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Web広告の種類と選び方〜2025年最新版・メタバース広告も解説

Web広告の種類と特徴〜2025年最新トレンド

Web広告の市場は年々拡大を続け、2025年現在ではマーケティング戦略において欠かせない存在となっています。従来のテレビや雑誌などの広告媒体と比較して、ターゲティングの精度や効果測定のしやすさから、多くの企業がWeb広告に予算を振り分けるようになりました。

しかし、Web広告の種類は多岐にわたり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自社の目的や予算に合った広告を選ぶことが、効果的なマーケティング活動の第一歩です。

この記事では、2025年最新のWeb広告の種類と特徴、そして自社に最適な広告の選び方について詳しく解説します。さらに、次世代の広告形態として注目を集めるメタバース広告についても紹介します。

運用型広告とは?基本を理解しよう

Web広告は大きく 「運用型広告」と「予約型広告(純広告)」 に分けられます。

  • 運用型広告:出稿後もデータを分析しながら調整・最適化できる広告
     例)リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、動画広告 など
  • 予約型広告(純広告):媒体・期間・料金をあらかじめ固定して出稿する広告
     例)ポータルサイトのトップページ広告枠、ニュースサイトのタイアップ記事広告 など

現在、Web広告の主流は「運用型広告」であり、デジタルマーケティングにおける中心的な存在となっています。

運用型広告とは、運用データを蓄積していき最適化することを前提とした広告の総称です。最大の特徴は、「配信先」「掲載期間」「料金」が固定されておらず、広告主が自由に決められる点にあります。また広告運用の途中でこれらの設定を変更することも可能です。

運用型広告では、インプレッション数(広告の表示回数)、クリック回数、コンバージョン数(資料請求数やお問い合わせ数)、エンゲージメント数(いいね、シェア、コメントなど)、ページ滞在時間などのデータを取得できます。

これらのデータを分析しながら、

  • 「お問い合わせ数を増やすために、どのようにクリエイティブを変更すべきか」
  • 「遷移先のページの滞在時間が短いのはなぜか」
    といった改善を行い、最適化していくのが運用型広告の醍醐味です。

従来の予約型広告(純広告)との大きな違いは柔軟性にあります。予約型広告は掲載期間や料金が固定されており、途中での変更が難しいのに対し、運用型広告は状況に応じて柔軟に調整できます。

主要なWeb広告の種類と特徴

前章で解説したように、現在のWeb広告の多くは 「運用型広告」 に分類されます。運用型広告は、出稿後にデータを分析しながら調整・最適化できるのが特徴で、代表的な形式として リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告・動画広告 などがあります。

では、2025年現在、主要なWeb広告にはどのような種類があり、それぞれどんな特徴を持っているのでしょうか。順番に見ていきましょう。

1. リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に表示される広告です。GoogleやYahoo!などの検索結果ページの上部や下部に表示されます。

ユーザーがキーワード検索するのは「どこかへ行きたい」「悩みを解決したい」「今すぐ商品を購入したい」など顕在的なニーズを持っているときです。つまり、購入意欲の高い顕在層にアプローチしたい場合に効果的です。

2025年のGoogle広告では、マッチタイプが大きく3つに整理されています。「完全一致」「フレーズ一致」「インテントマッチ(旧:部分一致)」です。AIの進化により、検索意図を理解した柔軟なマッチングが可能になっています。

リスティング広告の最大のメリットは、購入意欲の高いユーザーにピンポイントでアプローチできる点です。一方で、検索ボリュームに依存するため、認知拡大には向いていません。

2. ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上に表示されるバナー広告です。テキスト、画像、動画などの形式があり、様々なサイズやフォーマットで展開されています。

GoogleのGDN(Google Display Network)やYahoo!のYDN(Yahoo! Display Ad Network)などのアドネットワークを通じて、多数のWebサイトに広告を配信できます。

ディスプレイ広告の特徴は、ユーザーが能動的に検索していなくても表示される点です。そのため、潜在層へのアプローチや認知拡大に適しています。

ただし、リスティング広告と比べるとコンバージョン率は低くなる傾向があります。2025年では、AIを活用したクリエイティブ最適化や高度なターゲティングにより、効果を高める取り組みが進んでいます。

3. 動画広告

YouTubeをはじめとする動画プラットフォームやSNS上で表示される広告です。動画コンテンツの前後や途中に挿入されるインストリーム広告や、検索結果やフィード上に表示されるインフィード広告などがあります。

動画広告の強みは、音声と映像を組み合わせた豊かな表現が可能な点です。商品やサービスの魅力を伝えやすく、ブランディングに効果的です。

2025年では、短尺動画の人気を反映し、5〜15秒程度の簡潔でインパクトのある動画広告が主流となっています。また、インタラクティブ要素を取り入れた動画広告も増加傾向にあります。

4. SNS広告

Instagram、Twitter、Facebook、TikTokなどのSNSプラットフォーム上に表示される広告です。フィード広告、ストーリーズ広告、リール広告など、各プラットフォームの特性に合わせた多様な広告フォーマットが提供されています。

