ゲーム広告には、プレイを中断するゲーム外広告3種類と、世界観に自然に溶け込むゲーム内広告3種類の計6形式があります。種類によって費用・ユーザー反応・適した目標が大きく異なるため、目的に合った形式選びが広告効果を左右します。

この記事では、

  • 各形式の仕組み・費用・メリット・デメリット
  • ユーザー反応の実データ比較
  • 目的別・業種別の選び方ガイド
  • ブランドマーケターが知るべき使い分けの判断基準

を体系的に解説します。

ゲーム内広告の基礎知識についてはゲーム内広告とは?仕組み・効果・費用を徹底解説もあわせてご覧ください。

ゲーム広告の全体像|6形式の分類

ゲームに関わる広告は、大きく「ゲーム外広告」と「ゲーム内広告」に分類されます。

分類

種類

広告の特徴

ユーザー反応

主な目標

ゲーム外広告

①バナー広告

常時表示

△ 無視されやすい

認知維持

ゲーム外広告

②インタースティシャル

全画面・強制表示

✕ 不快感あり

アプリCV

ゲーム外広告

③リワード広告

オプトイン型

〇 自発視聴

リーチ拡大

ゲーム内広告

④プレイアブル広告

試遊体験型

◎ 能動的参加

アプリCV

ゲーム内広告

⑤サイネージ広告

没入型・看板型

◎ 約8割が好意的

ブランドリフト

ゲーム内広告

⑥コラボ型広告(PPL)

ゲーム世界観に組込

◎ 自然な受容

エンゲージメント

ゲーム外広告はクリック・インストール獲得など短期CVに強い一方、ユーザーのストレスになりやすい側面があります。ゲーム内広告はブランド認知・好感度向上(ブランドリフト)を狙う中長期型の手法で、「広告を見ている」という意識を持たせずに届けられる点が最大の特徴です。

ゲーム外広告①|バナー広告

嫌われやすいゲーム外広告の種類

画面の上部・下部に常時表示される細長い広告枠です。ゲームに限らずWebサイトやアプリ全般で最も広く使われている形式です。

仕組み:ゲームのUI上に広告枠を固定配置し、DSP(デマンドサイドプラットフォーム)経由でリアルタイムに広告を配信します。

項目

内容

費用目安

CPM 200〜800円(1,000表示あたり)

ユーザー反応

△ バナーブラインドネスにより注目率が低下傾向

平均CTR

0.1〜0.3%(スマートフォンゲーム内バナー)

ブランドリフト

メリット:

  • 設置が簡単で低コストから始められる
  • 常時表示のため接触頻度が高い
  • 既存のDSPネットワークと接続が容易

デメリット:

  • 「バナーブラインドネス」によりユーザーに無視されやすい
  • 誤タップによるユーザーストレスが発生しやすい
  • ゲームのUIデザインを損なう可能性がある

向いているケース:アプリのDAU確保・認知維持など、低単価で接触数を稼ぎたい場合。短期的な情報告知にも活用可能。

ゲーム外広告②|インタースティシャル広告

ステージクリア時や画面遷移の合間に全画面で表示される広告です。視認性は高い反面、ユーザーの不満を生みやすい形式でもあります。

仕組み:ゲームプレイの区切り(ステージ間・ローディング中など)に全画面広告を挿入します。数秒後に「×」ボタンが表示されるまでスキップ不可の場合が多いです。

項目

内容

費用目安

CPM 300〜1,000円 / CPI 100〜400円

ユーザー反応

✕ 強制表示によりゲーム離脱リスクあり

完了視聴率

60〜80%(スキップ不可期間まで)

ブランドリフト

メリット:

  • 視認率・インパクトが高い
  • 動画・静止画どちらでも対応可能
  • CPIベースの課金で投資対効果が計測しやすい

デメリット:

  • プレイを強制中断するため不快感を与えやすい
  • 表示タイミングが悪いとゲーム離脱に繋がるリスク
  • ゲームアプリの評価(レビュー)に悪影響を与えるケースも

向いているケース:アプリインストール促進など、明確なCVアクションを狙う場合。ゲームジャンルとの親和性が重要で、ユーザー体験への影響を考慮した頻度設計が必要。

ゲーム外広告③|リワード広告(オプトイン型)

