ゲーム広告の種類は、バナー・リワード・インタースティシャルといったゲーム外広告から、サイネージ・プロダクトプレイスメントといったゲーム内広告まで、現在10種類以上の形式が存在します。どの形式を選ぶかで、費用対効果・ユーザーへの印象・向いている業種が大きく異なるため、出稿前に全体像を把握しておくことが重要です。
この記事でわかること:
- ゲーム広告の2大分類(ゲーム外・ゲーム内)の本質的な違い
- バナー・リワード・サイネージ等10形式の特徴・費用相場・向いている目的
- 認知拡大・ブランドリフト目的とユーザー獲得目的の選び分け方
- 予算規模・業種別に適した形式の整理
- 各形式の注意点と発注前に知っておくべきリスク
こんな方に向けた記事です: ゲーム広告への出稿を検討しているマーケティング担当者、または複数の広告形式の違いを整理して最適な形式を選びたい企業担当者の方。
ゲーム広告の2大分類を押さえておく

ゲーム広告はまず大きく2つに分かれます。ゲーム外広告(Around-Game) はゲームのUIレイヤーに表示され、プレイを割り込む形式です。高リーチを狙えますが、ユーザー体験を損なうリスクがあります。一方、ゲーム内広告(In-Game / Intrinsic) はゲームの世界観に自然に溶け込む形式で、プレイを阻害しないため好感度やブランドリフトを重視する場合に適しています。
分類 | 定義 | 主な特徴 |
|---|---|---|
ゲーム外広告(Around-Game) | ゲームのUIレイヤーに表示。プレイを中断・割り込む | 高リーチ・低CPM。不快感リスクあり |
ゲーム内広告(In-Game / Intrinsic) | ゲームの世界観に統合。プレイを阻害しない | 高好感度・ブランドリフト重視 |
業界標準では、IAB(インタラクティブ広告局)がこの2大分類をさらに細分化し、「Intrinsic Ads(世界観統合型)」「Rewarded Ads(報酬型)」「Interstitial Ads(全画面型)」「Adjacent Ads(ゲーム周辺型)」の4フォーマットとして定義しています(IAB Gaming Ad Formats Framework)。
ゲーム内広告全体の仕組みや効果については、ゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果を完全解説で詳しく解説しています。
ゲーム広告の種類一覧:10形式を比較表で整理
以下は、現在日本市場で出稿できる主要な10形式の比較表です。費用指標・入稿ハードル・主な目的の観点でまとめています。
No. | 形式名 | 分類 | 費用指標 | 相場目安 | 入稿ハードル | 主な目的 |
|---|---|---|---|---|---|---|
1 | バナー広告 | ゲーム外 | CPM | 200〜800円 | 低 | リーチ・露出拡大 |
2 | インタースティシャル広告 | ゲーム外 | CPM | 300〜1,000円 | 低〜中 | リーチ・認知 |
3 | リワード広告(報酬型動画) | ゲーム外(任意) | CPV / CPI | CPV 5〜20円 / CPI 100〜300円 | 低〜中 | UA・エンゲージメント |
4 | サイネージ広告(イントリンシック) | ゲーム内 | CPM | 約300〜500円 | 中(動画素材要) | 認知・ブランドリフト |
5 | プロダクトプレイスメント(PPL) | ゲーム内 | 個別交渉 | 要見積 | 高 | 認知・ブランド統合 |
6 | プレイアブル広告 | ゲーム内/外 | CPI | 100〜500円 | 高(素材制作費別) | UA・体験訴求 |
7 | オーディオ広告 | ゲーム内 | CPM / CPAudio | 新興・参考値なし | 中 | 認知・リーチ |
8 | スキン広告 | ゲーム内 | 個別交渉 | 要見積 | 高 | ブランド体験 |
9 | アドバゲーム | ゲーム自体 | 制作費主体 | 数百万〜数千万円 | 非常に高 | 長期ブランド体験 |
10 | スポンサーイベント | ゲーム内 | 個別交渉 | 要見積 | 高 | 認知・エンゲージメント |
※ 費用相場は参考値です。実際の出稿単価はプラットフォーム・タイトル・出稿時期により異なります。確定単価は各媒体への個別見積もりでご確認ください(参考確認日:2026-05-04)。
各形式の特徴と活用シーン

1. バナー広告
バナー広告は、ゲーム画面の上部・下部に常時表示される横長の静止画または動画広告です。インターネット広告の基本形式であり、ゲームアプリにも広く普及しています。
- 費用感: CPM 200〜800円(低コストで多数リーチ)
