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【手順】テレビCMの検索リフト設計:コピー→検索→LPのつなぎ方

テレビCMの検索リフト設計とは
テレビCMを見た視聴者が、その場で検索行動を起こす・・・この流れを「検索リフト」と呼びます。
従来のテレビCMは認知拡大が主目的でしたが、デジタル時代の今、CMから検索、そしてLPへの流入までを一連の動線として設計することが求められています。視聴者がCMを見た瞬間に「検索してみよう」と思わせるコピー設計、検索結果で確実に自社サイトを表示させる施策、そしてLPで離脱させない導線設計・・・これらすべてが連動して初めて、テレビCMの投資対効果を最大化できるのです。
この記事では、テレビCMの検索リフト設計の具体的な手順を解説します。コピー制作からLP設計まで、各ステップで押さえるべきポイントを明確にし、さらに検索前の接触回数を増やす補完策として注目されているゲーム内広告についても紹介していきます。

ステップ1:検索を促すCMコピーの設計
検索リフトを生み出す第一歩は、CMコピーの設計です。
視聴者に「検索したい」と思わせるコピーには、いくつかの共通要素があります。まず、覚えやすいキーワードを明確に提示すること。長すぎる社名や複雑な商品名は避け、シンプルで耳に残る言葉を選びます。次に、検索する理由を提供すること。「今だけ」「限定」「詳しくは検索」といったフレーズで、検索行動への動機づけを行います。
検索されやすいコピーの3要素
- シンプルさ:3〜5文字程度の短いキーワードが理想的です
- 独自性:他社と差別化できる固有の言葉を使用します
- 行動喚起:「検索」という言葉を直接的に含めることも効果的です
電通が開発した「Response Lift Checker」では、CMのクリエイティブ表現ごとに指名検索数への貢献度を評価できます。どのクリエイティブ要素が実際に検索行動を生み出しているのか、統計的に算出することが可能になっています。
タレント起用と検索行動の関係
有名タレントの出演は認知度向上に寄与しますが、検索行動への影響は別の要素にあります。重要なのは、タレントの知名度ではなく、商品やサービスとの関連性です。視聴者が「このタレントがなぜこの商品を?」と疑問を持つような組み合わせは、かえって検索意欲を削ぐ可能性があります。
ステップ2:検索結果での確実な表示設計
CMで検索を促しても、検索結果に自社サイトが表示されなければ意味がありません。
検索結果での表示を確保するには、SEO対策とリスティング広告の両面からアプローチする必要があります。特にCM放映直後は検索ボリュームが急増するため、リスティング広告の予算配分を柔軟に調整できる体制を整えておくことが重要です。
SEO対策の基本設計
CMで使用するキーワードを含むランディングページを事前に用意し、検索エンジンにインデックスさせておきます。ページタイトル、メタディスクリプション、見出しタグに検索キーワードを適切に配置し、CMコピーと検索結果の表示内容に一貫性を持たせることが大切です。

リスティング広告の運用設計
運用型テレビCMの考え方を取り入れ、CM放映スケジュールと連動したリスティング広告の予算配分を行います。放映直後の数時間は検索数が最も増加するため、この時間帯に広告表示を確実にするための入札戦略が必要です。また、広告文もCMコピーと統一感を持たせ、視聴者が「これだ」と認識できるようにします。
低予算からスタートでき、Web広告のように緻密な効果測定とPDCA運用が可能な運用型テレビCMは、指名検索数やコンバージョン率の向上との相乗効果が期待できます。
ステップ3:LPでの離脱防止設計
検索からLPへ流入した訪問者を、確実にコンバージョンへ導く設計が必要です。
CMを見て検索した訪問者は、すでに商品やサービスに興味を持っている状態です。この熱量を冷まさないためには、LPのファーストビューでCMとの連続性を感じさせることが重要になります。CMで使用したビジュアル、コピー、カラーリングをLPにも反映させ、「CMで見たあの商品だ」と即座に認識できるようにします。
LP設計の5つのポイント
- ファーストビューの最適化:CMとの視覚的連続性を確保します
- 読み込み速度の改善:3秒以内の表示を目指します
- 明確なCTA配置:スクロール不要な位置にアクションボタンを設置します
- モバイル最適化:スマートフォンでの閲覧を前提とした設計にします
- 信頼性の担保:実績数値や利用者の声を適切に配置します
また、訪問者の行動データを分析し、離脱ポイントを特定することも重要です。ヒートマップツールを活用して、どこで訪問者が離脱しているのかを可視化し、継続的な改善を行います。

