アプリ広告とは、スマホアプリの画面・遷移・休憩タイミングに配信される広告の総称で、そのうちゲームアプリを配信先とする「ゲームアプリ広告」はバナー・インタースティシャル・動画リワード・プレイアブル・ゲーム内サイネージの主要5種類ごとにCPM相場がおおむね200円〜8,000円のレンジに分かれます。本記事は「アプリ広告」「ゲームアプリ広告」を検討する広告主に向けて、費用相場を軸に種類・効果・選び方を一気通貫で整理する記事です(広告の中に登場する「アドバゲーム(広告のためのミニゲーム)」の話ではありません)。

ゲーム広告全体の俯瞰や好感度・視認率まで含めた仕組みはゲーム内広告とは(仕組み・費用・効果の完全解説)に集約しているため、本記事ではあえて「アプリ広告フォーマットの費用差」に絞って解説します。そもそも広告全体の俯瞰から整理したい場合は広告とは?意味・種類・効果・媒体選びをわかりやすく解説も合わせて確認してください。

アプリ広告とゲームアプリ広告の違い|3階層で理解する定義

「アプリ広告」「ゲームアプリ広告」「ゲーム内広告」はしばしば同じ意味で使われますが、広告主目線では3階層に分けて理解した方が予算配分を誤りません。

  • アプリ広告(In-App Ads): スマホアプリ全般(SNS・ニュース・ツール・ゲーム等)に配信される広告枠の総称。「アプリ内広告」とも呼ばれる
  • ゲームアプリ広告: アプリ広告のうち、ゲームアプリのみを配信先とする広告枠の総称。本記事のメインテーマ
  • ゲーム内広告(In-Game Ads): さらにその中で、ゲーム空間内の看板・モニター等に組み込まれる広告(プレイを中断しない)

つまり、ゲームアプリ広告は「アプリ広告のサブセット」であり、「ゲーム内広告」はさらにその中の特定フォーマットです。グローバルのゲーム内広告市場は調査会社によって推計に幅がありますが、いずれの調査でも年平均9〜13%台の成長が見込まれており、市場拡大に伴ってフォーマットごとの費用差・効果差を正しく理解した予算配分の重要性が増しています(出典: Global Industry Analysts、Mordor Intelligence等)。

スマートフォンでゲームアプリを操作する様子

「ゲームアプリ広告」を検討する広告主の典型像

  • スマホ若年層・ファミリー層へ動画素材を活用して認知を広げたい食品・飲料・日用品メーカー
  • TVCMやSNS広告だけでは届かないライト層の可処分時間を取りに行きたいブランド担当
  • アプリ内動画広告のCPMが高騰し、より静かな枠(ゲーム内サイネージ等)を探している運用担当

ゲームアプリ広告の種類と費用相場【2026年版】

ゲームアプリ広告は配信形態によって課金モデルとCPM相場が大きく異なります。主要5フォーマットの相場を比較表にまとめます。

広告フォーマット

配信タイミング

課金モデル

CPM相場

1週間出稿の目安予算

バナー広告

プレイ画面の上下に常時表示

CPM/CPC

200〜800円

5万〜30万円

インタースティシャル広告

画面遷移時の全画面表示

CPM/CPC

500〜2,000円

20万〜100万円

動画リワード広告

ユーザー任意の動画視聴

CPM/CPCV

500〜3,000円

30万〜200万円

プレイアブル広告

体験型のミニゲーム広告

CPM/CPI

2,000〜8,000円

100万〜500万円

ゲーム内サイネージ広告

ゲーム空間の看板・モニター

CPM/期間固定

300〜500円

30万円〜(1週間プラン)

※相場は出稿時期・配信先タイトル・ターゲティング条件で大きく変動します。プレイアブル広告は制作費(30万〜100万円)が別途必要です。より細かい媒体選定はゲームアプリ広告 媒体選定ガイド【2026年版】も参考にしてください。

バナー広告(CPM 200〜800円)

ゲームアプリ広告の中で最も歴史が古く、CPMが安いのがバナー広告です。プレイ画面の上下に常時表示されるため視認回数は稼げますが、近年はバナーブラインドネス(広告慣れ)でクリック率が低下傾向にあります。費用を抑えてリーチを取りたい初動テストに向きます。