- 向いている目的: 露出量の最大化・認知獲得
- 注意点: 視認されていても意識に残りにくい「バナーブラインドネス」が起きやすい。ブランドリフト効果は他形式より低い傾向がある
2. インタースティシャル広告
ゲームのステージ間・画面遷移タイミングで全画面に表示される広告です。強制視聴になるため視認率は高い反面、ユーザーが感じる不快感が最も大きい形式の一つです。
- 費用感: CPM 300〜1,000円
- 向いている目的: 高い視認率・リーチ拡大
- 注意点: eMarketerの調査では「64%のゲームプレイヤーが広告によってゲーム体験が妨げられると感じている」と報告されている。過度な配信はブランドイメージの棄損リスクに直結する
3. リワード広告(報酬型動画)
動画広告を最後まで視聴することでゲーム内アイテムや通貨が得られる形式です。ユーザーが任意で視聴するため、完了率が高く好感度も比較的保たれやすいのが特徴です。
- 費用感: CPV 5〜20円 / CPI 100〜300円(成果報酬型が多い)
- 向いている目的: アプリインストール(UA)・エンゲージメント向上
- 注意点: 「報酬目当てのながら視聴」によりブランドへの記憶定着が薄くなる場合がある。eMarketerのデータでは62%のプレイヤーが「最も魅力的な広告形式」と回答しており、ユーザーの好意度は高い
4. サイネージ広告(イントリンシック広告)
ゲームの3D空間・フィールドに設置された仮想の看板・モニター・フェンス・ビルボード等にブランド広告を表示する形式です。プレイを妨げないまま高い視認率を実現でき、IABが定義する「Intrinsic In-Game(IIG)広告」の代表格です。
- 費用感: CPM 約300〜500円
- 向いている目的: ブランド認知向上・広告想起率アップ・ブランドリフト
- 注意点: プレイを阻害しない分、ユーザーが意識的に注視するとは限らない。効果最大化には繰り返し表示によるフリークエンシーコントロールが重要
既存のTVCM素材やブランド動画をそのまま配信素材として転用できるため、クリエイティブ制作コストを抑えて始められる点でも導入しやすい形式です。
5. プロダクトプレイスメント(PPL)
ゲーム内のアイテム・背景・キャラクターの装備等に実在のブランドロゴや製品を自然に配置する形式です。映画・ドラマにおけるPPLのゲーム版に相当します。
- 費用感: 個別交渉(タイトルの人気・規模に応じて大きく異なる)
- 向いている目的: ブランドとゲームの世界観統合・高いエンゲージメント
- 注意点: ゲーム開発側・運営側との協業が必要で入稿ハードルが高い。ゲームのアップデートや終了に伴い広告露出が消えるリスクもある
6. プレイアブル広告
広告内でゲームを実際に体験できるインタラクティブ形式です。ゲームの一部を試遊させることでアプリインストールへの誘導効果が高いとされています。
- 費用感: CPI 100〜500円
- 向いている目的: ゲームアプリのインストール促進・体験訴求
- 注意点: インタラクティブな専用素材の制作が必要で、コスト・制作期間が他形式より大きい。ブランド商品の認知施策には基本的に不向きで、ゲーム会社のUA(ユーザー獲得)目的に特化した形式
7. オーディオ広告
ゲームのBGMや効果音と連動する形式の音声広告です。グローバルではポッドキャスト連動型やカーラジオ風の音声広告が普及しており、日本市場でも2024〜2026年にかけて参入プレイヤーが増加傾向にあります。
- 費用感: CPM / CPAudio(現時点では国内標準値が確立していない新興フォーマット)
- 向いている目的: 視覚に依存しないリーチ・音声ブランディング
- 注意点: スマホゲームではサイレントモードでのプレイが多く、音声の届く率が下がるケースがある。国内での成果事例はまだ限られている
8. スキン広告
ゲームキャラクター・武器・乗り物・アイテムの外観(スキン)をブランドデザインに変更できる形式です。ブランドとゲームが深く融合するため、コアプレイヤーへの印象が強くなります。
- 費用感: 個別交渉
- 向いている目的: ブランド体験・若年層へのブランドイメージ訴求
- 注意点: ゲーム運営側との個別交渉が必要。ゲームの世界観に合わないブランドは採用されないケースも多い
9. アドバゲーム(アドバゲーミング)
ブランドが独自に制作・配信するブランデッドゲームです。プレイ体験そのものが広告になる形式で、長時間のブランド接触が可能です。コンビニや飲料ブランドが独自スマホゲームを制作した事例があります。
- 費用感: 制作費が主体で数百万円〜数千万円規模が一般的