動画を最後まで視聴するとゲーム内アイテムや特典がもらえるオプトイン型の広告です。ユーザーが自発的に視聴を選ぶため、3つのゲーム外広告の中で最もストレスが少ない形式です。

仕組み:「動画を見て〇〇をもらう」という報酬設計により、ユーザーが自主的に広告視聴を選択します。

項目

内容

費用目安

CPV 5〜20円(1再生)/ CPI 100〜300円

ユーザー反応

〇 自発視聴のため反発は少ない

視聴完了率

90%以上(オプトインのため)

ブランドリフト

メリット:

  • ユーザーの意思に基づく視聴のため反発が少ない
  • 視聴完了率が高く、ブランド動画を届けやすい
  • ゲームパブリッシャー・ユーザー双方にメリットがある設計

デメリット:

  • 報酬目的のみで「ながら視聴」されるケースが多く、実際の広告注目度は低くなりがち
  • 報酬設計のバランス調整が必要で、過度な報酬はゲームバランスを崩すリスクがある

向いているケース:ブランド動画のリーチ拡大、アプリインストール促進。特にゲームジャンルとターゲット層が合致する場合に効果的。

ゲーム内広告④|プレイアブル広告(試遊型)

好まれるゲーム内広告の種類

広告内で実際にゲームを体験(試遊)できる双方向型の広告です。「Try Before You Install(インストール前に体験)」の設計でユーザーの能動的な参加を促します。

仕組み:広告の枠内に簡易版ゲームを埋め込み、ユーザーが実際に操作を楽しんだ後にダウンロードやWebサイト訪問を促します。

項目

内容

費用目安

CPI 150〜500円 / CPM 500〜1,500円

ユーザー反応

◎ 能動的な参加でエンゲージメントが高い

平均エンゲージメント時間

30〜60秒(通常バナーの約10倍)

ブランドリフト

高(体験による記憶定着)

メリット:

  • 体験後のインストール率が高く、CPIの改善が見込める
  • ユーザーが自発的に参加するため広告感が薄く、記憶に残りやすい
  • ゲームアプリの訴求に特化した高い相性

デメリット:

  • クリエイティブ制作コストが高い(簡易ゲームエンジンの実装が必要)
  • ゲームアプリの宣伝には向くが、非ゲーム商材のブランディングには応用しにくい
  • iOS/Androidで動作検証が必要

向いているケース:スマートフォンゲームアプリのユーザー獲得(UA)施策。ゲームアプリ業界のマーケターにとって、最もCPI改善効果の高い形式のひとつ。

ゲーム内広告⑤|サイネージ広告(没入型広告)

野球ゲームの外野フェンス、レーシングゲームのコース脇の看板、スポーツゲームのスタジアム広告など、現実の屋外広告をゲームの世界観の中に再現する広告形式です。

仕組み:ゲームの3D空間内にある看板・ビルボード・デジタルサイネージの広告枠にリアルタイムで広告を配信します。ユーザーがゲームをプレイしながら自然に広告を視認します。

項目

内容

費用目安

CPM 約400円

ユーザー反応

◎ 約8割が好意的に受け入れる(Ad-Virtua調べ)

広告想起率

一般Web広告比で高水準

ブランドリフト

メリット:

  • ゲームの没入感を一切損なわない
  • 広告への反発がなく約8割のユーザーが好意的に受け入れる
  • 繰り返しプレイの中でブランドが自然に記憶される
  • CPM約400円と低コストで高い広告想起率を実現
  • テレビCMの補完施策として、テレビ離れした層にリーチできる

デメリット:

  • クリックやインストールなど直接的なCVには繋がりにくい
  • 効果はブランドリフト・認知指標で測定する必要があり、クリック・CVRでは評価しにくい
  • 対応するゲームタイトルの選定が必要(スポーツ・レース・シミュレーション等)

向いているケース:ブランド認知拡大、若年層(Z世代・α世代)へのリーチ、テレビCMの補完施策。食品・飲料・日用品などFMCG系ブランドに特に適合性が高い。

詳しくは嫌われないゲーム内広告の実現方法もご参照ください。

ゲーム内広告⑥|コラボ型広告(プロダクトプレイスメント)