スマートフォンでモバイルゲームをプレイするユーザー(バナー・インタースティシャル広告が表示される画面イメージ)

インタースティシャル広告(CPM 500〜2,000円)

ステージ遷移・ゲーム終了時に画面全体で表示される広告です。視認性は高い一方、プレイの中断要因となるためユーザーの好感度は低めに評価される傾向があります。クリエイティブの質で印象が大きく変わるフォーマットです。

動画リワード広告(CPM 500〜3,000円)

「広告を見るとアイテムがもらえる」とユーザーに動機付けして動画完視聴させる仕組みです。完視聴率が高い一方、アイテム獲得が目的のユーザーが多いためブランド想起への寄与は素材次第。15秒未満の短尺+冒頭3秒のフックが必須です。

スマートフォンで動画広告コンテンツを視聴するユーザー

プレイアブル広告(CPM 2,000〜8,000円)

体験型のミニゲーム形式広告です。実際に触らせることで関心の高いユーザーを獲得しやすい反面、制作コストが他フォーマットの3〜5倍かかります。同種フォーマットの詳細はプレイアブル広告の設計と効果|企業向けガイドで扱っています。

両手でスマートフォンの画面を操作する様子(体験型のプレイアブル広告のイメージ)

ゲーム内サイネージ広告(CPM 300〜500円)

ゲーム空間内に設置された看板・モニター・壁面に動画広告を流す仕組みです。プレイを中断せず、世界観に溶け込むため広告好感度が約85%と高く、CPMもインタースティシャルや動画リワードより安価です。Ad-Virtuaが提供しているのもこのフォーマットで、累計再生数は8,000万回を突破しています。

初めてのゲームアプリ広告|フォーマットの選び方フローチャート

「結局どれを選べばいいのか」で迷う担当者が多いため、目的別の選び方を先に整理します。

  1. 目的が「とにかく安く数を配信したい」→ バナー広告(テスト予算5万円台から着手可能)
  2. 目的が「アプリインストール(CPI)を増やしたい」→ 動画リワード or プレイアブル広告
  3. 目的が「ブランドを嫌われずに知ってもらいたい」→ ゲーム内サイネージ広告(好感度約85%・完視聴率約96%)
  4. 目的が「一定の予算で最大インパクトを出したい」→ インタースティシャル広告(ただしクリエイティブ品質が結果を左右)
  5. 目的が「深い関心・体験を作りたい」→ プレイアブル広告(制作費30万〜100万円は別途確保)

食品・飲料メーカーの新商品ローンチや季節キャンペーンでは、上記3と4を組み合わせ「広く知ってもらう(サイネージ)」+「アプリ内で接点を作る(インタースティシャル/リワード)」の二段構えにするケースが増えています。

ゲームアプリ広告の効果指標と評価のポイント

費用相場だけで判断すると失敗するため、以下の指標もセットで見るのが原則です。

指標

何を測るか

目安

CPM

1,000インプレッション獲得コスト

媒体・形式で200〜8,000円

動画完視聴率

動画を最後まで見た割合

ゲーム内サイネージ約96%、SNS40〜70%

広告想起率

広告を見た記憶があるユーザー比率

ゲーム内サイネージで通常比1.7〜1.8倍の事例

ブランドリフト

ブランド好意度・購入意向の変化

第三者調査でブランドリフト調査を実施

好感度

広告に好印象を持ったユーザー比率

ゲーム内サイネージ約85%

媒体横断で「効果」を比較する場合、CPMだけで判断せず完視聴率と組み合わせた実質CPMで比較することが重要です。詳細な媒体横断比較は動画広告の媒体別費用・効果比較【2026年版】を、KPI設計の手順はゲームアプリ広告の効果測定とKPI設計ガイドを参照してください。

ノートパソコンで広告効果のデータを分析するマーケティング担当者

ゲームアプリ広告 vs アプリ内広告 vs SNS広告 vs TVCMの費用効果比較

検討時によく挙がる隣接施策との比較を一覧化します。

施策

CPM相場

リーチ層

プレイ・閲覧体験への干渉

動画完視聴率

ゲーム内サイネージ広告

約300〜500円

スマホ若年層・ファミリー

低(中断しない)

約96%

動画リワード(アプリ内)

500〜3,000円

アプリヘビーユーザー

中(任意視聴)

70〜95%

インタースティシャル(アプリ内)