- 向いている目的: 長期的なブランドエンゲージメント・ファンコミュニティ育成
- 注意点: 制作期間が長く初期投資が大きい。ゲームとして面白くなければプレイヤーが離脱し、費用対効果が著しく低下する。予算・リソースに余裕がない企業には現実的でない
10. スポンサーイベント
ゲーム内で定期開催される特定イベントやシーズンコンテンツをブランドがスポンサーとして提供する形式です。ゲームとブランドが共同でPRする構造になります。
- 費用感: 個別交渉
- 向いている目的: 季節性・イベント性を活かしたブランド認知強化
- 注意点: ゲーム運営側のイベントカレンダーに依存するため出稿タイミングの自由度が低い。ゲーム側との長期的な関係構築が前提となる
目的別・予算別の選び方ガイド

形式選定の出発点は「何を達成したいか」と「予算規模がどの程度か」の2点です。まず目的を明確にし、次に予算で絞り込むと選択肢が整理されます。
目的別の推奨形式
目的 | 推奨形式 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
認知拡大・ブランドリフト | サイネージ広告(イントリンシック)、PPL、スポンサーイベント | 好感度を保ちながら繰り返し接触できる。広告想起率・注目度の向上が期待できる |
ユーザー獲得(UA) | リワード広告、プレイアブル広告 | インストール誘導に直結しやすく、成果報酬型で費用管理しやすい |
リーチ・露出量の最大化 | バナー広告、インタースティシャル広告 | 低コストで大量表示が可能。広域認知を短期間で狙える |
ブランデッド体験・ファン醸成 | アドバゲーム、スキン広告、PPL | ゲームとブランドの深い融合。高投資・高リターンを狙う長期施策 |
予算規模別の推奨形式
予算規模 | 推奨形式 | コメント |
|---|---|---|
30万円〜(週単位) | サイネージ広告、バナー広告、リワード広告 | 少額から始められる。サイネージ広告は既存動画素材の転用が可能で追加制作費を最小化できる |
100万円〜 | インタースティシャル広告、プレイアブル広告(素材費込み) | プレイアブル広告はインタラクティブ素材の制作費が別途必要 |
500万円〜 | PPL、スキン広告、スポンサーイベント | ゲーム運営側との協業が前提。個別交渉が必要 |
1,000万円以上 | アドバゲーム | 制作期間を含めた長期プロジェクト前提 |
こんな企業におすすめ / おすすめしない企業
こんな企業にゲーム広告はおすすめ
食品・飲料・日用品・外食チェーン等のナショナルクライアント Z世代(10〜20代)へのリーチに課題を持つ企業に特に有効です。一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)のデータによると、日本では10〜20代の約80%が毎日ゲームアプリをプレイしており、Z世代の平均プレイ時間は約100分/日(2024年調査)に上ります。TVCMや動画素材をゲーム内サイネージに転用できるため、追加制作コストを最小化しながら新しい接触面を確保できます。
認知・想起率向上を目標に置く企業 ゲーム内広告(サイネージ型)は、通常接触と比べて広告想起率が約1.8倍・注目度が約1.7倍という実績データがあります(Ad-Virtua公式データ、確認日:2026-05-04)。ブランドリフト調査を広告KPIとして設定できる企業に適した施策です。
TVCM・SNS広告以外の新しい接点を探している企業 ゲーム内広告はアドブロッカーの影響をほぼ受けないため、Web広告・SNS広告が届きにくくなっている状況でも安定した接触を確保できます。
おすすめしない企業・ケース
コンバージョン・直販が主KPIの企業 ゲーム内広告(特にサイネージ・PPL)はクリック誘導を目的としていない形式が多く、「クリック率」「直接コンバージョン数」を主な評価指標とする場合はROIが合いにくい傾向があります。
ゲームプレイヤー以外を主ターゲットにする商材 ゲーム広告はゲームプレイ中のユーザーに届く媒体です。高齢者向けサービス・B2B製品・ゲームとの親和性が低い商材はターゲットのミスマッチが起きやすく、費用対効果が出にくい傾向があります。
予算100万円未満でアドバゲームやPPLを検討している企業 アドバゲームは制作費だけで数百万円〜が相場です。PPL・スキン広告も個別交渉が必要でハードルが高く、限られた予算で始めるのであれば、まずバナー広告・リワード広告・サイネージ広告から検討するのが現実的です。
頻繁なクリエイティブ差し替えが必要な企業 PPL・スキン広告・スポンサーイベントはゲーム運営側のスケジュールに依存するため、機動的な訴求変更が必要な施策には不向きです。