ゲームのキャラクターが実在ブランドの商品を使用したり、ゲーム内の空間・アイテムをブランド仕様にカスタマイズしたりする広告形式です。映画・ドラマのプロダクトプレイスメント(PPL)のゲーム版です。

仕組み:ゲームパブリッシャーと広告主がコラボ契約を結び、ゲームのコンテンツ自体にブランドを組み込みます。

項目

内容

費用目安

コラボ規模による(数十万〜数百万円)

ユーザー反応

◎ ゲーム体験の一部として自然に受容

話題化効果

ゲームメディア・SNSでの二次拡散が見込める

ブランドリフト

非常に高い

メリット:

  • ブランドがゲーム体験とともに記憶に残る(エンゲージメントが高い)
  • プレスリリースや話題化による二次拡散効果
  • ゲームのリアリティ向上にも貢献し、パブリッシャーとの関係強化にも

デメリット:

  • 露出の仕方が不自然だとかえってマイナス印象になる
  • ゲームの内容によってはブランドイメージへの影響リスクがある
  • コラボ設計・制作に時間と費用がかかる(最短でも2〜3ヶ月のリードタイム)

向いているケース:ブランドの世界観を深く訴求したい場合、話題性を狙ったキャンペーン。ゲームとブランドのターゲット層の重なりが大きい場合に最も効果を発揮。

6種類の広告形式 徹底比較表

ゲーム広告6種類の比較表

広告形式

ユーザー反応

費用目安

主なKPI

ブランドリフト

導入難易度

適した業種

①バナー広告

△ 無視されやすい

CPM 200〜800円

インプレッション・CTR

アプリ・ゲーム

②インタースティシャル

✕ 不快感あり

CPM 300〜1,000円

視認率・CPI

アプリ・EC

③リワード広告

〇 自発的視聴

CPV 5〜20円

視聴完了率・CPI

低〜中

アプリ・ゲーム

④プレイアブル広告

◎ 能動的参加

CPM 500〜1,500円

エンゲージ率・CPI

ゲームアプリ

⑤サイネージ広告

◎ 約8割が好意的

CPM 約400円

広告想起率・ブランドリフト

FMCG・外食・インフラ

⑥コラボ型(PPL)

◎ 自然な受容

規模による

エンゲージメント・話題化

非常に高い

ブランド全般

目的別・業種別の選び方ガイド

ゲーム広告の形式選びは、マーケティング目標によって変わります。

目的別の推奨形式

マーケティング目的

推奨形式

選ぶ理由

アプリのインストール促進(UA)

インタースティシャル / リワード / プレイアブル

CPI課金で直接CVを計測できる

ブランド認知・想起率向上

サイネージ広告

繰り返し接触でブランドが自然に記憶される

若年層(Z世代・α世代)へのリーチ

サイネージ広告 / コラボ型

ゲームユーザーの中心層が10〜30代

テレビCMの補完・代替

サイネージ広告

テレビ離れした層に同等の認知効果を発揮

話題化・PR効果

コラボ型広告

ゲームメディア・SNSでの二次拡散が期待できる

低コストで接触数を最大化

バナー広告

CPM 200円台からの低コスト運用が可能

業種別のおすすめ形式

ゲーム広告は業種によって効果の出やすい形式が異なります。

食品・飲料・日用品(FMCG)
量販店での購買において第一想起を形成したい場合、サイネージ広告が最も適しています。テレビCMの補完施策として、テレビ離れが進む若年層・ファミリー層へのリーチに有効です。第一想起の戦略全体については第一想起を獲得する方法|ブランド認知設計の実践ガイドもご参照ください。

外食チェーン・ファストフード
来店促進・新商品認知を狙うならサイネージ広告またはコラボ型広告が効果的です。ゲームと食事の相性から、プレイ中の空腹感・食欲を刺激する文脈での訴求も有効です。