500〜2,000円

スマホ全般

高(中断発生)

30〜50%

YouTube動画広告

500〜1,500円

全世代

中(スキップ可能)

40〜60%

TikTok広告

200〜1,000円

10〜30代

中(スワイプ可能)

50〜70%

TVCM

数百〜数千円(GRP換算)

マス層

中(チャンネル切替可)

把握困難

ゲーム内サイネージは「プレイを止めない」「好感度が高い」「完視聴率が非常に高い」という特徴があり、TVCMやSNS動画と性質が異なる補完媒体として位置づけられます。

リビングでテレビ番組・CMを視聴する環境(スマホと並ぶマルチスクリーン視聴のイメージ)

食品・飲料メーカーが稟議で使えるROI・ブランドリフトの数値

ゲームアプリ広告の検討で最も多いのが、食品・飲料メーカーのマーケティング担当者からの「TVCM・SNS広告と比べて社内稟議を通せる根拠数値が欲しい」という相談です。ここでは意思決定に使いやすい形で費用対効果を整理します。

比較項目

TVCM

SNS動画広告

ゲームアプリ広告(サイネージ)

CPM目安

数百〜数千円(GRP換算)

200〜1,000円

300〜500円

動画完視聴率

把握困難

40〜70%

約96%

広告想起率の伸び

ベースライン

媒体による

通常比1.7〜1.8倍の事例

好感度

番組内容に左右される

媒体・素材による

約85%

最小出稿規模

数千万円〜

数十万円〜

30万円(1週間)〜

若年層・ファミリー層への到達効率

視聴率低下で悪化傾向

高いが競合激化でCPM上昇中

高く、CPMも比較的安定

具体的な試算イメージとして、ゲーム内サイネージ広告を1週間30万円(CPM400円想定)で配信した場合、単純計算で約75万インプレッション、完視聴率96%換算で約72万回の完視聴が見込めます。TVCMのGRP単価やSNS広告のCPM上昇を踏まえると、同予算での到達数を並べて提示するだけでも稟議の説得材料になります。

食品・飲料は新商品ローンチ時や季節キャンペーン時に「TVCMだけでは届かない10〜30代・ファミリー層」への補完施策としてゲームアプリ広告を活用するケースが増えています。より詳細なROI計算式・ブランドリフト調査の設計方法は食品・日用品メーカーのゲーム内広告ROIガイド、業界特有の課題整理は食品・飲料の若年層リーチを増やす施策7選にまとめています。稟議資料に落とし込む段階まで進んだ場合は、お問い合わせから自社商材に合わせたシミュレーションを相談できます。

マーケティングチームが広告施策を検討する様子

ゲームアプリ広告の出稿手順と費用対効果を上げるコツ

  1. 目的を「認知拡大」「想起向上」「アプリインストール(CPI)」のどれかに先に決める
  2. 目的別に最適なフォーマットを選ぶ(認知=サイネージ/動画、CPI=プレイアブル/リワード)
  3. テスト出稿予算を100万円以内で設計する(動画リワード・サイネージは静止画素材から始めると制作費を抑えられる)
  4. 配信後はCPMではなくCPV(完視聴コスト)・ブランドリフトで評価する
  5. 同時期にSNS広告・TVCM等と並行配信し、媒体間のリフト差分を測定する
稟議に向けて出稿計画の資料をチームで確認するマーケティング担当者

こんな企業におすすめ|ゲームアプリ広告が合う条件

  • 若年層・ファミリー層への認知拡大に課題を持つ食品・飲料・日用品メーカー
  • TVCM・SNS広告以外の補完接点を探している消費財・外食ブランド
  • 既に動画素材があり、CPM 300〜500円台の低コストリーチを求めている広告主
  • 「広告を嫌われたくない」ブランドセーフティを重視する企業

おすすめしない企業

  • ダイレクトな獲得(即CV)のみを目的とする運用型広告中心のマーケター
  • 配信先のゲームジャンルやユーザー層を限定したい一部のニッチBtoB商材
  • 短期間(3日以内)で効果検証を完結させたい広告主(最低でも2週間〜1か月の配信が推奨)
食品・飲料メーカーが検討する店頭商品棚のイメージ

メタバース広告との違いは?