検索前の接触回数を増やす補完策:ゲーム内広告
テレビCMだけでは接触回数に限界があります。
検索リフトを最大化するには、CM放映前後に複数のタッチポイントで接触回数を増やすことが効果的です。ここで注目されているのが、メタバース・ゲーム内広告という新しいアプローチです。
ゲーム内広告の特徴と効果
ゲーム内広告は、ゲームやメタバース空間内に配置されたテレビや看板に動画広告を配信するサービスです。従来のWeb広告と比較して、広告想起率が約180%、視認率が約140%、注目度が約170%と、圧倒的に高い効果を示しています。
特にZ世代へのリーチに強みがあり、Z世代のゲームプレイヤー割合は約80%、プレイ時間は約100分と、可処分時間の多くをゲームで消費しています。ゲームユーザーの男女比は男性64%、女性36%となっており、男性向け商材との相性が良好です。
出典 Ad-Virtua(アドバーチャ)公式サイト より作成
テレビCMとゲーム内広告の組み合わせ効果
テレビCMとゲーム内広告を組み合わせることで、接触回数を効果的に増やせます。ゲーム内で広告に接触した後にテレビCMを見ることで、「あの広告だ」という認識が生まれ、検索行動への動機づけが強化されます。また、テレビCM放映後にゲーム内広告で再度接触することで、記憶の定着と検索意欲の維持が可能になります。
400タイトル以上のメタバース・ゲームに広告出稿が可能で、2025年12月時点で累計8,000万回再生を突破しています。動画配信プランは1週間300,000円(税抜)と格安で動画を配信頂けます。
出典 Ad-Virtua(アドバーチャ)公式サイト より作成
効果測定とPDCAサイクルの構築
検索リフト設計は、一度作って終わりではありません。
継続的な効果測定とPDCAサイクルの構築が、投資対効果を最大化する鍵となります。テレビCMの効果測定には、視聴率やGRPといった従来指標に加え、指名検索数、サイト流入数、コンバージョン数といったデジタル指標を組み合わせることが重要です。

測定すべき主要指標
- 指名検索数の変化:CM放映前後での検索ボリュームの増減を測定します
- 検索流入からのCV率:検索経由の訪問者がどの程度コンバージョンに至るかを追跡します
- LPの離脱率:どのセクションで離脱が多いかを分析します
- 広告想起率:CMを見た人がどの程度覚えているかを調査します
- ブランドリフト:認知度や購入意向の変化を測定します
これらの指標を統合的に分析することで、どの施策が効果的だったのか、どこに改善余地があるのかが明確になります。特に運用型テレビCMの考え方を取り入れることで、Web広告のように高速でPDCAを回すことが可能になります。
改善サイクルの回し方
月次または週次で効果測定を行い、CMコピー、検索広告の入札戦略、LPのデザインなど、各要素を段階的に改善していきます。A/Bテストを活用して、複数のパターンを比較検証することも効果的です。特にCMクリエイティブについては、電通の「Response Lift Checker」のようなツールを活用することで、どの表現要素が検索行動に貢献しているかを定量的に評価できます。
まとめ:統合的な設計で検索リフトを最大化する
テレビCMの検索リフト設計は、コピー、検索、LPという3つの要素を統合的に設計することで、初めて効果を発揮します。
CMコピーでは覚えやすく検索したくなる言葉を選び、検索結果ではSEOとリスティング広告で確実に表示を確保し、LPではCMとの連続性を保ちながら離脱を防ぐ・・・この一連の流れを設計することが重要です。さらに、ゲーム内広告のような補完施策を組み合わせることで、接触回数を増やし、検索行動への動機づけを強化できます。
効果測定とPDCAサイクルを回すことで、継続的な改善が可能になります。デジタルとマスを横断した統合的なアプローチが、これからのテレビCM活用の鍵となるでしょう。
テレビCMの検索リフト設計について、さらに詳しい相談や具体的な施策提案をご希望の方は、ぜひお問い合わせください。
アドバーチャ株式会社では、メタバース・ゲーム内広告を活用した認知拡大施策から、テレビCMとの統合設計まで、包括的なサポートを提供しています。
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WRITTEN BY
水野 征太朗
アドバーチャ株式会社代表取締役CEO | 学生時代からインディーズゲーム開発者として、複数のゲームを開発・リリース。名古屋大学経済学部を卒業後、アビームコンサルティング株式会社にて、メタバース/XR/センサーなど先端技術を用いたソリューションの提案・開発に従事。その後、アマゾンジャパン合同会社にてデータ分析・ツール開発・プロセス改善等を経験。2022年にアドバーチャ株式会社を創業。