ゲームアプリ・エンタメ
ユーザー獲得(UA)を最優先するならプレイアブル広告リワード広告の順で検討。ゲームアプリ同士のコラボ型もブランドリフトに有効です。

交通・インフラ・ホテル
認知度の維持・向上が目的ならサイネージ広告が費用対効果に優れます。ファミリー層・若年層向けの好感度形成施策として中長期運用が効果的です。

こんな企業に向いています / こんな企業には向きません

ゲーム内広告(サイネージ・コラボ型)が向いている企業

  • 10代〜30代の若年層・Z世代へのリーチを強化したい企業
  • テレビCM・マス広告からの予算シフトを検討しているブランド
  • ブランド認知・好感度向上(ブランドリフト)を重視する商材(食品・飲料・日用品・外食など)
  • ファミリー層・子ども向けに商品展開しているブランド
  • 想起率・好感度でROIを測定できる体制がある企業

ブランド認知設計の全体像についてはブランド体験とは?設計の考え方と施策事例もあわせてご覧ください。

ゲーム内広告(サイネージ・コラボ型)を慎重に検討すべき企業

  • 短期的なCV(リード獲得・ECの購買)を最優先で追う場合
  • ゲームと全く接点のないBtoBサービス(業務ソフト・専門工具等)
  • 効果測定をクリック・CVRのみで評価しているマーケティング体制
  • 予算が数万円以下のスポット施策(スケールが出にくい)

Ad-Virtuaのゲーム内広告サービス

Ad-Virtuaのゲーム内広告事例

Ad-Virtua(アドバーチャ)は、サイネージ型・コラボ型を中心とした国内最大級のゲーム内広告配信サービスです。

  • ユーザーの約8割が好意的に受け入れるゲーム内広告
  • 広告想起率・視認率・注目度がそれぞれ一般Web広告比で高水準
  • CPM約400円という低コストで高いブランドリフト効果
  • 食品・飲料・日用品・外食・交通・ホテルなど幅広い業種での実績

費用の詳細についてはゲーム内広告の費用・料金相場ガイドをご覧ください。

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よくある質問

Q. ゲーム内広告とゲーム外広告はどう違いますか?

A. ゲーム外広告(バナー・インタースティシャル・リワード)はゲームプレイを中断・割り込む形で表示されます。一方、ゲーム内広告(サイネージ・コラボ型)はゲームの世界観に溶け込んで表示されるため、ユーザーに違和感やストレスを与えません。同じ「ゲームに表示される広告」でも、ユーザー体験への影響が根本的に異なります。

Q. インゲーム広告(ゲーム内広告)の種類はいくつありますか?

A. 大きく分けると「ゲーム外広告」3種類(バナー・インタースティシャル・リワード)と「ゲーム内広告」3種類(プレイアブル・サイネージ・コラボ型)の計6形式があります。このうち、広告感が少なくユーザー体験を損なわないのがゲーム内広告(サイネージ・コラボ型)です。

Q. 費用対効果が最も高い広告形式はどれですか?

A. 目的によります。短期的なアプリインストール(CV)を狙うならリワード広告やプレイアブル広告が効率的です。一方、ブランド認知・好感度向上(ブランドリフト)を狙うなら、CPM約400円で高い広告想起率を実現できるサイネージ広告のコストパフォーマンスが優れています。

Q. Z世代へのリーチにはどの広告が向いていますか?

A. Z世代の約80%がスマートフォンでゲームをプレイしており、平均プレイ時間は1日約100分です。テレビCMやWeb広告でリーチしにくいZ世代に対しては、ゲームの世界観に自然に溶け込むサイネージ広告が特に効果的です。

Q. サイネージ広告の効果はどう測定しますか?

A. 主なKPIは「広告想起率」「ブランド認知率」「好感度変化」などのブランドリフト指標です。従来のクリック率・CVRではなく、ブランドリフト調査(広告接触者と非接触者の認知差を測定)を活用するのが一般的です。Ad-Virtuaでは効果測定レポートを提供しています。

Q. 小予算でもゲーム内広告を始められますか?

A. バナー広告やリワード広告はCPM 200〜800円程度から始められ、比較的小予算でのテスト出稿が可能です。ブランドリフトを重視するサイネージ広告(CPM 約400円)も、まずは少量からトライアルできます。Ad-Virtuaでは予算規模に応じたプランのご相談が可能です。