ゲームアプリ広告は既存のスマホゲームに広告を配信する仕組みで、即時のリーチ獲得に向きます。一方、メタバース広告はバーチャル空間に常設の広告枠を持つため、ブランド体験の没入度や滞在時間が長く、より深いエンゲージメントを狙えます。詳細はメタバース広告とは|仕組み・種類・費用・事例を参照してください。

ゲーム広告全体像をさらに深く知りたい方へ

本記事は「ゲームアプリ広告の費用」にフォーカスしたため、ゲーム広告クラスター全体の俯瞰は別記事に分かれています。

FAQ

Q. 「アプリ広告」と「広告のゲーム(アドバゲーム)」は違うものですか?

A. 別物です。本記事の「アプリ広告」はスマホアプリの画面に配信される広告枠を指す用語で、広告主・マーケティング担当者向けの内容です。「あの広告に出てくるミニゲームで遊びたい」という消費者向けの話(アドバゲーム)とは異なりますので、体験型のミニゲーム広告を作りたい場合は本記事内の「プレイアブル広告」の項目を参照してください。

Q. アプリ広告とゲームアプリ広告は同じものですか?

A. ほぼ同義で使われますが、厳密には「アプリ広告(アプリ内広告)」がスマホアプリ全般、「ゲームアプリ広告」はそのうちゲームアプリのみを指します。CPM相場や効果特性も、ゲームジャンルに限定すると傾向が変わります。

Q. ゲームアプリ広告は本当に効果がありますか?

A. フォーマットによります。バナーやインタースティシャルは視認回数は稼げても記憶への定着は弱めですが、ゲーム内サイネージ広告のように完視聴率約96%・広告想起率が通常比1.7〜1.8倍というデータが出ているフォーマットもあります。「ゲームアプリ広告全般」ではなく「どのフォーマットか」で効果検証の設計を変えるのが実務上のポイントです。

Q. 食品・飲料メーカーが稟議で提示すべき数値は何ですか?

A. CPM(費用対効果)・完視聴率・広告想起率の3点が基本セットです。ゲーム内サイネージ広告はCPM300〜500円・完視聴率約96%・想起率が通常比1.7〜1.8倍という実績があり、TVCMやSNS動画と並べて比較しやすい数値になっています。追加でブランドリフト調査(好意度・購入意向の変化)を実施すると、より説得力のある稟議資料になります。

Q. 最も費用対効果が高いゲームアプリ広告はどれですか?

A. 目的によります。認知拡大ならCPMが安く完視聴率の高いゲーム内サイネージ広告(CPM 300〜500円)、アプリインストール獲得なら動画リワード、深い関心獲得ならプレイアブル広告が選択肢になります。

Q. 最低出稿額はいくらですか?

A. フォーマットによりますが、サイネージ広告はAd-Virtuaの1週間プラン(30万円)が最小単位です。動画リワードは数万円規模からテスト可能ですが、効果検証には20万〜100万円の予算が現実的です。

Q. ブランドセーフティはどう担保しますか?

A. 配信先タイトルを事前に指定する/不適切ジャンル(ギャンブル等)を除外設定する/第三者の計測タグを入れる、の3点が基本です。サイネージ広告はゲーム世界観に組み込まれるためブランド毀損リスクが低い傾向にあります。

Q. ゲームアプリ広告の出稿までにかかる期間はどれくらいですか?

A. 企画から出稿開始までは最短1〜2週間が目安です。既存の動画・静止画素材を流用できるゲーム内サイネージ広告やバナー広告は特に短期間で開始しやすく、逆にプレイアブル広告のように制作を伴うフォーマットは制作期間として別途3〜4週間を見込む必要があります。稟議のスケジュールから逆算してフォーマットを選ぶのも実務上のコツです。

まとめ

ゲームアプリ広告は、フォーマット選択次第でCPM 200円〜8,000円と幅広い予算帯で運用できる認知・獲得施策です。費用相場だけで判断せず、完視聴率・好感度・ブランドリフトまで含めて評価することが、ROIを最大化する鍵となります。

ブランド毀損を避けつつ若年層へ低CPMで動画リーチしたいなら、ゲーム内サイネージ広告(CPM約300円・好感度85%・累計再生8,000万回)はAd-Virtuaの得意領域です。出稿を検討する際は、目的(認知 or 獲得)・予算・配信期間を整理したうえでお問い合わせからご相談ください。