は存在せず、個別交渉が必要なケースがほとんどです。The Sandbox等ブロックチェーン系の費用も市場動向により変動します。最終的な費用は必ず各プラットフォームまたは代理店に確認してください。

広告費だけで終わらない「総コスト」の全体像

メタバース広告の費用を検討するときに、媒体費だけを見積もると「想定より高かった」という事態が起きやすいです。実際には次の費用項目も発生します。

費用項目

目安

備考

媒体費(広告出稿費)

週30万円〜

プラットフォームに支払う費用

クリエイティブ制作費

0円〜1,000万円以上

既存TVCM素材転用なら0円になるケースがある

代理店手数料

媒体費の15〜25%

運用を外部に依頼する場合に発生

効果測定・ブランドリフト調査

広告予算の10〜15%

認知型施策では特に重要

ランニングコスト(自社構築の場合)

初期投資の年間10〜20%

自社メタバース空間を構築・運用する場合

国内ゲーム内サイネージ1ヶ月の総コスト例

媒体費:120万円(週30万円 × 4週)
クリエイティブ制作費:0円(既存TVCM素材を転用する場合)
代理店手数料:18〜30万円(媒体費の15〜25%)
効果測定費:12〜18万円(予算の10〜15%)
合計概算:約150〜168万円

既存のTVCM素材を持っている企業であれば、制作費を大幅に抑えられます。国内ゲーム内サイネージは「TVCM素材を転用できる」点が、他のメタバース広告形式と比較したときの現実的なコスト優位になっています。

メタバース広告の総コスト構成(媒体費・制作費・代理店手数料・調査費)

他の広告媒体とのCPM・効果比較

「メタバース広告は高い」というイメージを持たれることがありますが、CPM(1,000回表示あたりのコスト)で比較すると、国内ゲーム内サイネージは一般的な動画広告より安くなる場合があります。

媒体

CPM目安

視認率

広告想起率

主な目的

ゲーム内サイネージ(国内・Ad-Virtua等)

約300〜400円

最大96%

業界平均比 約1.8倍

認知・想起・若年層へのリーチ

Meta広告(Facebook/Instagram動画)

500〜2,000円

変動

非公表

刈り取り・リターゲティング

一般的な動画広告(Web)

約500円

変動

非公表

認知・リーチ

Roblox Immersive Ads

500〜2,000円

非公表

非公表

海外ブランド認知

OOH(屋外広告)

比較的高め

比較的低め

非公表

広域リーチ

※ Ad-Virtuaの数値は公式サイト・自社調査(2026年時点)に基づきます。Meta広告・一般動画広告のCPMは複数の広告代理店メディアによる参考値です。

ただし、CPMの安さだけで媒体を選ぶのは注意が必要です。メタバース広告(特にゲーム内サイネージ)は「クリック数やコンバージョンではなく、ブランド認知・想起の向上が主なKPI」になります。この点を事前に整理しないまま出稿すると、効果の評価がずれやすくなります。

ゲーム内広告の仕組みや効果の詳細については、「ゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果をわかりやすく解説」も参考にしてください。

予算規模別の始め方マップ

どの形式・プラットフォームから始めるかは、予算規模によって変わります。以下は実務上の目安です。

予算規模

おすすめ形式

具体的な選択肢

ポイント

〜50万円

国内ゲーム内サイネージ(週単位)

Ad-Virtua(週30万円〜)

最小リスクで開始できる。TVCM素材転用可

〜200万円

国内バーチャルイベントスポンサー or Roblox CPM

REALITY等・Robloxバナー

中規模でリーチを拡大

〜1,000万円

Robloxスポンサード体験 / 国内複数媒体の組み合わせ

代理店経由で複合展開

体験設計を組み込んだ施策

1,000万円以上

Fortniteコラボ / バーチャル体験空間構築

Epic Games・専門開発会社

大型ブランド施策。長期運用前提

初めてメタバース広告を検討する企業の多くは、週30万円から始められる国内ゲーム内サイネージでテスト出稿し、効果(広告想起率・視認率)を確認してから予算を拡大するアプローチが実務的です。

広告費全体の予算組みについては、「広告費用の相場と予算設計ガイド」も参考にしてください。

メタバース広告の予算規模別おすすめ選択肢マップ(〜50万円・〜200万円・1,000万円以上)

こんな企業にメタバース広告はおすすめ / おすすめしない

メタバース広告が向いている企業

以下の条件に当てはまる企業は、費用対効果が出やすくなります。

  • 若年層(Z世代・10〜20代)へのブランド認知・想起に課題がある:国内ゲーム内広告ネットワークは、Z世代の約80%が毎日ゲームをプレイするという状況下(Ad-Virtua公式)で大規模なリーチを持ちます
  • 既存のTVCM素材がある:追加の動画制作コストをかけずに出稿できるため、初回の費用効率が高くなります
  • 好感度の高い広告接触を優先している:ゲーム体験を阻害しないサイネージ型は好感度約85%(自社調査)と報告されており、ブランドイメージの毀損リスクが低い
  • 認知型KPI(広告想起率・好感度・視認率)で効果評価できる体制がある:クリック数ではなくブランドリフトで判断できる組織体制があると、施策の価値を正しく評価できます
  • 食品・飲料・日用品・エンターテインメントなど生活接点の広いブランドを持つ企業:ゲームユーザーは幅広い属性をカバーしており、特定の業種に偏らず出稿できます