SNS広告の特徴は、詳細なユーザー属性や興味関心に基づいたターゲティングが可能な点です。また、ユーザーの日常的な利用環境に自然に溶け込む形で広告を表示できるため、広告としての抵抗感が少ないというメリットもあります。

2025年のSNS広告では、クリエイターとのコラボレーションを活用したコンテンツや、AR(拡張現実)機能を取り入れた体験型広告が注目を集めています。

5. ネイティブ広告

ネイティブ広告は、掲載メディアのコンテンツに溶け込む形で表示される広告です。記事風の広告やレコメンドウィジェット内の広告などが該当します。

ユーザーに「広告」と明確に認識されにくいため、広告忌避を回避しやすいというメリットがあります。一方で、コンテンツと広告の境界が曖昧になりすぎると、ユーザーの信頼を損なう恐れもあるため、適切な表示が求められます。

2025年では、コンテンツの質と関連性を重視したネイティブ広告が増加しており、単なる宣伝ではなく、ユーザーに価値ある情報を提供する「コンテンツマーケティング」との融合が進んでいます。

最新トレンド:メタバース広告の可能性

2025年、Web広告の新たなフロンティアとして注目を集めているのが「メタバース広告」です。メタバースとは、現実と仮想を融合させた新たなデジタル空間のことで、この空間内での広告活動が急速に発展しています。

メタバース広告は、メタバースを活用した包括的な広告活動を意味し、これからのマーケティング戦略において非常に重要な役割を果たすと予測されています。

メタバース広告市場の動向

メタバース内での広告市場は、2023年ごろに黎明期に突入し、現在は急速に市場を拡大しています。特にブランドとのコラボレーションが活発化しています。

仮想空間内での広告活動は、従来のインターネット広告とは異なり、ユーザーが実際に体験できる形で行われるため、よりインタラクティブで効果的なアプローチが可能です。

世界のメタバース市場規模は2022年には460億ドルにも上り、2025年に1000億ドルを突破し、その後も年間500億ドル以上のペースで市場が拡大すると予想されています。

また、メタバースの利用者数については、2023年に全世界で約4億人(全人口の約5%)とされており、2030年には7億人に達すると予測されています。

メタバース広告の特徴と効果

メタバース広告の最大の特徴は、ユーザーが広告と「体験」として関わることができる点です。従来の広告が「見る」「聞く」という受動的な体験だったのに対し、メタバース広告では「参加する」「触れる」「操作する」といった能動的な体験が可能です。

このような体験型広告は、ブランドの印象を強く記憶に残すことができ、従来型のWeb広告と比較して高い効果が期待できます。

特に、Z世代へのアプローチ手段としてメタバース広告は注目されています。Z世代の約80%がゲームをプレイしており、平均約100分のプレイ時間を費やしているという特性を活かした広告展開が可能です。

アドバーチャ:次世代のメタバース広告プラットフォーム

メタバース広告の中でも特に注目を集めているのが「アドバーチャ」です。アドバーチャは、メタバース/ゲーム内広告のアドネットワークサービスで、様々なゲーム・メタバースの中に配置されたテレビや看板に、テレビCMのような動画広告を配信することができます。

2025年5月時点で、アドバーチャの広告モニターを設置したメタバース・ゲーム数の累計が400タイトルを突破しました。

アドバーチャの特徴と強み

アドバーチャの最大の強みは、ユーザーのプレイを邪魔しない形で広告を表示できる点です。これにより、「嫌われない広告」として認知拡大やブランド価値向上に貢献します。

従来型のWeb広告と比較して、広告想起率約180%、視認率約140%、注目度約170%という高い効果を示しています。

また、注目度も他Web広告の業界平均1,000imp当たり17.5分に対し、29分(約1.5倍)に相当する効果が得られています。

アドバーチャの利用方法と料金

アドバーチャの利用は非常にシンプルです。動画を入稿するだけで様々なゲーム内に一斉配信が可能です。配信先デバイスはブラウザゲーム、iOSやAndroidのモバイルアプリが中心で、一部MetaQuest等VR専用アプリも含まれています。

メタバース・ゲーム毎の対象年齢層/性別/カテゴリによるフィルタリングが可能で、ユーザー位置情報に基づく配信先地域の指定や、配信先メタバース・ゲームの個別指定も可能です。

専任担当が細かな配信設定とレポーティングを実施し、最短即日の広告配信が可能で、請求書払いにも対応しています。

また、PRに使える企業オリジナルゲームの制作サービスも提供しており、インフルエンサーのアサインや特設サイト制作などキャンペーン全体の企画・実施・効果測定まで一括して対応しています。

自社に最適なWeb広告の選び方

ここまでWeb広告の種類や特徴について解説してきましたが、自社にとって最適な広告を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。以下のポイントを考慮して選択することをおすすめします。

1. 広告出稿の目的から選ぶ

まず最も重要なのは、広告を出稿する目的を明確にすることです。目的によって最適な広告の種類は異なります。

認知拡大が目的の場合は、リーチ数の多いディスプレイ広告やSNS広告、動画広告が適しています。特にブランディングを重視するなら、豊かな表現が可能な動画広告やメタバース広告が効果的です。