ゲーム内サイネージ広告が認知施策に選ばれる理由
ゲーム外広告(バナー・インタースティシャル・リワード)は比較的容易に出稿できますが、ユーザーにスキップされるか、プレイを妨げる不快感を生むリスクが常につきまといます。一方、ゲーム空間の看板やモニターに表示するサイネージ広告(イントリンシック広告)は、プレイを阻害せずにブランドメッセージを届けられる形式として、認知向上・ブランドリフトを目的とする企業の注目を集めています。
Ad-Virtuaが提供するゲーム内サイネージ広告は、国内最大規模の配信ネットワークとして以下の実績データを公式で公開しています(出典:ad-virtua.com、確認日:2026-05-04)。
- 広告好感度:約85%
- 視認率(Viewability):最大96%
- 広告想起率:通常接触の約1.8倍
- 注目度:約1.7倍
- CPM:約300〜500円
- 対応ゲームタイトル:400タイトル以上
- 配信開始:最短翌日
既存のTVCMや動画素材をそのまま配信素材として活用できるため、クリエイティブ制作コストを別途かけずに開始できる点も、認知施策の追加手段として検討しやすい要素です。最低出稿金額は300,000円/週から(公式確認日:2026-05-04)。
また、ゲーム内広告の業界標準である「Intrinsic In-Game(IIG)Measurement Guidelines 2.0」(IAB、MRC承認)に準拠した視認測定が可能なため、数値による効果検証も行えます。
ゲーム内広告の仕組みや費用の詳細については、ゲーム内広告とは?仕組み・種類・効果を完全解説をあわせてご覧ください。各形式の費用相場についてはゲーム内広告の費用・料金相場まとめも参考になります。
よくある質問
Q1. ゲーム広告の種類はどれくらいありますか?
現在、日本市場で出稿できる主な形式は10種類以上あります。大きく「ゲーム外広告(バナー・インタースティシャル・リワード等)」と「ゲーム内広告(サイネージ・PPL・スキン等)」に分かれ、目的・予算・業種によって適した形式が異なります。
Q2. 少ない予算でも始められる形式はありますか?
はい。バナー広告・リワード広告・ゲーム内サイネージ広告は比較的小規模から始められます。ゲーム内サイネージ広告(Ad-Virtua)は週300,000円から出稿でき、既存TVCM素材の転用が可能なため追加クリエイティブ制作費がかかりません。
Q3. ブランドリフトを重視する場合、どの形式が向いていますか?
サイネージ広告(イントリンシック広告)が最も向いています。プレイを阻害しないため高い好感度を保ちながら繰り返し接触でき、広告想起率・注目度の向上が期待できます。リワード広告も動画完了率が高い反面、報酬目当ての視聴になりやすく、ブランドへの記憶定着には差が出る傾向があります。
Q4. ゲーム内広告はアドブロッカーの影響を受けますか?
ゲーム内広告(サイネージ型・PPL等)はゲームプレイデータとして組み込まれているため、一般的なアドブロッカーの影響をほぼ受けません。これはWeb広告・SNS広告と比較した際の重要な優位点の一つです。
Q5. ゲーム広告の効果を測る主な指標は何ですか?
目的によって指標が変わります。認知・ブランドリフト目的の場合は「視認率(Viewability)」「広告想起率」「ブランドリフト率」が主要KPIです。ユーザー獲得目的の場合は「CPI(インストール単価)」「CPV(視聴単価)」「CTR」が基本指標となります。ゲーム内広告(IIG)の業界標準測定基準はIABの「Intrinsic In-Game Measurement Guidelines 2.0」(MRC承認)で定義されています。
まとめ
ゲーム広告には現在10種類以上の形式があり、目的・予算・業種によって最適な選択肢は異なります。
- 認知拡大・ブランドリフト重視 → サイネージ広告(イントリンシック広告)
- ユーザー獲得(アプリインストール)重視 → リワード広告・プレイアブル広告
- 大量リーチ・露出重視 → バナー広告・インタースティシャル広告
- 深いブランド体験・ファン醸成 → PPL・スキン広告・アドバゲーム(高予算・高ハードル)
食品・飲料・日用品・外食チェーンなど若年層へのリーチに課題を持つ企業には、既存動画素材を転用できるゲーム内サイネージ広告が費用対効果の高い選択肢になります。
各形式の詳細な活用法についてはゲーム広告の種類7選と効果的な活用法もあわせてご覧ください。Ad-Virtuaのゲーム内サイネージ広告の出稿については、まずはお気軽にご相談ください。


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