メタバース広告のメリット・デメリット ~メタバース広告って本当にいいの?~
近年、マーケティング手法として注目されるメタバース広告。多くの有名企業が次々とメタバースを構築し、自社のマーケティング手法として活用し始めています。メタバース広告のメリット・デメリットは多くの文献などでまとめられていますが、まったく新しい発想のマーケティング方法のため、その良し悪しを明確に理解するのはなかなかに困難です。
本記事では、メタバースのメリット・デメリットをより捉えやすいよう、昨今の主流であるSNS広告とDOOH広告(デジタル屋外広告)とを比較して解説していきます。
ユーザー好感度、顧客への訴求力、コスト、ターゲティングという4つの観点から整理したうえで、どのようにメタバース広告を活用するのが効果的かをご説明いたします。
主要観点による比較
三者はそれぞれ異なる特性を持っており、企業がどのマーケティング手法を選ぶかは、その目的や予算、ターゲット層に大きく依存します。メタバース広告がほかの手法に比べて効果的であるとは一概には言えません。
Web広告やDOOHなど、すでに手法としてある程度技術が確立されているものとは違い、メタバース広告はまだまだ発展途上です。ポテンシャルとしては非常に高いものの、現状は他手法に見劣りする部分も存在します。
現時点におけるメタバース広告を前提として、各観点での広告手法を比較していきましょう。
ユーザー好感度
メタバース広告は体験型によるエンターテイメント性の高さや視聴におけるユーザー行動の阻害がないため、ユーザーに嫌悪感を抱かせないまま、訴求することが可能です。一方で、最新技術のため、そもそもメタバースに対して不慣れなユーザーからの距離感は一定存在します。
対してWeb広告は、プラットフォーム自体は広く世間に利用されているため、広告視聴自体への抵抗感はなく、魅力的な広告も多く存在しますが、提供できる体験には限界があり、昨今のWeb広告ブームによる広告疲れによってユーザーからの嫌悪感は非常に高まってきています。
DOOHは広告自体が自然に目に入る形で展開されるため、ユーザーが煩わしさを感じることはほとんどありません。また、昨今では最新技術(3Dなど)により、注目も集めるようになってきています。一方で、視聴自体は一瞬のため、広告内容に対する深い好感度は得にくい(エンゲージメントにつながりづらい)傾向にあります。
顧客への訴求力
メタバース広告は体験型の広告やイベントなど、今までにない没入体験を提供することができ、ユーザーに対する訴求力は非常に高いマーケティング手法です。一方でメタバースの利用者ターゲットとしては、比較的若年層が多いため、不慣れな年代に対しては若干訴求力は低下します。
Web広告はこれまでマーケティングの主流であったこともあり、訴求方法が最適化されており、単体での訴求力は高いと考えられています。一方で、供給過多による訴求力の低下が懸念されてきています。
DOOHは広告視聴時のインパクトは非常に高く、その時点での訴求力は高いとされています。しかしながら、特にインパクトの高い巨大広告などは、ユーザーの手元で閲覧することができず、ネクストアクションにつなげにくいとされています。(ビル屋上の3D広告には目を引かれるが、その内容を検索に至る人数は少ない)
コスト
メタバース広告は、メタバース自体を自社で運用またはショップを出展するにあたっては、初期コストが高くなります。また、自社運用の場合、専用のスキルを持った運用担当者を自社で保有するのかも大きな焦点となります。一方でゲーム内広告などのコラボ型では、比較的安価に広告を出稿することも可能です。どのようなマーケティングを行うかによって、費用が大きく異なるのがメタバース広告の特徴とも言えます。
Web広告は安価から開始できるマーケティング手法として人気があります。広告の規模(表示回数など)や媒体によって自由度が高く、広告を出稿することが可能です。しかしながら、昨今では競争の激化に伴い出稿のオークションの価格が高騰傾向にあり、過去と同額の予算では、出稿数や場所などに影響が生じつつあります。
DOOHについては、エリアや規模に応じて柔軟な価格設定が可能とはなっていますが、人気エリアはコストも高く、クリエイティブ自体の作成やメンテナンスにも費用がかかります。
ターゲティング
メタバース広告は発展途上の技術のため、Web広告のような確立されている手法に比べ、ターゲティングの精度は未成熟です。現状の主なターゲティング方法としては、広告が出稿される媒体に対するユーザーの興味・関心(メタバースやゲームなどに対する志向)です。そのため、拡散を目的としたマーケティング活用はまだまだこれからという段階です。
一方で、そもそも自社ブランドへの認知が高く、ロイヤリティの向上を目的としたケースにおいては、高いターゲティング精度を誇るのが特徴です。今後技術向上やメタバースが普及するにつれ、メタバース内での行動パターンなどによる高度なターゲティングも可能になってくると考えられています。
Web広告については、言わずもがなですが、ユーザーの基本情報や興味・関心などによって、細かくターゲットを設定することができ、精度としては非常に優れています。ただし、ターゲットを絞り込みすぎることで、リーチ数が少なくなる可能性もあります。
DOOHは、出稿場所に応じてある程度の狙った層へのアプローチは可能ですが、ターゲティングの精度としてはあまり高くありません。ピンポイントでのターゲティングは難しい一方で、認知拡大を目的とした拡散においては効果的な側面も持ち合わせています。
まとめ
メタバース広告は、体験の深さによる訴求力やユーザー好感度で優れた成果を上げる可能性がありますが、コストやリーチの広さには限界があります。一方、Web広告はターゲティングの精度や低コスト、効果測定のしやすさにおいて優れており、DOOHは広告視聴への抵抗感や広告へのインパクトにメリットがあります。それぞれの特性を理解し、目的やマーケティングの規模に応じて使い分けることが重要です。
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