一方、即時の成果(コンバージョン)を求める場合は、購入意欲の高いユーザーにアプローチできるリスティング広告が適しています。

また、新しいZ世代へのアプローチを重視するなら、メタバース広告やSNS広告が効果的でしょう。

2. 広告予算から選ぶ

広告予算も重要な選択基準です。リスティング広告は競争の激しいキーワードだと高額になる場合がありますが、ニッチなキーワードを狙えば比較的低予算でも始められます。

ディスプレイ広告やSNS広告は、予算に応じて柔軟に配信量を調整できるため、小規模から大規模まで対応可能です。

メタバース広告は、アドバーチャのような専門プラットフォームを利用すれば、10万円程度から始められます。ただし、オリジナルゲーム制作などを含む本格的なキャンペーンとなると、それなりの予算が必要になります。

3. ターゲット層から選ぶ

広告を届けたいターゲット層も選択の重要な基準です。Z世代にアプローチしたい場合は、彼らが多く利用するTikTokなどのSNSや、ゲーム内広告が効果的です。

ビジネスパーソンをターゲットにするなら、LinkedInなどのビジネス系SNSや、ビジネスメディアでのネイティブ広告が適しているでしょう。

また、特定の趣味や関心を持つ層にアプローチしたい場合は、その層が利用するニッチなWebサイトやコミュニティをターゲットにしたディスプレイ広告が効果的です。

Web広告で成果を出すためのポイント

最後に、Web広告で成果を出すためのポイントをいくつか紹介します。

1. クリエイティブの質を高める

どんなに優れたターゲティングや配信設定をしても、クリエイティブ(広告の見た目や内容)が魅力的でなければユーザーの関心を引くことはできません。特に2025年は、AI生成コンテンツの普及により広告クリエイティブの質の競争が激化しています。

ターゲット層の興味関心に合わせたデザインや、明確なメッセージ、行動を促す要素を取り入れることが重要です。

2. 適切なランディングページを用意する

広告をクリックした後のランディングページ(遷移先ページ)も成果を左右する重要な要素です。広告の内容と一貫性のあるデザインやメッセージを心がけ、ユーザーが求める情報や行動を取りやすい設計にすることが大切です。

ページの表示速度やモバイル対応も忘れてはならないポイントです。

3. データに基づいた継続的な改善

Web広告の最大の強みは、詳細なデータを取得し、それに基づいて改善できる点です。インプレッション数、クリック率、コンバージョン率などの指標を定期的に分析し、効果の低い要素を特定して改善していくことが成功への近道です。

特に運用型広告では、A/Bテストなどを活用して継続的に改善していくことが重要です。

4. 複数の広告手法を組み合わせる

単一の広告手法だけでなく、複数の広告手法を組み合わせることで相乗効果が期待できます。例えば、SNS広告やディスプレイ広告で認知を広げ、リスティング広告でコンバージョンを獲得するといった組み合わせが効果的です。

また、メタバース広告とSNS拡散を組み合わせるなど、新しい広告手法と従来の手法を掛け合わせる試みも注目されています。

まとめ:2025年のWeb広告戦略

2025年のWeb広告は、多様化と高度化が進んでいます。リスティング広告、ディスプレイ広告、動画広告、SNS広告といった従来の広告手法に加え、メタバース広告という新たな選択肢も登場しています。

自社に最適な広告を選ぶには、広告の目的、予算、ターゲット層を明確にし、それぞれの広告の特性を理解した上で選択することが重要です。

特に注目すべきは、メタバース広告の急速な発展です。アドバーチャのようなプラットフォームを活用することで、従来のWeb広告よりも高い効果が期待できます。特にZ世代へのアプローチ手段として、メタバース広告は大きな可能性を秘めています。

Web広告で成果を出すためには、クリエイティブの質を高め、適切なランディングページを用意し、データに基づいた継続的な改善を行うことが大切です。また、複数の広告手法を組み合わせることで、より効果的なマーケティング活動が実現できるでしょう。

今後もWeb広告の技術や手法は進化し続けるでしょう。最新のトレンドやテクノロジーに注目しながら、自社のマーケティング戦略を柔軟に調整していくことが成功への鍵となります。

メタバース広告に興味をお持ちの方は、アドバーチャの公式サイトで詳細を確認してみてはいかがでしょうか。ゲーム内広告の新たな可能性を体験できるはずです。

詳細はアドバーチャ公式サイトをご覧ください。

WRITTEN BY

水野 征太朗

アドバーチャ株式会社代表取締役CEO | 学生時代からインディーズゲーム開発者として、複数のゲームを開発・リリース。名古屋大学経済学部を卒業後、アビームコンサルティング株式会社にて、メタバース/XR/センサーなど先端技術を用いたソリューションの提案・開発に従事。その後、アマゾンジャパン合同会社にてデータ分析・ツール開発・プロセス改善等を経験。2022年にアドバーチャ株式会社を創業。