メタバース広告をおすすめしない企業

次の条件に該当する企業は、他の広告形式の方が費用対効果が合う場合があります。

  • 即時コンバージョン(EC購買・資料請求)のみを目的にしている:認知型施策のため、クリック・購買への直接貢献は限定的です
  • 週30万円未満の予算から始めたい:国内ゲーム内サイネージの最小出稿単位が週30万円(税抜)のため、それを下回る予算では対象外になります
  • 職業・収入・行動履歴など詳細なターゲティングが必要:SNS広告と比べると精密な属性ターゲティングの選択肢は限られます
  • TVCM素材がなく、新規クリエイティブを制作するリソースもない:制作費が別途必要になり、総コストが膨らみます
  • 短期間での数値成果を最優先にしている:ブランドリフト(広告想起率・好感度)の変化は計測に時間がかかるため、数週間での成果確認は難しいです

効果測定とROIの考え方

メタバース広告は認知型施策のため、「クリック率」だけで評価すると費用対効果が低く見えることがあります。出稿前にKPIを明確にすることが、担当者・経営層との認識合わせを行う上でも重要です。

指標

参考値

用途

広告想起率

業界平均比 約1.8倍(Ad-Virtua・自社調査)

ブランドが記憶されているかの確認

視認率

最大96%(Ad-Virtua・自社調査)

広告が実際に目に触れているかの確認

CPM

約300〜400円(国内ゲーム内サイネージ)

露出コストの効率

好感度

約85%(自社調査)

広告体験の質。ブランドへの印象

媒体ROI

平均4.5倍・最大5.4倍(自社調査)

売上貢献の推計

Webトラフィック増加

事例:26%増加(公式サイト掲載事例)

認知から能動的なアクションへの波及

※ Ad-Virtuaの数値はすべて自社調査・公式サイト(ad-virtua.com)による2026年時点の情報です。

認知型施策では「広告想起率の向上」「好感度の維持」「ブランドリフト測定の実施」という評価軸を出稿前に担当者・経営層と合意しておくことが、正しい費用対効果評価につながります。購買直結型の広告と同じROI基準で評価すると、施策の価値を見誤りやすくなります。

メタバース広告の効果測定指標(広告想起率・視認率・CPM・好感度)の比較

よくある質問

Q. メタバース広告とMeta広告(Facebook/Instagram広告)は何が違うのですか?

まったくの別物です。Meta広告はMeta社(旧Facebook)が提供するSNS広告プラットフォームであり、Facebook・Instagram・Messengerなどのフィードやストーリーズに表示される広告です。本記事で解説するメタバース広告は、ゲームや仮想空間の内部(看板・モニター等)に配置する広告です。「メタバース広告 費用」で検索するとMeta広告の記事が多数表示されるため、情報収集の際に混同しないよう注意が必要です。

Q. 最小いくらから始められますか?

国内のゲーム内サイネージ型(Ad-Virtua等)であれば、週30万円(税抜)から出稿できます。現時点では初期費用は不要で、最短翌営業日から配信を開始できます(公式サイト情報・2026年時点)。RobloxやFortniteなど海外プラットフォームは規模が大きく、最低でも50万円前後の予算から検討が始まるケースが多いです。

Q. 既存のTVCM素材をそのまま使えますか?

国内ゲーム内サイネージ型(Ad-Virtua)の場合、既存TVCM素材をそのまま転用できます。追加の動画制作費が発生しないため、初回出稿でコストを抑えやすいのが特徴です。一方、Roblox・Fortniteなど体験型プラットフォームでブランド体験空間を作り込む場合は、別途3Dコンテンツの制作費が必要になります。

Q. Roblox・Fortniteの費用は公式ページで確認できますか?

現時点では公式料金表が公開されていないプラットフォームが多く、代理店・メタバース専門会社を通じた個別交渉が一般的です。本記事の費用はメタバース専門メディア・広告代理店の推計値であり、実際の費用は時期・キャンペーン規模・交渉次第で変わります。

Q. 効果測定(ブランドリフト調査)はどうやって実施すればいいですか?

出稿前後でブランド認知率・好感度・購入意向などを比較するブランドリフト調査を実施するのが一般的です。広告予算の10〜15%程度を調査費用として確保することが推奨されます。また、Webトラフィックの増減・指名検索数の変化・SNSメンション数の変化を補助指標として組み合わせる方法も有効です。

Q. メタバース広告でよくある失敗はどんなものですか?

最も多いのは「クリック率・CV率で評価しようとして費用対効果が低く見える」という評価軸のミスマッチです。認知型施策であるにもかかわらず、刈り取り型広告と同じ指標で評価すると成果が出ていないように見えます。また、「媒体費だけで予算を組んで制作費・代理店手数料を見落とす」というコスト計算ミスも起きやすいです。

Ad-Virtuaが合う企業の条件

Ad-Virtuaのゲーム内サイネージは「週30万円から・TVCM素材転用・最短翌営業日配信・CPM約300〜400円」という特徴を持っており、以下の条件に当てはまる企業に特に適合します。

  • 若年層(Z世代・10〜20代前半)へのブランド認知・想起に課題がある
  • 食品・飲料・日用品・エンターテインメントなど、生活接点の広いブランドを持つ
  • 既存TVCM素材が社内にある(新規制作コストを抑えたい)
  • 週30万円以上の認知施策予算を確保できる
  • 広告想起率・好感度・視認率をKPIとして評価できる体制がある

メタバース広告の市場背景・種類・活用方法については、「メタバース広告とは?仕組み・特徴・活用事例を解説」もあわせてご覧ください。

費用・プラン・配信ターゲティングの詳細については、Ad-Virtuaの公式ページからお問い合わせいただくか、資料請求をご活用ください。